プロテカ Tri-Air(トライエアー)の良い点・悪い点
プロテカ Tri-Air(トライエアー)
2025年11月1日に登場。
究極の軽量特化仕様シリーズです。
サムソナイトのシーライトにかなり近い。
プロテカシリーズとして機能性等は劣るため、
究極の軽さを求める人にしかおすすめはできない。
良い点・悪い点などを解説します。
1、トライエアーの仕様比較一覧表
| サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
定価 |
| S | 35 | 〇 | 1.8 | 55 | 37 | 23 | 115 | 79,200 |
| M | 77 | × | 2.3 | 68 | 47 | 29 | 144 | 90,200 |
| L | 103 | × | 2.8 | 75 | 52 | 31 | 158 | 95,700 |
サイズは3つ。
SとLは機内持ち込み・預け入れの最大サイズ。
Mは一般的なMサイズよりかなり大きめです。
価格はプロテカシリーズの中では高め。
2、本体素材
独自の新素材「Flexshell™(フレックスシェル)」を使用。
トライエアーで初登場となる本体素材です。
PP(ポリプロピレン)を加工した軽量素材という点は
エアロフレックスDX2の「Xfiber」と同じ。
構造等の説明は無く詳細は不明。
おそらく繊維状にして弾性を持たせたものだろう。
柔らかくてすぐ凹みますが、割れずに元に戻るので強度は良い。
3、内装仕様
軽量特化しすぎて内装仕様は最悪。
サムソナイトのシーライトと同じく本体内面に内装生地は無し。
本体素材が剥き出しになっている状態です。
そのためプロテカなのに高級感は全く無い。
内部仕様も悪く、補強材は最低限。
本体素材が丈夫なので問題は無いと判断されていると思いますが、
高級品としては内部仕様は悪いです。
4、キャスター
キャスターはプロテカ共通のベアロンホイール。
ストッパーは非搭載。
キャスターはプロテカ共通で同じ。
いつものサイレントキャスター(ベアロンホイール)です。
口径は小さく、50mm以下に見える。
プロテカのほぼ共通仕様であるストッパー「マジックストップ」は非搭載。
軽量でかつストッパーが欲しい場合は「エアロフレックスDX2」を選ぼう。
5、トップ・サイドハンドル
トップハンドル・サイドハンドルは軽量で普通なタイプ。
現行のプロテカのほぼ共通は「エルゴノミックハンドル」ですが、
トライエアーは普通な形状の軽量タイプ。
これはエアロフレックス等の軽量タイプ共通です。
普通なタイプとはいえ、持ちやすくて問題は無い。
高級仕様では無いというだけです。
6、キャリーハンドル
キャリーハンドルはスリムで軽量仕様。
プロテカはわりとしっかりとしたキャリーハンドルですが、
トライエアーはかなりスリムで軽量特化。
使う分には問題無いと思いますが、高級感等は劣る。
高さ調節は写真で見る限りは2段階か3段階。
他のプロテカは6段階くらいが普通なので、ここも劣る点です。
7、容量・重量
スーツケースとしてほぼ最軽量!
トライエアーは本当に軽い。
Sサイズの1.8kgは最近は安物でもよくありますが、
Lサイズの2.8kgは究極に軽い。安物でこれは一切無い。
サムソナイトのシーライトと同じ重量です。
Lサイズを軽くするのはとても難しい。
そのため長年サムソナイトを超えるものが無かった。
それがついに日本メーカーも並んだ!と記念すべきことです。
容量はSサイズは35Lで普通。
Mサイズは3辺の和144cmと大きいため容量は77Lと多い。
かなり大きめのMサイズです。MLサイズと考えていい。
Lサイズは158cmの預け入れ最大サイズ。これで103Lはほぼ最高クラス。
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Sサイズは正直買う意味は無いと自分は思う。
1.8kgなら他社品にたくさんある。
しかもちゃんと内装生地もポケットもある。
買うならLサイズ。
MサイズはほぼLサイズの大きさなので中途半端。
トライエアーはLサイズが超優秀でおすすめです。
8、サムソナイト シーライトとの比較
| 名称 | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
定価 |
| トライエアー | S | 35 | 〇 | 1.8 | 55 | 37 | 23 | 115 | 79,200 |
| 〃 | M | 77 | × | 2.3 | 68 | 47 | 29 | 144 | 90,200 |
| 〃 | L | 103 | × | 2.8 | 75 | 52 | 31 | 158 | 95,700 |
| シーライト | 55 | 36/42 | 〇 | 2.1 | 55 | 40 | 20 | 115 | 82,500 |
| 〃 | 69 | 68 | × | 2.5 | 69 | 46 | 29 | 144 | 88,000 |
| 〃 | 75 | 94 | × | 2.8 | 75 | 51 | 31 | 157 | 93,500 |
| 〃 | 81 | 123 | × | 3.1 | 81 | 55 | 34 | 170 | 99,000 |
| 〃 | 86 | 144 | × | 3.6 | 86 | 58 | 36 | 180 | 104500 |
S・Mサイズはトライエアーの方が軽い。
シーライトのLサイズは「スピナー75」です。
Lサイズの重量は2.8kgと同じ。
本体形状もほぼ同じ。
シーライトのSサイズは容量拡張機能があるのが強み。
やや重たいですが機能性は良い。
Mサイズは同じく3辺の和144cmで大きめ。
預け入れ有料となる可能性が高い3辺の和159cm以上を
シーライトを2サイズ展開。
いわゆる「LLサイズ」「XLサイズ」ですが、これが欲しい場合はシーライトを。
9、まとめ:プロテカ トライエアーは買うべきか?
Lサイズは現時点最軽量。
容量もほぼ最高でスペック優秀。
トライエアーは間違いなく「超軽量」なスーツケース。
今までずっと頂点だったサムソナイトに並んだ。
そうなるよう意識して作ったと言える。
重量だけで選ぶなら、Sサイズはもったいない。
買うなら間違いなくLサイズ。
サムソナイトのシーライトとの優位性はサイレントキャスター。
静音性はトライエアーのほうが上です。
そのため自分はトライエアーを使いたい。
定価は大差無いですが、実売価格はトライエアーの方が大幅に高いだろう。
シーライトはだいぶ値引きして売られています。
ここが選ぶ上で一番悩む点になるかと思います。
どちらもデパートで売られていると思うので、
悩んだら実物を見に行ってみてください。
※執筆時点は発売前なので、また現物確認次第に追記します。








