FILA(フィラ)のスーツケースの話(どこの国・会社?良い点・悪い点など)

FILA(フィラ)のスーツケース
定番のイタリアのスポーツ用品メーカーです。
いろいろ買収等された結果、現在は韓国の企業となっています。
スーツケースの良い点・悪い点を解説します。
1、FILAのスーツケースはどこの国・会社?
日本の「株式会社三洋」が企画・生産。
バッグの会社として1951年に創業した老舗です。
「wise:ly」などオリジナルブランドも豊富にありますが、
アパレルブランド版権のバッグ類の生産もしており「FILA」もその中の一つ。
「当社(株式会社三洋)がFILAの国内版権元と契約を結んで開発製造したオリジナル商品です。」
と記載あるため、「FILAブランドでスーツケースを作らせて!」という感じです。
FILAの本体が作ったものではなく、日本オリジナルと考えていい。
スーツケースはあまり有名ではない。
通販よりも実店舗に強く、イオンなどのリテールでよく見かけます。
公式HPに取り扱いブランド・商品の一覧があるので見てみてください。
公式HP:株式会社三洋
2、FILAのスーツケース仕様比較一覧表
シリーズ | 品番 | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
本体 素材 |
合面 | キャスター ストッパー |
特徴 | 定価 |
DAD | 860-1860 | S | 35/40 | 〇 | 3.2 | 54 | 36 | 25/28 | 115 | ABS樹脂+PC | ジッパー | × | – | 12,980 |
860-1861 | M | 50/57 | × | 3.8 | 62 | 41 | 27/30 | 130 | 〃 | 〃 | × | – | 15,180 | |
DADII | 860-1880 | S | 35/40 | 〇 | 3.3 | 54 | 36 | 25/28 | 115 | 〃 | 〃 | 〇 | サスペンションキャスター | 15,180 |
〃 | 860-1881 | M | 50/57 | × | 3.7 | 61 | 41 | 27/30 | 129 | 〃 | 〃 | 〇 | 〃 | 17,380 |
– | 860-1870 | S | 35/39 | 〇 | 3.3 | 54 | 36 | 25/28 | 115 | 〃 | 〃 | × | 60mmキャスター | 17,380 |
– | 860-1871 | M | 51/57 | × | 3.8 | 62 | 41 | 27/30 | 130 | 〃 | 〃 | × | 〃 | 19,580 |
CORE | 860-1890 | S | 35/39 | 〇 | 3.5 | 54 | 36 | 25/28 | 115 | 〃 | 〃 | 〇 | ドリンクホルダー | 15,180 |
〃 | 860-1891 | M | 49/54 | × | 4.0 | 60 | 40 | 27/30 | 127 | 〃 | 〃 | 〇 | 〃 | 17,380 |
〃 | 260-1600 | SS | 29/33 | 〇 | 3.3 | 45 | 35 | 24/27 | 104 | 〃 | 〃 | 〇 | フロントポケット,コインロッカーサイズ | 17,380 |
〃 | 260-1601 | S | 37/42 | 〇 | 3.9 | 54 | 36 | 25/28 | 115 | 〃 | 〃 | 〇 | フロントポケット | 19,580 |
〃 | 260-1602 | M | 47/52 | × | 4.1 | 62 | 36 | 27/30 | 125 | 〃 | 〃 | 〇 | 〃 | 21,780 |
現行はCOREシリーズの2種類。
「DADシリーズ」は廃番となり、店舗在庫品でしか購入できません。
Lサイズは無い。
Mサイズもやや小さめで容量が少ないので注意。
そのため、買うならSサイズかなと自分は思う。
3、共通仕様について
容量拡張機能
容量拡張機能(エキスパンダブル)を搭載。
これはFILAの全シリーズ共通
本体中央のファスナーを開けると、シリーズ共通で3cm奥行が増えます。
奥行が増えた分容量が増え、約12%の増加となる。
これは容量拡張機能としては少な目の数値。あまり増えません。
他社品で大きいものは拡張5cm以上ある。
注意点として、容量拡張状態ではサイズオーバーのため機内持ち込みは不可。
帰りにお土産等を入れて、無料預け入れにしてゆっくり帰ろう。
(COREシリーズ)キャスターストッパー&サスペンション
COREシリーズはサスペンションキャスター&ストッパー付き。
廃番になった「DADIIシリーズ」も一部搭載していましたが、
新型のCOREシリーズは全て搭載しています。
見た感じスタンダードタイプとフロントポケットタイプでは違うキャスター。
スタンダードタイプのものはよくある中国メーカー製の汎用的な安物。
静音性はあまりよくありません。
フロントポケットタイプのものはあまり見ないタイプですが、
タイヤが薄いので静音性は期待できないだろう。
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ここから各シリーズを解説します。
※一応昔に廃番品を解説していたので残しておきます。
4、DADシリーズ
値段が安くシンプルな初代DADシリーズ。
こちらはもう公式通販で購入できないため、廃番に近いと思います。
特にこれという目立つ点はなく、解説することは何もない。
値段は安いですが、仕様的には良くないため後述する新型がおすすめ。
DADシリーズは鍵で解除する仕様です。
ジッパータイプはほとんどはダイヤル式なのですが、
FALAのスーツケースは全て鍵式となっています。
ここは良い点とは言えないですが、ダイヤルが嫌いな人にとっては良い。
鍵を無くすと大変なので、必ず予備を財布に入れておくなど工夫を。
5、DADⅡシリーズ
FILAのアピールが少な目なデザインにチェンジ。
こちらがDADシリーズの新型。
仕事でも使える控え目なデザインに変わりました。
ファスナーのトリコロールカラーは健在でFILAらしい。
DADⅡシリーズのみサスペンションキャスター&ストッパー搭載!
三洋の現在の標準仕様的なキャスターです。
他社でもよく使われている汎用的なサスペンションキャスター。
そして足で踏むタイプのストッパーも搭載。
最高とは言えないですが、
とりあえずこのキャスターであれば十分使える。
DADⅡシリーズはここが良い点。
FILAらしさを出しながらも実用性重視なスーツケースに仕上がっています。
6、シリーズ名不詳
ド派手なFILAデザイン!
DADⅡを控え目にした分、差別化としてこちらは派手に。
さすがにこれは仕事では使いにくい。
派手ではありますが、FILAらしくて自分は一番良いと思います。
このシリーズのみ60mmキャスターを搭載!
S・Mサイズで60mmキャスターというのはかなり珍しい。
かなり大きい口径で、スーツケースの最大級サイズ。
口径が大きいほど大きな段差を乗り越えられるようになります。
サスペンションやストッパーはありませんが、これはこれで良い。
難点として、Sサイズ(機内持ち込みサイズ)は高さ制限があるので、
キャスターが大きいと容量も少なくなること。
拡張後の容量が39Lと1L少なくなっています。
7、COREシリーズ(スタンダードタイプ)
現行品でのノーマルタイプ。
内装仕様が立派なのが良い点。重ためなのが悪い点。
内装仕様は三洋らしく両面仕切り&両面Xバンドと良い。
ドリンクホルダーにキャスターストッパー付きと機能性も十分。
難点として、Sサイズで重量が3.5kgもあること。
この内装仕様でかつ容量拡張機能があるとどうしても重たくなる。
軽いスーツケースを求める人には三洋はあまり向いていません。
Mサイズが3辺の和が127cmしかなく、ちょっと大きいSサイズ。
かなり中途半端なので個人的にはおすすめできない。
このサイズにしては4.0kgと重たいというのもある。
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8、COREシリーズ(フロントポケットタイプ)
FILAで初めてのフロントポケットタイプ。
仕様としてはごく普通なフロントポケットです。
キャスターがFILAのトリコロールカラーになっているのが特徴的。
こういうデザインは地味に少ない。
「SSサイズ」があり、これは「コインロッカーサイズ」になっています。
駅にある小さなロッカーに入るので便利。
ただ、小さい割に3.3kgもあって重たいのが難点。
同じくSサイズも3.9kgととても重たい。
いくらフロントポケットタイプとはいえ、これは最重量級。
三洋は軽く作れないのが悪い点です。
Mサイズも同じく本体サイズが小さめで中途半端。
フロントポケット部はポケットが少なく、収納性はいまいちに見える。
FILAのデザインが気に入った人向けです。
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9、まとめ
FILAが好きな人向けスーツケース
特別に仕様が良いわけでも値段が安いわけでもない。
FILAデザインを求める人が選ぶスーツケースです。
仕様的にはいつもの三洋で、特別に高級感等は無い。
買うなら新型の「CORE」シリーズが良いだろう。
キャスターストッパー付きは便利。
重たいのさえ気にしなければ良いスーツケースです。