プロテカ エアロフレックス デラックス2の話(違い、良い点・悪い点など)

Aeroflex DX 2(エアロフレックス デラックス2)
プロテカの超軽量シリーズ「エアロフレックス」の新型が2025年3月26日に登場!
しばらく無くなっていたのですが、復活して良かった。
新素材になったのでようやく改良できたのだろう。
旧型との違いや良い点・悪い点などを解説します。
プロテカの解説はこちら
・プロテカの種類一覧と選び方の解説
1、エアロフレックス デラックス2仕様比較一覧表
サイズ | 品番 | 容量 (L) |
重量 (kg) |
機内 持込 |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
キャスター ロック |
ベアロン ホイール |
定価 |
S | 01521 | 35 | 2.2 | 〇 | 55 | 36 | 23 | 114 | 〇 | 〇 | 82,500 |
M | 01522 | 71 | 3.2 | × | 68 | 46 | 29 | 143 | 〇 | 〇 | 93,500 |
L | 01523 | 100 | 3.9 | × | 76 | 51 | 31 | 158 | 〇 | 〇 | 99,000 |
現時点は3サイズ。
Sサイズは機内持ち込み可能です。
2、本体素材について
プロテカの独自素材「Xfiber(クロスファイバー)」を使用。
これはエースが開発した軽量素材です。
このエアロフレックスDX2で初めて使用。
そのため実績は無く信頼性は不明。
ベースはPP(ポリプロピレン)。
繊維状にして編み込むことで軽量な板になります。
柔らかいので壊れにくくもなる。
これはサムソナイトの「curv」など、どのメーカーもほぼ同じ手法。
超軽量素材はほぼ繊維状のPPがベースです。
3、旧型エアロフレックスとの違い
旧型よりかなり重たくなっている。
「エアロフレックスライト」は究極の軽量性でした。
サムソナイトのコスモライトやシーライトよりも軽かった。
そんな最強スーツケースだったのですが、販売は無くなってしまった。
旧型は「ウルトラストリング」という名称の素材。
詳細は忘れましたが、似たような手法の素材だった気がします。
劣化すると毛羽立ちするという話を聞いたことがある。
多分それで無くなったのだと思う。
そこで、新型のエアロフレックスDX2は「Xfiber」素材に改良。
ついに販売再開!といったところだと思います。
重たくなっているのは本体素材が丈夫になったためだろうか。
旧型の素材はさすがに軽くし過ぎたのかもしれない。
4、エアロフレックスDX2の仕様について
ベアロンホイール&マジックストップ搭載
ついにマジックストップが搭載!
今までの軽量特化シリーズはキャスターストッパーがありませんでした。
エアロフレックスDX2はプロテカ独自のストッパー「マジックストップ」を搭載。
ワンタッチボタンでロック・解除できるのでとても楽。
キャスターは変わらずサイレントキャスター&ベアロンホイール品。
今ではもうプロテカ共通仕様です。
ハンドルやファスナー等の軽量化
ハンドルやファスナー等が軽量仕様になっています。
今のプロテカのトップハンドルは「エルゴノミックハンドル」が主流ですが、
体積が多く重たいためエアロフレックスDX2ではシンプルな仕様に。
写真で見る限り大きく膨らんでいるので、持ちやすく問題はないだろう。
ファスナーもフレームが無く、シールも軽量な素材でフレームは無し。
シフレの超軽量シリーズ「ゼログラ」なんかもこの仕様です。
どちらも高級品にしては劣る仕様ですが、軽量化のためこれは仕方ない。
内装の軽量化
内装は左側が生地無し。
片面仕切りの最低限な仕様。
そして左側は生地が無いという究極の軽量仕様。
究極に軽いサムソナイトのシーライトも生地は無いので参考にしたのだろう。
高級品にしてはかなり悪い内装と言えます。
あまり使っていて嬉しくはならないだろう。
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エアロフレックスDX2はキャスターストッパー搭載が最高に良い点。
超軽量スーツケースでのストッパー搭載品はほぼ無いため、かなりの優位性です。
しかし、その分軽量性はいまいちなのが悪い点。
5、プロテカの他シリーズとの違い(比較)
キャスターストッパーが無いトリアクシス3の方が軽量。
トリアクシス3はPP成形での軽量シリーズ。
Sサイズは変わりませんが、Lサイズは300gも軽い。
キャスターストッパーがあっても同じくらいになると思う。
このことから「Xfiber」はあまり軽くないと言える。
エアロフレックスDX2は超軽量シリーズというより、
トリアクシス3の後継機みたいな位置づけではないだろうか。
Sサイズで2.2kgは最高クラスの軽量性で良い。
他社品だと最高で1.7kg程度です。
Lサイズで3.9kgは「そこそこ軽い」と言える程度。
サムソナイトのシーライトは2.8kgです。
PC素材のシフレのゼログラは3.6kg。
そのため、エアロフレックスDX2の軽量性はそう凄くない。
キャスターストッパーがあるのが強みです。
6、結論:エアロフレックスDX2は買いか?
キャスターストッパー付きの軽量スーツケースが欲しい人は買い。
エアロフレックスDX2はマジックストップ搭載が最大の強み。
Sサイズの2.2kg、マジックストップ付きはとても良いと思います。
他社品だとワンタッチストッパー付きは2.7kg程度しかないはず。
Lサイズも軽めではありますが、3.9kgは中途半端。
コーリー2は4.7kgなので、この差ならコーリー2の方が良いかなと思う。
ハンドルも内装も良く値段も安いので、
よほど軽さにこだわらない限りエアロフレックスは無い。
正直、この内装にするならLサイズで3.0kg程度にしてほしかったなと思う。
Sサイズだけ優秀。自分のエアロフレックスDX2の評価はそうなるかな…。
安かったらいいのだけど、高いしなぁ…
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