TRAVELIST(トラベリスト)のレスト・シエラ・ファーストの違い(良い点・悪い点)

トラベリスト ファースト登場!
2025年2月1日に発売開始。
トラベリストの久々の新作スーツケースです。
今どきの仕様になりました。
他のシリーズとの違いと良い点・悪い点等を解説します。
<これ>
1、トラベリスト ファーストの位置付け
品番 | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
素材 | 合面 | 定価 | |
レスト | SS | 23 | 〇 | 3.0 | 45 | 34 | 20 | 99 | PC+ABS樹脂 | ジッパー | 23,980 |
〃 | S | 35/43 | 〇 | 3.6 | 53 | 37 | 25/30 | 115 | 〃 | 〃 | 26,180 |
〃 | M | 60/71 | × | 4.5 | 63 | 44 | 28/33 | 135 | 〃 | 〃 | 28,380 |
〃 | L | 92/108 | × | 5.6 | 75 | 53 | 29/34 | 157 | 〃 | 〃 | 32,780 |
シエラ | S | 35/43 | 〇 | 3.6 | 53 | 37 | 25/30 | 115 | 〃 | 〃 | 28,380 |
〃 | M | 60/71 | × | 4.5 | 63 | 44 | 28/33 | 135 | 〃 | 〃 | 30,580 |
ファースト | S | 35/43 | 〇 | 3.8 | 53 | 37 | 25/30 | 115 | 〃 | 〃 | 39,600 |
「ファースト」は人気シリーズの最高級品という位置付け。
「レスト」がスタンダードで一番の売れ筋。
「シエラ」はデザイン違いでおしゃれなシリーズ。
「ファースト」はどちらかというとシエラの上位版のようなデザインです。
コスパ的に一番良いのは「レスト」で、トップオープンタイプとしておすすめできる。
自分も買ったのでレビューしています。
・TRAVELIST(トラベリスト) レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
これらのトラベリストシリーズはあまりおすすめできない。
キャスターの静音性が無かったり、全体的に安物仕様だったり。
トラベリストは人気シリーズだけを検討しよう。
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以下、レストとファーストの違い(比較)を解説します。
2、変わらない仕様
キャスター&キャスターストッパー
キャスターは変わらず「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」。
日本の大手キャスターメーカー「日乃本錠前(HINOMOTO)」が開発した
ほぼ最高級となる超静音キャスターです。
静音性も品質もスーツケース最高クラス。
キャスターストッパーのHINIMOTO製で、このキャスターとセットになっているもの。
ワンタッチでロック・解除ができるので便利。
他社でも多く採用していて実績があり信頼性は高い。
このため、キャスターの静音性やロック性能は同じです。
ポケットと内装の仕様
ポケット・内装の作りは同じ。
レスト・シエラ・ファーストと変わらない収納性能です。
フロントポケットは底板の有り無しで高さを変えられるのも同じ。
使用感は今まで通りなので問題無い。
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その他、容量拡張機能も同じです。
3、ファーストでの新機能
ワンタッチで開くフロントポケット
ファーストはフロントポケットがボタンで開く!
ワンタッチで開くようになって便利になりました。
独立したTSAロックでのロック・解除ができます。
このタイプはかなり珍しい。
バックル式なので最小限の構造です。
ワンタッチ機構緒が邪魔にならず容量も多い。
ここが他のワンタッチ式のスーツケースと比べ良い点です。
閉めるのはバックルなので一手間増えるのは悪い点。
ポケットを閉じて、次にバックルを押さえる必要があります。
ドリンクホルダー・荷物フック・スマホスタンドが追加
移動に便利な機能を一気に搭載。
最近のスーツケースの流行りの機能です。
収納式のドリンクホルダーはトラベリスト初。
見たところ他社品と変わらず特別高級品では無い。
荷物フックは底鋲部とキャリーハンドル部の計3個。
底鋲はよくある有効活用、キャリーハンドルは収納式フック。
さらに収納式スマホスタンドまで搭載されている。
安い中国メーカー品で増えてきた仕様です。
どれも安く作れるようになったのだろう。
4、ファーストでの変更点
キャスターロックが後輪から前輪に
ファーストは前輪ロック仕様に変更。
スーツケースのキャスターストッパーは基本後輪です。
キャリーハンドルが後輪側なのでロック性が良いのと、構造的に作りやすいため。
前輪にするメリットはキャリーハンドルを引いて転がすことができるという点。
ロックした状態でも動かすことが可能です。
アジア・ラゲージなど一部のメーカーでも採用されています。
コーナーパッドは削除
ファーストはコーナーパッドは無くなってしまった。
トラベリストは上面4角にコーナーパッドがあったのですが、ファーストは全く無い。
そのため強度的には劣ると思います。
おそらく軽量化のためだろう。
トップハンドルの仕様変更
ファーストはトップハンドルがコンパクトタイプになった。
横幅が短く小さなトップハンドルです。
軽量化のためによく採用されるタイプなので、
やはりファーストは軽量化を意識しているのだろう。
ここもやや悪い点。
内装のポケットの仕様変更
内装のポケットがメッシュになった。
レストとシエラは普通のポケットだったのですが、
ファーストは全てのポケットがメッシュ化。
これも軽量化のためだと思います。
悪い点とは言えないですが、個人的にはマイナス点に思える。
5、重量・容量・サイズの比較
ファーストは200g重たくなった。
Sサイズで3.8kgはかなり重たい。
ジッパータイプの最重量級です。
そのため軽いスーツケースが欲しい人にはおすすめできない。
これだけの機能が追加されたので当然重たくなる。
しかし、軽量化により200gで済んでいるのだと思います。
さすがに4kgになると重すぎて売れない。
サイズと容量は同じ。
基礎35Lは普通な容量です。
レストやファーストは超大容量とは言えない。
実際、フロントポケットが大きすぎてメイン収納が小さい。
フロントポケットがメインになるスーツケースです。
6、価格の比較
ファーストは高すぎる…
この仕様で39,600円はさすがに高い。
プレスリリースを見てほしいと思ったけど、値段を見て止め。
かなり割高に感じます。
ワンタッチで開くフロントポケットの開発費が大きいのだろうか。
その他の新機能はそう値段が高くなるものではない。
トラベリストは定価が高くセールで安くなるブランドなので、
セールでの実売価格は20%は下がるだろう。
20%としたら約3万2000円。それでも悩む。
7、まとめ
ワンタッチで開くフロントポケットが魅力なら買おう。
ファーストはトップオープンタイプとしては最高級。
3.8kgと重たいのが難点ですが、性能・機能性はとても良い。
十分おすすめできるスーツケースです。
基本性能は「レスト」と同じなので、機能性が不要ならレストを買いたい。
ファーストは機能を求める人向けです。
その機能のために1万円追加で出せるか?という問題。
軽量化のため高級感は無くなっているという悪い点もある。
トップハンドルや内装はレストの方が良い。
コーナーパッドも無くなり、本体のリブも無いので強度も下がっているだろう。
これらの点からも「これで1万円アップなぁ」と思ってしまう。
ワンタッチで開くフロントポケットが欲しい人だけにおすすめできる。
悩むようならファーストを買うことをおすすめします。
ファーストの方が後悔することは無いはず。
レストのレビューはこちら