レジェンドウォーカー ことりっぷコラボ CO5902-47 レビュー

「LEGEND WALKER ことりっぷコラボ CO5902-47」をレビュー!
2025年7月発売の新商品。
昭文社の旅行メディア「ことりっぷ」とのコラボスーツケース。
働く女性が旅行で使う、がコンセプトのようです。
自分は新開発のキャスターが気になったので買ってみた。
購入したのはSサイズで、カラーは「アイボリー」。
プロとして完璧にレビューしたい。
<これ>

・当サイト代表のスーツケースガチ勢
1、外装箱レビュー
レジェンドウォーカーとことりっぷのロゴが並ぶ。
普通はレジェンドウォーカーだけなので違和感がすごい。
強引なコラボデザインやなぁと感想。
ダンボールは質が良くて問題無い。
いつものレジェンドウォーカーです。
2、包装レビュー
ダンボールは普通な構造。
カッター傷防止の上蓋が1枚あるのみ。
本体は不織布のカバー。
特に専用品ではなく普通なものです。
店頭販売用のPOPも同梱されていました。
裏面は機能性の説明。
キャスターの「METRO WALKER」はこれが初めての搭載。
ほぼこれ目的で買いました。
不織布のカバーを外した状態。
タグが3枚と、ハンドル部に保護カバーがある。
タグの表面。
タグ裏面。
特に面白いことは書いていない。
製造国は中国。
キャリーハンドル部にラベルが1枚。
簡単に剥がれます。
3、外観レビュー
ほぼアイボリーで統一されていて可愛い。
各パーツの色合いが綺麗に揃っていて安物感は無い。
見ていて良いなぁと思える出来栄えです。
おしゃれな引手など、可愛らしさが全面に出ています。
ファスナーの歪みもほぼなく作りは良い。
おそらくこれにしかないレジェンドウォーカーのロゴプレートなど、
コラボ商品としてちゃんと開発している印象です。
この機能性で定価29,480円なので、高級感は無い。
よく見ると安っぽいパーツ類です。
ただ、それがおしゃれで雰囲気に合っていて良さがある。
形状は高さが低く横長。
フロントポケットを重視した形状です。
寸法測定結果
高さ (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
|
表記 | 53.0 | 38 | 24.0 | 115 |
実測値 | 53.5 | 38.0 | 24.4 | 115.9 |
3辺の和が115.9cmと機内持ち込み不可能(115cm制限)。
※個体差でたまたま大きいものが届いた可能性はあります。
実測値は高さと奥行が大きかった。
身長測定のようにして測っているので、誤差は1mmも無い。
ちゃんとハンドルも押し込んで膨らみ等無いことは確認済。
個体差かもしれませんが、機内持ち込み前提の方は注意してください。
実際には測定されずほぼスルーされると思いますが、厳密にはNG。
4、ファスナー&TSAロックの操作感
TSAロックはダイヤル式。最新の「008」型。
TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「TSA008」と書かれている部分を左右に動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。
操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。
ファスナーの動きもスムーズで軽く問題無し。
5、キャリーハンドルの操作感
↑最大に伸ばした状態
↑最小状態
キャリーハンドルは6段階調節。
ぐらつき(遊び)は小さくて良い。
キャリーハンドルは6段階調節。
一般的には3段階調節なので良い仕様です。
調節方法はボタンを押して上げ下げするいつも通り。
動きはスムーズで誤作動も無く問題無い。
しかし、調節ボタンがハンドルの裏側にあるので、
強く握ってしまうと誤作動の恐れがある点に注意。
ぐらつき(遊び)は小さめで良い。
ほぼ気にならないレベルで素晴らしい。
ただ、ボタンがガチャガチャと音がして安っぽさは感じる。
持ち手部は太めでやや尖った形状(本体形状に合わせてある)。
女性向けでありながら、ちょっと太すぎるのではと思う。
形状もそう持ち心地が良いとは言えない。
ここはデザイン重視よりも持ち心地重視にした方がいいと思う。
<レジェンドウォーカー CO5902-47キャリーハンドル説明動画>
安っぽいガチャガチャ音が気になる。
高い金属音はファスナーの引手がぶつかる音です。
これもいまいちな点。
6、トップハンドルの持ち心地
トップハンドルは指を入れやすい。
そして大きく膨れて持ちやすい。
クッションは無いシンプルな樹脂ハンドル。
初期状態で本体との隙間が大きいので、指を入れやすくて良い。
さっと持てます。爪が長い女性も問題無いだろう。
持ちやすいですが、持ち心地はそう良くは無いです。
本当に普通なハンドル。
サイドハンドルも同じ仕様です。
7、キャスターの操作性・静音性
レジェンドウォーカー開発のキャスター「METRO WALKER」。
静音性はそこそこ良い。サスペンション&ストッパー付き。
このスーツケースで初の搭載となる「METRO WALKER」。
公式説明としては「FlexWalker」のストッパー付きとある。
しかし、静音性は劣っていて少しうるさい。
※FlexWalkerはレジェンドウォーカーの最新静音キャスターです
口径は55mmとやや大きめ。
サスペンションも付いているので、手に伝わる振動が少なくて快適。
走行性はとても良いです。
<レジェンドウォーカー CO5902静音性確認動画>
<比較用(HINOMOTO Lisof SILENT RUN)>
<アスファルトでの比較>
日本の代表的な静音キャスター「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」と比べると少しうるさい。
ジリジリとした高い音が目立ちます。
<FLEXWALKERキャスター静音性確認動画>
「FlexWalker」の方が圧倒的に静か。
静音性重視なら「METRO WALKER」はいまいちです。
(同じ静音性を期待して買ったのに…)
とはいえ、静音性はそこそこ良い。
十分に使えるキャスターです。
8、キャスターストッパー
ワンタッチ式のキャスターストッパーを搭載。
これもこのスーツケースで初となる仕様。
レジェンドウォーカー独自のワンタッチタイプです。
上のレバーはロック専用、下が解除専用。
慣れると問題無いですが、最初はどっちがどっちか迷ってしまう。
慣れてもHINOMOTOのやつの方が使いやすいと感じます。
性能は問題無く、しっかりロックできる。
他社と同じくワイヤーの上げ下げでロックする仕組み。
単純なので信頼性は良いと思います。
上にあるキャリーハンドルの説明動画で実際に使用しているので、
是非見てみてください。
9、USBポートをレビュー
Type-AとCのUSBポートを搭載
USBポートはTSAロック部にあります。
フロントポケットまでケーブルが繋がっていて、
そこにモバイルバッテリーを繋げて使います。
こちら側はType-Aのみ。
最近は両方ともType-Cがあるものが多いので良くはない。
ケーブルの質は良いです。
10、荷物をかけるフック
上段の底鋲が荷物をかけるフックにもなっている。
よくある兼用仕様です。有効活用的な。
かかりは浅いのでレジ袋程度しかかけられない。
また、高さも低いのでSサイズのレジ袋用です。
特別高級では無く、最近のレジェンドウォーカーの共通仕様。
使用においては何も問題無く、普通に使えます。
11、内装をレビュー
両面仕切り仕様。
花柄模様のピンク生地がとても可愛い。
本体カラーによって内装デザインが違うのですが、
アイボリーは花柄ピンク。完全に女性向けのデザインです。
ことりっぷのこだわりだろう。
両面仕切りでポケットが豊富なのは良い点。
生地は裏地にクッション素材が貼られていて厚いです。
全体的になかなか良い。
写真で説明していきます。
華やかでとても良い。
左側は光の反射で白っぽくなっていますが、
暗いところでは右側のアイボリーな雰囲気になります。
右側はバックル固定式の仕切り。
一つの大きなメッシュポケットがあります。
ファスナーの引手は波打ったデザイン。
掴みやすくてとても良い。
ポケットはこんな感じに開きます。
書類などを入れるのに向いている。
仕切りの固定バックルです。
中央の丸い部分を押して引っ張れば外れます。
仕切りを外した状態。
上側にポケットがあるのは良い点。
Xバンドのバックルも同じ仕様。
バンドはポリエステル製。
小物入れに最適なポケット。
開き具合。
Xバンドを外した状態。
中は何も無い。
生地はクッション付きでとても厚い。
もっちりしています。
Xバンドは直接縫って固定。
高級品は専用の部材で固定されていることが多い。
左側は全面仕切り。
メッシュポケットが2つ。
ファスナーやメッシュの仕様は同じ。
仕切り開閉のファスナーも同じ仕様。
ポケットは少ししか開かない。
上は手が入らないほど小さいのでちょっと使いにくいです。
女性なら入るのかもしれない。
フロントポケット側なのでとても浅い。
この部分が局所的に出っ張っている。
ここは硬めなので押してもほぼ凹まない。
これにより普通のフロントポケットタイプよりも入る量は少ないです。
詳細は後述しますが、このスーツケースの容量は少な目。
下部には隙間があるので、ここに上手く荷物を詰めたい。
合わせ面のカバー上部です。
この部分の縫製がちょっと雑。
カバーの右側はマジックテープで外れる仕様。
メンテナンス用なので基本的には外しません。
合わせ面のカバー下部。
ここも縫製がちょっと雑。
縫い目の間隔もバラバラで曲がってもいる。
--
内装のレビューは以上です。
ピンクカラーがとても可愛い。
なかなかこんな華やかなスーツケースはありません。
ポケットが豊富で収納性が良く、仕様は優秀です
12、フロントポケットをレビュー
ハーフオープンタイプのフロントポケット。
華やかなデザインが素敵。
上半分だけなのでフロントポケットとしては容量は少な目。
手前が浅いので取り出しやすいのは良い点です。
開き具合はこんな感じ。
左右のボタンを外すと全開します。
仕切り側はPC用のクッションポケット。
その手前に小さなポケットが2つ。
さらに手前の本体との隙間も入れられます。
小さなポケットの深さはこの程度。
クッションポケットは本体の奥の方まで深さがある。
かなり狭いので写真は撮れない。
ことりっぷコラボのロゴ。
<英文翻訳>
「旅は特別なことではありません。
日々、新しいもの、人、経験に出会い、
新しい価値観を見つけることが大切です。
旅で得た感情は、私たちの日々の生活を豊かにし、
ユニークなライフスタイルへと導いてくれます。」
パネル側にはポーチのような大きなポケット。
内側はビニールで防水仕様になっています。
こぼれる可能性があるコスメ等を入れても安心。
カバー付きの11インチiPadProを縦向きに入れた図です。
入り込んで見えなくなるくらい余裕。
一応横向きにもギリギリ入ります。
13インチのノートPC(DELLのXPS13)を入れた図です。
ちょうど良い感じに入る。
15インチのノートPCサイズの木板を入れた図です。
あまり余裕はないですが入りました。
一応は15インチPC対応と考えていいだろう。
これは16インチサイズ。
入りましたがかなりキツキツ。
入れにくく取り出しにくいので止めておいたほうがいい。
A4クリアファイルと雑誌をクッションポケットに入れた図です。
ちょうど入って取り出しやすい。
手前の本体との隙間に入れてもいい。
この空間は大きいので、ペットボトルも余裕で入ります。
もちろんちゃんと閉まりますが、メイン収納がやや圧迫される点には注意。
ポーチ型のポケットにも入ります。
防水性があるので結露を気にしなくてもいいのが素敵。
600mmのペットボトルも入りました。
折りたたみ傘なんかも大丈夫。
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フロントポケットのレビューは以上です。
ハーフオープンなので容量は少な目。
その代わり出し入れはしやすいのが良い点です。
パネル側のポーチ型ポケットは特に優秀。
PC・タブレット用のポケットはメイン収納へ圧迫しやすいのが悪い点。
逆にメイン収納に詰めすぎるとiPadすら入りません。
ノートPCを入れるとメイン収納の容量はかなり少なくなる。
ポーチがあるところの空間は広いので、ここを上手く活用したい。
13、内部をレビュー
メンテナンスファスナーを開けた状態です。
生地の裏側のクッション素材はこんな感じ。
トップハンドル部とキャリーハンドルの固定部です。
上の黒いバーがトップハンドル固定部。
大きく厚い補強材で問題無い。
この価格帯としては標準的。
下がキャリーハンドル部の固定・補強材。
全体的に小さめですが、厚めでかつ本体形状ピッタリで悪くない。
こちらもそう良くはなく、標準的な仕様。
キャリーバーの固定部です。
リブでの補強もあり形状も合っていて悪くない。
キャスター固定部です。
補強材は無く、本体に直接ビス止めと良くはない。
ただ本体成型での強度アップはされているので問題無いだろう。
黒いワイヤーはキャスターストッパーです。
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内部レビューは以上です。
中級品らしく内部仕様は問題無い。
特別に優秀な点は無いですが、十分な補強をされています。
そうそう壊れることはないだろう。
14、実際に荷物を入れてみた感想
容量は少な目。
200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、メイン収納に45枚入りました。
フロントポケットには5枚。合計50枚。
機内持ち込みサイズは一般的には55枚~60枚入るので、50枚は少ないです。
メイン収納は49枚入れることもできたのですが、
そうするとフロントポケットのクッションポケットにiPadすら入らない。
そのため4枚減らした状態にしました。
容量重視の人は止めておこう。
フロントポケットをしっかり活用したい人向けです。
15、実際に転がして使ってみた感想
そこそこ静かで走行性も良い。
キャスターはそこそこ静音で、サスペンションもあるので振動が少ない。
転がしていて気持ちが良いスーツケースだなと感じます。
キャリーハンドルはやや尖っていて持ち心地はやはりいまいち。
斜めに引く場合は気にならないですが、立てて転がす時は少し手が痛い。
そして、「ガチャガチャ」と安っぽい音もするのも気になる点。
ぐらつきは小さめではありますが、キャリーハンドルはいまいちに感じる。
トップハンドルは掴みやすくて良い。
掴み損ねることなくサッと持てました。
キャスターストッパーは慣れるまでが難しい。
片手でやりにくく、本体を押さえながらになる。
まぁでも問題は無い。
あと、ファスナーの引手がぶつかる「カラカラ」音が大きい。
おしゃれなデザインは良いのですが、静音性も重視してほしかった。
これもあり、静音性はいまいちです。
重量も重ため。
実測値で3.62kgは機内持ち込みサイズとしては重たい。
フロントポケットタイプの場合は3.2kg~3.4kg程度が普通です。
ストッパーや厚い生地など仕様が良いことが原因だろう。
軽さを求める人にはおすすめできない。
16、レジェンドウォーカー CO5902-47の検証・レビューまとめ
項目 | 評価 | コメント |
容量 | △ | 33Lと少な目 |
重量 | △ | 実測値3.62kgと重ため |
包装 | 〇 | 不織布のカバー |
キャリーハンドル | △ | 6段階調節。持ち心地の悪い形状。 |
トップハンドル | 〇 | 指を入れやすく持ちやすい |
ファスナー | 〇 | 動きはスムーズ |
TSAロック | 〇 | 008型。問題無し |
キャスター | ◎ | 静音性は良い。サスペンション付き |
内装 | 〇 | 両面仕切り。クッション付き生地 |
仕上げ | 〇 | やや縫製が雑な部分はあるが全体的には良い |
良い点(Good)
- ✔静音性の良いキャスター。サスペンション付き
- ✔ワンタッチ式のストッパー搭載
- ✔ぐらつきが小さいキャリーハンドル
- ✔6段階調節のキャリーハンドル
- ✔Type-A・C対応のUSBポート
- ✔荷物をかけるフックを搭載
- ✔華やかな内装
- ✔フロントに防水仕様のポーチ型ポケット
悪い点(Bad)
- ✕容量が33Lと少ない
- ✕重量が約3.6kgと重ため
- ✕キャリーハンドルの持ち心地が悪い
- ✕3辺の和115.9cmで機内持ち込み不可※
- ※個体差・不良品の可能性有り
デザインが気に入った人が買いたい。
アイボリーで統一された外観、桃色な内装など、とても可愛いスーツケース。
このデザインに魅力を感じた人は買おう。
本当見た目はとても良い。
その他は全体的にいまいちな部分が多かった。
キャスターは十分静音ですが、やや期待外れ。
好みの問題ですが、キャリーハンドルは好きになれない。
容量も少な目。
ちょっとでも詰めすぎるとフロントのクッションポケットが使えない。
クッション性にこだわりすぎて、局所的に厚くなりすぎているのが原因と思う。
フロントポケットは大きくて使いやすい。
ポーチが防水なので結露なども気にする必要無し。
ここはとても実用的で高評価。
あと、自分が買ったものは3辺の和115.9cmで機内持ち込み不可だった。
フロントパネルが出っ張りすぎているのと、トップハンドルの膨れすぎが原因?
この程度なら引っかからず持ち込めるとは思いますが、ご留意ください。
全体的にそう悪くはないスーツケースではあります。
可愛さに惚れた人は買って良しです。