MULARDAのスーツケースの話(どこの国・会社?良い点・悪い点等)

MULARDAのスーツケース
2024年1月からAmazonで見かけるようになった。
よくある怪しい激安スーツケースです。
良い点・悪い点などを解説します。
<これ>
1、MULARDAはどこの国・会社?
結論的にはおそらく中国ブランド。
Amazonでは下記の2ショップが販売しています。
1、Unie JP
MULARDAを一番多く打っているのは「合同会社FB」。
Amazonでは「Unie JP」というショップ名で販売。
楽天市場では「日野ショップ」という名前ですが、スーツケースは売っていない。
ただの輸入販売系の業者だと思います。
その他スーツケースブランドとして「RIMUKE」も販売しています。
ブランド名が違うだけで全く同じスーツケースです。
2、TEN Direct JP
中国の「福州市长乐区辉恒贸易有限公司」という会社も販売。
その中国の会社は名前でわかるように貿易系の会社です。
スーツケースメーカーではなく、ただ日本に輸出販売しているだけだろう。
検索しても出てこないので、小さな会社と思われる。
運営者名もフルネームではなく、住所も大まかな物流拠点。
かなり怪しい会社ではある。ほぼ個人と思っていいだろう。
2024年1月時点では新規出品者でブランドの実績も無い。
楽天市場での販売も無い。
このあたりを覚悟して購入したい。
ーー
結論的には、MULARDAは中国スーツケースブランドと思われる。
どれもよくある中国メーカー製のデザイン。
ただ仕入れてブランド名を付けて売っているだけと思います。
2、MULARDAのスーツケースの仕様比較一覧表
現時点Amazonで確認できる4機種を比較します。
品番 | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
素材 | 合面 | 特徴 |
005 | S | 39 | 2.7 | 54 | 36 | 22 | 112 | PC+ABS樹脂 | ジッパー | ドリンクホルダー,USBポート | |
004 | S | 41 | ? | 3.5 | 56 | 36 | 23 | 115 | 〃 | 〃 | ドリンクホルダー,USBポート |
01 | S | 39 | 〇 | 3.5 | 55 | 34 | 23 | 112 | 〃 | 〃 | ドリンクホルダー,USBポート,キャスターストッパー |
06 | S | 45 | × | 4.0 | 60.5 | 35.5 | 23.5 | 119.5 | 〃 | 〃 | ドリンクホルダー,USBポート,ワイドハンドル |
どれもSサイズのみ。
寸法は商品画像ではなく、商品説明文の方を記載しています。
(画像とテキストの数値が合っていない)
3、Mulardaのスーツケースの良い点・悪い点
スタンダードタイプ(005)
高機能で軽くて可愛い。
重量が2.7kgと軽いのが良い。
サイズも本当であれば日本の航空会社の機内持ち込みサイズに対応しています。
容量は39Lと記載ありますが、3辺の和が112cmなので本体は小さい。
この丸い形状と3辺の和では容量は確実に少なくなる。
ここが一番の悪い点。
機能としてドリンクホルダーとUSBポートを搭載。
中国メーカー品でよくある形状をしています。
USBポートはおそらくType-Aのみだろう。
3段階キャリーハンドル、本体素材もPC+ABS樹脂と悪くない。
トップハンドルも大きく膨れてかつクッションもあり持ちやすそう。
内装はゴムバンドと安物仕様。
これで値段も5000円程度と激安。
デザインが気に入ったら買ってもいいかなと思う。
フロントポケットタイプ(01)
超高機能で大容量なスーツケース。
MULARDAの中で一番高機能なタイプです。
下記の機能がある。
・ドリンクホルダー
・USBポート2個(Type-AとC)
・キャスターロック
・荷物かけフック
機能的にはほぼ全部入り。
3段階キャリーハンドル、本体素材もPC+ABS樹脂と悪くない。
これで約6000円というのは素晴らしい。
重量は3.5kgと重ためなのが悪い点。
フロントポケットの機内持ち込みサイズは3.1kg程度が普通です。
容量も3辺の和が112cmなので本体が小さく少ないだろう。
数値的なスペックは悪い。
トップハンドルは薄いタイプでいまいちなように見える。
キャスターはサスペンション&ストッパー付きで良いですが、
これはよくある安物タイプなので静音性はいまいちなはず。
この値段でこの機能性は悪くない。
品質は期待できないですが、コスパは良いです。
フロントポケットタイプ(004)
高機能な一般的なフロントポケット。
大きく開くフロントポケットタイプ。
機能性は上の「01」型とほぼ同じですが、
キャスターストッパーが無い。
本体サイズが商品説明文には「高さ56cm」と記載あるため、
それが正しければJAL・ANAの機内持ち込みはできない。
3辺の和115cmと大きく容量が多いのは良い。
航空機利用を予定する人は買わないほうがいいだろう。
フロントポケットタイプ(006)
ワンタッチで開くフロントポケットタイプ。
フロントポケットがジッパーではなく、ボタンで開きます。
頻繁に開け閉めして使いたい人には便利。
ワイドハンドルというのも特徴。
内装の凸凹が無くなり荷物を入れやすくなるのがメリット。
その他機能性はキャスターストッパーが無いこと以外は同じ。
重量が4.0kgと重たく、かつ本体がとても大きく機内持ち込みは不可能
こちらも航空機利用前提なら止めておいたほうがいい。
4、MULARDAのスーツケースまとめ
中国メーカー品を仕入れて販売しているスーツケース。
高機能で値段も安くてコスパが良い。
耐久性などの品質は不明です。
見た感じ内装などは安っぽく、よくある中国メーカー品です。
品質や耐久性も期待はできない。
ただ、これは5000円前後のスーツケースはどれも同じ。
その中では流行りの機能満載な高機能で、十分戦えている。
検討する価値はあると言えます。
フロントポケットタイプ(01)はよくあるデザインですが、
これでキャスターロック付きは珍しいので良い。
MULARDAの中ではこれが一番良いかなと思う。
ただ、本当に高さ55cmなのか?というのが怪しい中国メーカー品の不安点。
実際に記載通りの数値で届くことは少ない。
MULARDAに限らず、怪しいブランドのスーツケースは注意してください。