ブリーフィング H-35 HD PLUS レビュー!評判のスーツケースをプロが検証

「BRIEFING H-35 HD PLUS」をレビュー!
2025年6月にフレームタイプがリニューアルして「PLUS」になりました。
前から欲しかったのと、仕様がかなり良くなったので買ってみた。
結論的に「PLUS」の方が明らかに良いです(旧モデルも使ったことはある)。
購入したのはSサイズで、カラーは「ブラック」。
プロとして完璧にレビューしたい。
<これ>

・当サイト代表のスーツケースガチ勢
<関連>
1、外装箱レビュー
ブリーフィングロゴカラーでかっこいい!
このアメリカンな雰囲気は良いですね。
二重の厚めのダンボールで質も良い。
汚れも少なくこのまま飾りたいレベル。
2、包装レビュー
全面蓋で横から開ける構造なのでカッターも安心。
さらに保護用のダンボールの上蓋が1枚。
ダンボールが4重に重なるのでそこそこ固定されていて良い。
本体は不織布のカバー。
特別に高級ではなく、普通な品質です。
不織布のカバーを外した状態です。
タグが1枚と、ハンドル部に保護カバーが装着されている。
ラベル類はありません。
タグの表面。かっこいい。
裏面。簡単な注意書き。
タグの中面上部。
売りとなる機能性の説明。
タグの中面下部。
続きとスペックの記載。
3、外観レビュー
ブリーフィングらしい堅牢デザイン!
強度高めるコーナーフレームが特徴的。
一目見て「これはかっこいい!」と思えるスーツケース。
個人的にはトップクラスのデザイン性です。
これだけで買って良かったと思えるほどに。
「BRIEFING」のロゴが3方向にあるので、どこから見てもBRIEFING。
ブラックカラーとの対比が美しい。
特徴的なのはコーナー部の後付けフレーム。
角だけでなく全体を補強しています。
この仕様のスーツケースは珍しくほとんど無い。
フレームは細くて目立たないタイプ。
旧モデルから変更された点です。
歪みなくピッタリで問題無し。
トップハンドルのミリタリー感あるデザイン、
本体の大きなリブなど堅牢感が本当に良い。
容量が減るのが難点ですが、BRIEFINGは強度とデザイン重視。
形状は高さが低く、横幅と奥行が大きい。
太い見た目です。
寸法測定結果
高さ (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
|
表記 | 52.0 | 37.5 | 25.0 | 114.5 |
実測値 | 52.8 | 37.6 | 25.8 | 116.2 |
3辺の和が116.2cmで機内持ち込みはNG(115cm制限)。
※個体差はあると思います
全体的に表記寸法より大きかった。
特に奥行が大きく、どう測定しても25.7mm~25.8mmになる。
機内持ち込みは25.0cmまでの制限があるので、これもNG。
実際のところは測定されず機内持ち込みはできると思いますが、
厳密には不可能です。さすがに116cmは測定されると却下される。
フレームタイプなので縮まることも無い。
たまたま自分に届いたものが大きかったという可能性はある。
一応、Sサイズ購入の際の注意点として見ておいてください。
4、TSAロックの操作感
TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007」型。
TSAロックは普通なダイヤル仕様。
番号を合わせ、上にあるポッチを下げると解除できます。
このように下げると解除状態です。
操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。
安物と違ってダイヤルもしっかりしていて回しやすい。
高級品はこういうところも良いです。
5、キャリーハンドルの操作感
↑最大に伸ばした状態
↑最小状態
キャリーハンドルは3段階調節。
ぐらつき(遊び)は小さい。
キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
調節はスムーズで問題無し。
使用中に誤作動することも無かった。
ぐらつき(遊び)は小さくて優秀。
旧モデルは大きめだったので改良されています。
ミリタリー感は無くなりましたが、こちらの方が明らかに良い。
使用感は下の動画を見て下さい。
<ブリーフィング H-35 HD PLUS キャリーハンドル説明動画>
キャリーバーも太くて頑丈。
安心して使用できます。
6、トップハンドルの持ち心地
ミリタリー感あるデザインが素敵。
手にフィットする樹脂ハンドルでしっかり持てる。
フレームタイプらしいトップハンドルです。
太いのでしっかり握れるのが良い点。
荷物を入れて重たくなっても手が痛くない。
ハンドルは上げると自動で下がります。
<ブリーフィング H-35 HD PLUS トップハンドル説明動画>
静かに戻って良い。
トップハンドルは不満無く最高です。
7、キャスターの操作性・静音性
HINOMOTOの最新最静音の「miraclentキャスター」を搭載!
現時点のHINOMOTO最強の静音キャスター。かつ口径60mmの最大サイズ。
前身の「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」の改良品。
金属ベアリングを採用して走行性も良くなっています。
劇的な静音性向上はありませんが、
ノイズ的な高音が完全に無くなり、低いタイヤの走行音のみになっています。
比較動画を見て下さい。
<ブリーフィング H-35 HD PLUSキャスター静音性確認動画>
<比較用(HINOMOTO Lisof SILENT RUN)>
<miraclentとSILENT RUNアスファルトでの比較>
動画だと違いがわかりにくいですが、
miraclentは「ジリジリ」という高い音がしない。
動きは軽く圧倒的に良いです。
<比較用(うるさい安物キャスター)>
安物によくあるうるさいキャスターと比べると超静音なのがわかる。
--
ブリーフィング H-35 HD PLUSは60mmのmiraclentでほぼ最強仕様。
機内持ち込みサイズで60mmはほぼ無い。
段差にとても強いです。
miraclentの詳細は下の記事を見てください。
・HINOMOTO miraclentキャスター搭載のスーツケースを紹介
8、内装をレビュー
両面仕切り仕様。
ブリーフィングのバッグらしい高品質な生地が良い。
バッグメーカーのスーツケースは内装が立派。
ブリーフィングもバッグと同じ生地を使い、収納性も抜群。
ポケットの多さは最高クラス。
左側の仕切りは取り外し可能。
不要なら外すと軽くなり、容量も多くなる。
写真で説明していきます。
内装もブラックで統一。
ブリーフィングのロゴがとても良い。
右側は全面仕切り。
外側のファスナーで開けます。
仕切りはかなりブカブカで、荷物を詰め込めるようになっています。
その代わり押さえが利かない。
ファスナーの引手にもブリーフィングのロゴ。
メッシュの質も良い。
左が大きなポケットのファスナー。
右が仕切り開閉のファスナー。
メッシュポケットを開けた状態。
大きめに開くので厚いものも入れられる。
大きなポケットを開けた図。
こちらも大きく開くのでたくさん入る。
仕切りを開けた図。
中は何もありません。
内部の生地は薄くてサラサラしています。
リップストップナイロンなので質感が良い。
左側の仕切りは取り外し可能。
ファスナーは同じ。
メッシュも同じ。
キーリングも付いています。
バックルで脱着できるので便利。
ブリーフィングのロゴがかっこいい。
上段のポケットに説明書とアルファベットシールが入っていました。
こちらのポケットは小さくしか開かない。
仕切りは上下4か所あるこの部品で引っ掛けて固定されています。
脱着は簡単でストレス無し。
取外すとこんな感じ。
裏面は何も無い。
フックでかけられるので便利。
ホテルでかけてウォールポケットとして使えます。
仕切りの中にはXバンドがある。
こちら側の方が深くたくさん入ります。
マグネット固定式のバックル。
デザインがかっこいい。
引っ張るだけで外れます。
固定も乗せるだけ。
紐を引っ張ると簡単に外れます。
これはなかなか良い仕組み。
こちらも中は何も無い。
Xバンドはフレーム部にビス固定。
合わせ面のカバー上部。
左側はマジックテープで脱着可能。
メンテナンス用なので基本的には外しません。
メイドインチャイナのタグ。
上は生産開始日?
真ん中は品番・カラー番号です。
合わせ面のカバー下部。
さすがブリーフィング、縫製はとても綺麗です。
--
内装のレビューは以上です。
ブリーフィング好きは満足するだろう。
バッグと同じ質感の良い生地で使っていて気持ちが良い。
収納性も利便性も良く完璧です。
9、内部をレビュー
キャリーハンドルの固定部です。
厚みのある補強・固定材。
下部からのビス4点固定は珍しく、とても固定力が良さそうです。
キャリーバーとの形状もピッタリで作りはとても良い。
ぐらつきが小さい理由がよくわかる。
コーナーパッドの固定部です。
裏面もしっかり補強されていて素晴らしい。
キャリーバーの固定部です。
厚くリブもある立派な固定材で良い。
キャリーバーの挿入部もほぼ隙間なくピッタリ。
高級な仕様です。
キャスターの固定部です。
ビスごとに小さな補強材がある珍しい仕様。
本体成型で強度を上げており、コーナー部のリブや補強材もあるので強度は良いだろう。
大きく底上げしており、贅沢な成型に見えます。
--
内部のレビューは以上です。
高品質な補強・固定材でとても良い。
とはいえこの価格帯なら当たり前ではある。
強度を意識していて信頼できる設計です。
10、実際に荷物を入れてみた感想
容量は普通。超大容量では無い。
200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、55枚入りました。
大容量な機内持ち込みサイズだと60枚入るので、55枚は普通です。
左側は仕切りを使う場合、固定フックを超えられないのが難点。
出っ張ってもいるので、荷物を入れる際に邪魔に感じました。
仕切りを閉めるとこんな感じ。
このように右側に詰め込むのが良いかなと思う。
詰めすぎても余裕があるのでファスナーは普通に閉まる。
あとそう、本体が綺麗に床に着きません。
ちょっと浮いた状態になるのはフレームタイプの悪い点。
特に問題は無い。
11、H-35 HD PLUSを実際に転がして使ってみた感想
使用感は最高クラスに良い。
キャスターは「HINOMOTO miraclent」なので静音性も良く、
金属ベアリング採用にて動きもとても軽い。
そして60mmの大口径は段差に強く、50mmだとガン!となる段差もスムーズに乗り越える。
機内持ち込みサイズで60mmはほんと凄い。
ぐらつきが小さいキャリーハンドルもとても素晴らしい。
高級スーツケースらしい操作感です。力強さがある。
トップハンドルも掴みやすくストレスが無い。
その他変な音も違和感も無く、快適な使用感です。
不満に思う人はいないだろう。
重量はとても重たい。
実測値4.12kgはフレームタイプとしても重たい方です。
持った瞬間に重たさを感じるレベル。
荷物を入れると8kg近くになる。
軽量化など意識したスーツケースではないので仕方ない。
ブリーフィングはこだわりの逸品。
--
重たいこと以外は何も不満は無い。
ブリーフィングのデザイン性の良さもあり、使っていて気持ちが良かったです。
12、ブリーフィング H-35 HD PLUSの検証・レビューまとめ
項目 | 評価 | コメント |
容量 | 〇 | 35Lと普通 |
重量 | △ | 実測値4.12kgと重たい |
包装 | 〇 | 不織布カバー |
キャリーハンドル | ◎ | ぐらつきが小さく太く頑丈 |
トップハンドル | ◎ | デザイン性良し。持ちやすい |
TSAロック | 〇 | 007型。ワンタッチ開閉で便利 |
キャスター | ◎ | HINOMOTO miraclentで60mm! |
内装 | ◎ | 収納性抜群。質もとても良い |
仕上げ | ◎ | 縫製等はとても良い |
良い点(Good)
- ✔口径60mmのHINOMOTO miraclent
- ✔角を全てフォローする大型コーナーパッド
- ✔ぐらつきが小さいキャリーハンドル
- ✔持ちやすいトップハンドル
- ✔ポケットが豊富な内装
- ✔内装生地がリップストップナイロン
- ✔強度が良い内部構造
悪い点(Bad)
- ✕重量が約4.1kgと重ため
- ✕3辺の和が115cm超えで機内持ち込み不可※
※個体差はあると思います
ブリーフィング好きなら買い!
旧モデルの「H-35 HD」よりはるかに良くなっています。
あれはキャリーハンドルがぐらぐらだった。
「H-35 HD PLUS」はキャリーハンドルが格段に良いので、買うなら絶対こっち。
キャスターもmiraclentなので抜群。
そして口径60mmというロマンがブリーフィングに似合う。
キャスターストッパーが無いのが残念ですが、横置きすれば良いだけ。
何よりデザインが最高すぎる。
メチャクチャかっこいいです。
これは本当に買って良かったと思う。
サイズが大きくてJAL・ANAの機内持ち込みは厳密にはNGですが、
たまたま悪いやつだった可能性もある。
飛行機利用前提の人はこの点だけ気を付けておいてください。
値段が高すぎるのも難点ですが、ブリーフィングファンなら買おう。
H-35 HD PLUSはとてもおすすめできます。