MONOLITH(モノリス) SUITCASE PRO OCTAの良い点・悪い点

MONOLITH(モノリス)SUITCASE PRO OCTA
株式会社セイバンのバッグブランド「MONOLITH」からスーツケースが登場。
「一生これで良い」というバッグ類を開発するのがコンセプトのブランドで、
スーツケースも高機能・高品質に仕上げてきました。
値段が高いので万人におすすめとは言えない。
良い点・悪い点を解説します。
1、SUITCASE PRO OCTA 65の仕様一覧表
サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
本体 素材 |
合面 | 定価 |
OCTA 30 | 29 | 〇 | 3.8 | 53.5 | 37.5 | 24 | 115 | PC | ジッパー | 79,200 |
OCTA 65 | 67 | × | 4.7 | 69.5 | 40 | 30 | 139.5 | 〃 | 〃 | 94,600 |
現時点は2サイズ。
公式には「S」などのサイズ記載は無し。
一般的には「OCTA 30」はSサイズ、「OCTA 65」はやや大きめのMサイズです。
サイズにより仕様が違うので、それぞれ解説します。
2、OCTA 30の仕様
ワンタッチで開くフロントポケット。
TSAロックのレバーを右に動かすとフロントが開きます。
片手で開けられるのでとても便利。
最近のスーツケースで増えてきた仕様です。
使用感は下の他社品の動画を見て下さい。
<BERMAS INTER CITY2 PROフロントポケット説明動画>
見たところ、OCTA 30の仕様はこのバーマスと同じ。
固定も金属金具なので耐久性は問題無いだろう。
フロントポケットはPC用のクッションポケットが一つ。
OCTA 30は横幅が大きいので16インチまでのPCを収納できて良い。
その他にはメッシュポケットが3つ。
パネル部にあるマチのある大きなポケットが特徴的。
メイン収納は取り外し可能な仕切りがある仕様。
左側は普通な全面仕切り。
上と左が開いて入れやすいメッシュポケットが特徴。
その分ややポケットは小さめで書類は入れにくい。
右側は4角をバックルで固定できる仕切り。
ホテルなどで外して小物入れとして使うと便利。
ハンガーをかけるところに引っ掛けることもできます。
OCTA 30は細かい収納性がとても良い。
モノリスらしいバッグ的な内装仕様です。
3、OCTA 65の仕様
OCTA 65は横開きのフロントポケット仕様。
立てた状態でも開けて使えますが、
ポケットの構造的に倒した状態での使用を想定しています。
パネルには大きなポケットが3つあって良い。
上の写真は仕切りを丸めてバックルで固定した状態。
こうすることで片面開き仕様として使うことができる。
狭き場所でも荷物の出し入れができるので便利。
本体中央も開く2WAY仕様。
OCTA 30と同じように本体中央も開きます。
片面開きとしても使えるようにするため、仕様はシンプル。
片面Xバンドの普通な内装仕様です。
--
内装生地は210Dのナイロン。
スーツケースはポリエステルが多いので、ここもバッグブランドらしい点。
210Dはそう厚くないのでシワが多くなるのが悪い点。
ただ、これくらいが軽くて実用的です。
Xバンドは専用の金具で固定されていて高級品らしい。
ポケットは普通のメッシュですが、入れやすさにこだわっているのが良い。
モノリスは高いだけありこだわって作られています。
4、キャリーハンドル
キャリーハンドルは7段階調節仕様。
一般的には3段階調節なので7段階は良い。
ただ、OCTA 30の画像での説明しかなかったため、
もしかしたらOCTA 65は違うかもしれません。
スリムな形状で高級感あるキャリーハンドル。
この手のタイプはぐらつき(遊び)も小さい傾向なので良いと思います。
安物にはほぼ使われない。
5、トップハンドル
本体上面がフラットになるよう設計されたトップハンドル。
本体のトップハンドル固定部が凹んでおり、
上面がフラットになるように設計されています。
これにより荷物が置きやすいのが良い。
ただ、このタイプはトップハンドルに指を入れにくいが難点。
爪が長い人には向かないと思います。
持てば大きく膨らむので、指は本体に当たらないだろう。
シンプルな樹脂ハンドルでしっかり持てて良さそうに見える。
6、キャスター
HINOMOTOの最新最静音の「miraclentキャスター」を搭載!
2022年に登場した現時点のHINOMOTO最強の静音キャスター。
前身の「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」の改良品。
金属ベアリングを採用して走行性も良くなっています。
ノイズ的な高音が完全に無くなり、低いタイヤの走行音のみになった。
世界一の静音性を誇るフリクエンターには勝てませんが、これ以上は求めないレベル。
キャスターが同じなら静音性はほぼ変わらないので、
下の他社品のmiraclentの動画を見て下さい。
<Aer(miraclentキャスター)静音性確認動画>
<比較用(うるさい安物キャスター)>
<miraclentとSILENT RUNアスファルトでの比較>
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」より明らかに音は静かに感じます。
miraclentはまだ搭載スーツケースが少なく、モノリスの搭載は貴重。
SUITCASE PRO OCTAは高いだけあります。
キャスターストッパーの搭載は無し。
ここは残念。
7、TSAロック
TSAロックはダイヤル式。現時点最新の「008」型。
TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
番号を合わせてレバーを動かすと解除できます。
ロックはファスナーの引手を差し込むだけ。
ワンタッチフロントポケット仕様のOCTA 30は、
このTSAロックのレバーでフロントを開けます。
操作性等は特に問題無いだろう。
8、ファスナー
ファスナーは二重になっているセキュリティファスナー仕様。
ファスナーはおそらくYKKのセキュリティジッパー(RCW:不正開閉防止ファスナー)。
ジッパー部分が二重になっており、こじあけにくくなっています。
そのため、開閉の動きはやや重ためです。
これは公式には説明がなく、製品画像で判断しました。
OCTA 65のフロント部のファスナーは見えなかったため、
そちらはセキュリティ仕様かは断言できない。
9、USBポート
充電用のType-AとCのUSBポートを搭載
USBポートはTSAロック部にあります。
フロントポケットまでケーブルが繋がっていて、
そこにモバイルバッテリーを繋げて使います。
仕様としてはごく普通。
大きくて重たいモバイルバッテリーを持っていけるので便利。
10、容量・重量・サイズ
OCTA 30はさすがに重たい。
OCTA 30はワンタッチフロントポケット、取り外せる仕切りなどが原因で
重量は3.8kgとかなり重たくなっています。
ジッパー式の機内持ち込みサイズとしては最悪なレベル。
そのため、女性にはあまりおすすめできない。
OCTA 30は本体サイズは機内持ち込み限界の115cmですが、
機能性により容量が犠牲になり29Lと少な目。
数値的なスペックは悪いです。
ただ、サイズ的に詰め込めば35L程度の荷物は入るはず。
ポケットを全部活用しての、メイン収納が29Lと考えたい。
OCTA 65は本体サイズ約140cmと大きめのMサイズです。
フロントポケットながら全体的にはシンプルな仕様なので、
重量はやや重ために済んでおり、容量も悪くない。
--
数値的にはOCTA 65の方が優秀。
OCTA 30は機能的に仕方ない。
ロマン溢れる仕様なので問題はないと自分は思います。
11、モノリス SUITCASE PRO OCTAは買いか?
デザイン・内装が気に入ったら買いたい。
バッグブランドらしい仕様が魅力です。
特別と言えるのは内装仕様。
210Dナイロンでかつ、バッグ的な入れやすいポケットが特徴。
これは他のスーツケースには無いデザインです。
キャスターはmiraclentと最高級なのが良い点。
ただ、この価格帯にしてはキャスターストッパーが無いのは悪い点。
似た仕様として「Aerのスーツケース」には劣ります。
その他は普通でモノリスの特別な点は無い。
4万円程度の「BERMAS INTER CITY2 PRO」と大差ありません。
そのため、モノリスはデザインで選ぶスーツケースと思います。
コスパとかで選ぶスーツケースではなく、ブランド品を買うイメージ。
キャスターストッパーが無くても問題なければ、モノリスが好きな人は買っていい。
割高ですが仕様は優秀なスーツケースです。
自分は今のところは買わない。
製品詳細は公式HPを。