レジェンドウォーカー MONOTONE 5520 レビュー！評判のスーツケースをプロが検証
「レジェンドウォーカー MONOTONE 5520」をレビュー！
レジェンドウォーカーの廉価品で売れ筋のシリーズです（OEMモデル）。
似たデザインのものが3つあり、5520はコーナーパッドが無いデザイン特化。
おそらく通販専用だと思う。
購入したのはSサイズで、カラーは「モノトーンホワイト」。
プロとして完璧にレビューしたい。
＜これ＞
＜関連＞
・レジェンドウォーカーの5512と5520の違いの話（アースとモノトーン。5515も）
・当サイト代表のスーツケースガチ勢
１、外装箱レビュー
厚みがある質の良いダンボール。
スーツケースとしては最高級くらいに立派なダンボールです。
レジェンドウォーカー（T&S)はいつも綺麗なのも良いですね。
２、包装レビュー
カッターで傷が付かないように上蓋がある。
本体はビニール袋だけに包まれており最低限な仕様。
このあたりは姉妹ブランドの「LW」と同じですね。
店頭販売用にもなるタグです。
この会社はポイントをまとめてあるので親切。
ドン・キホーテとかでもすぐレジェンドウォーカーとわかる。
３、外観レビュー
※黒い糸が飛び出てます。仕上げが悪い。
モノトーンが素敵
ほんのり黄色がかった白ですが、ほぼ真っ白。
丸っこくて可愛い。撫でたくなる。
ただやはり、傷は目立ちそうではあります。
ファスナー部の歪みがひどく、本体が斜めになっています。
使っていけば直ると思いますが、気になるマイナス点。
糸のほつれや飛び出しも目立ち、仕上げはかなり難がある。
安いとはいえ、さすがにこのレベルは見つけてほしいところです。
丸っこい感じはしますが、真四角な形状です。
奥行も25cmあり、サイドハンドルも底鋲も無いのでかなり大容量。
機内持ち込みサイズとしてはほぼ最大サイズの本体です。
全体的にはやはり安物感はある。
1万円以下らしいスーツケースです。
４、ファスナー＆TSAロックの操作感
TSAロックはダイヤル式。現時点一つ前の仕様の「007型」。
本体色に合わせて白なのが良いですね。
操作感等はごく普通です。ロックも解除もスムーズ。
ファスナーの取手はレジェンドウォーカーの特徴である勘合デザイン。
動きは軽くてスムーズでこちらも問題無し。
５、キャリーハンドルの操作感
キャリーハンドルは3段階調節。
ぐらつき（遊び）はやや大きめ。
ごく一般的な仕様です。
安物らしく遊びは大きい。
ガチャガチャ音もうるさい。
＜キャリーハンドルのぐらつき＆音確認動画＞
スーツケースの中ではうるさい方です。
ぐらつきは安物はこんなもの。
それとは別に、キャリーバーが真っすぐになっておらず、
かなり大きく斜めになっているのも悪い点（前に倒れている）。
安物でも斜めになっているものは少ない。
とはいえ、価格相応のキャリーハンドル。
1万円以下ではこんなものです。
ほぼ同じ値段の姉妹ブランド「LW」の方がしっかりしています。
LWの方が作りは明らかに良い。
・レジェンドウォーカーのスーツケース「LW 5524」の話（良い点・悪い点など）
６、トップハンドルの持ち心地
本体との隙間が大きいの指が当たらず良い。
持ち心地は普通です。
クッションも無いただの樹脂の板。
あまり膨らみませんが、本体から浮かせてあるので指に余裕はある。
よくあるレジェンドウォーカー仕様です。
使う分には全然問題無い。
シンプルな設計は悪くない。
７、キャスターの操作性・静音性
口径51mmのキャスター（おそらくTPE）。
静音性はそこそこ良い。
最近のレジェンドウォーカー、LWの標準仕様的なキャスターです。
静音性は良く、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」より少し劣る程度。
この値段にしては良い静音性です。
＜MONOTONE 5520キャスター静音性確認動画＞
＜比較用動画（典型的なうるさいキャスター）＞
この静音性ならほぼ不満は無いだろう。
最近のレジェンドウォーカー、LWは安くてもおすすめできます。
８、容量拡張機能（エキスパンダブル）
本体中央にある容量拡張用のファスナーです。
拡張用ファスナーを開けると、このように奥行が増えます。
増えた分だけ容量が増える仕組みです。
素材はこんな感じ。
破れないよう二重の生地になっています。
当然ながら防水性は無いので雨には弱い。
拡張幅は5cmと大きい。
一般的には3cm程度のものが多いので5cmは優秀。
操作性等は問題無い。
開け閉めもスムーズです。
なお、容量拡張状態では機内持ち込みはできません。
９、内装をレビュー
片面仕切りのシンプルな内装。
ポケットも一つのみと収納性は最低限です。
生地はそこそこ良い。
安い中国メーカー製のような粗悪さはありません。
ここはさすが安くてもレジェンドウォーカー。
大きな写真で説明していきます。
レジェンドウォーカーのロゴ柄生地。
かなりたるんだ状態で貼られています。
無駄なしわも多く、安物感はある。
ポリエステル製のXバンド。
厚み等は普通な品質です。
この部分は容量拡張で広がる部分なのでたるんでいます。
容量拡張するとこんな感じになる。
一つの大きなメッシュポケット。
スーツケースとしては一般的な仕様。
メッシュの質は良い。
線が太いので中身は見えにくいです。
ファスナーの取手は波打った形状で持ちやすい。
けっこう気に入りました。
仕切りの中は何も無い。
生地のたるみは多いですが、一度荷物を詰めれば少なくなります。
合わせ面のカバーは縫って固定＆マジックテープと良い。
ところどころ糸のほつれはある。
価格相応の仕上げと感じる。
－－
内装のレビューは以上です。
スーツケースとして普通な内装。
生地の質やカバーの固定方法なども良いので、
粗悪な中国メーカー品と比べるとはるかに良い。
この値段なら上出来です。
１０、実際に荷物を詰めてみた結果
機内持ち込みサイズとしては最大クラスに入る。
200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、55枚入りました。
一般的なサイズだと50枚しか入らないので、55枚は大容量です。
この5枚の差はけっこう大きい。
横幅はやや小さいですが、サイドハンドルも底鋲もないので大きい。
奥行も限界の25cmなので詰め込みやすい。
記載容量は35Lですが、容量はメーカーの自己申告なので他社の40Lと考えていい。
容量拡張するとさらに20枚ほど入ります。
5cmの拡張は強い。お土産も楽々です。
収納性は抜群！
１１、実際に転がして使ってみた感想
音が静かで快適！
安物スーツケースとは思えない静音性。
最近はキャスターも良くなってきました。
HINOMOTOの優位性はだいぶ下がっています。
キャリーハンドルのぐらつき（遊び）が少し大きいのが気になりますが、
使用する分にはほぼ気にならない。
それよりも「ガチャガチャ」という音が気になる。
このキャリーハンドルは回転させるとうるさいです。
キャリーハンドルは引きやすく、トップハンドルも持ちやすい。
操作性は全く問題無く快適。
キャリーハンドル以外に変な音も無く、違和感も無い。
重量も実測値2.9kgとやや軽めなのも良い。
自分のようなマニアでも普通に使えるスーツケースです。
MONOTONE 5520人気で評判が良いだけある。
１２、レジェンドウォーカー MONOTONE 5520の検証・レビューまとめ
| 項目 | 評価 | コメント |
| 容量 | ◎ | 機内持ち込み最大クラスに入る |
| 重量 | 〇 | 実測値2.9kgとやや軽め |
| 包装 | 〇 | ビニール袋のみだが、ダンボールは良い。 |
| キャリーハンドル | △ | ぐらつきはやや大きく音もする |
| トップハンドル | 〇 | 高さがあり持ちやすい |
| ファスナー | 〇 | 軽くてスムーズ |
| TSAロック | 〇 | 問題無し |
| キャスター | 〇 | 静音性はまずまず良い |
| 内装 | 〇 | この価格にしては質が良い |
| 仕上げ | △ | 糸のほつれ等がかなり多い |
良い点（Good）
- ✔モノトーンな可愛いデザイン
- ✔重量2.92kgとやや軽め
- ✔キャスターの静音性が良い
- ✔最大クラスの大容量
- ✔5cmの大きな容量拡張機能
悪い点（Bad）
- ✕キャリーハンドルのぐらつきと音が大きめ
- ✕最低限な収納性の内装
安いわりにかなり優秀なスーツケース。
全体的には安物感がありますが、実使用としては十分な性能。
特にキャスターの静音性が安物にしては素晴らしい。
HINOMOTOの静音キャスターには負けますが、十分な静音性です。
キャリーハンドルがいまいちなこと意外は不満は無い。
最大クラスの大容量でかつ5cmの容量拡張は実使用としては完璧。
たくさん荷物が入る良いスーツケースです。
それでいて2.9kgと軽いのも優秀。
内装がシンプルで最低限だったりと価格相応ですが、
コスパの良いスーツケースを求めている人にはおすすめできる。
1万円以下でこれ以上優秀なスーツケースはそうそう無い。
メーカーとしても日本大手のT&S（レジェンドウォーカー）です。
5000円程度の中国メーカー製と比べると高いですが、その価値はある。
買って損はしないと思います。普通におすすめです。
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自分は楽天市場の「スーツケースの旅のワールド」で買いました。
Amazonでの購入は「LEGEND WALKERのストア」も見てみてください。
