プロテカ スタリアCXRアルミナムの良い点・悪い点


プロテカ スタリアCXRアルミナム
2025年10月2日についにプロテカからアルミニウム合金本体が登場。
「スタリアCXR」のアルミバージョンという位置づけです。
当然ながらとてもお高い。
良い点・悪い点、そして類似品のアルゴナム3-Fとの違いなどを解説します。
<プロテカの解説はこちら>
・プロテカの種類一覧と選び方の解説
1、仕様比較一覧表
※比較用としてイノベーターのアルミも入れています。
ストッパー付きで、Lサイズも普通な形状。
シリーズ | 品番 | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
定価 |
スタリアCXR アルミナム | 01531 | S | 35 | 〇 | 4.6 | 54 | 38 | 23 | 115 | 143,000 |
〃 | 01535 | L | 102 | × | 6.9 | 77 | 44 | 37 | 158 | 187,000 |
〃 | 01571 | S | 35 | 〇 | 4.6 | 54 | 38 | 23 | 115 | 154,000 |
〃 | 01575 | L | 102 | × | 6.9 | 77 | 44 | 37 | 158 | 198,000 |
アルゴナム3-F | 05501 | S | 33 | 〇 | 4.6 | 55 | 35 | 25 | 115 | 74,800 |
〃 | 05502 | M | 73 | × | 6.4 | 71 | 48 | 28 | 147 | 84,700 |
〃 | 05503 | L | 100 | × | 7.1 | 76 | 44 | 38 | 158 | 94,600 |
イノベーター アルミ | INV1611STP | S | 42 | × | 4.6 | 45 | 44 | 25 | 114 | 29,700 |
〃 | INV1811STP | S | 36 | 〇 | 4.5 | 55 | 40 | 20 | 115 | 33,000 |
〃 | INV5811STP | M | 70 | × | 6.2 | 70.5 | 47.5 | 27 | 145 | 38,500 |
〃 | INV7811STP | L | 96 | × | 7.0 | 77 | 51 | 29 | 157 | 44,000 |
エースのアルミ合金スーツケースと言えば「アルゴナム」シリーズ。
2025年に「3-F」と新型になり、キャスターストッパーが搭載。
Lサイズは同じくトランク型。「スタリアCXR アルミナム」は高級版とも言える。
「スタリアCXR アルミナム」は「シルバー」と「ブラック」で価格が違います。
そのため表には4行ありますが、仕様は同じです。
2、TSロックの仕様について
TSロックはダイヤル式。現時点最新の「008型」。
TSロック(旧称TSAロック)は一般的な仕様。
数字を合わせて右のボタンを押すと解除されます。
上下2個あるためちょっと面倒。
アルミ合金スーツケースは他社もほぼこの仕様ですが、
中には中央に一つだけあるレバー式などもあります。
(ゼロハリバートンのヘリテージラインなど)
一応アルミ合金スーツケースの選び方の一つとなる点です。
3、キャスターについて
キャスターは現行のプロテカ共通仕様。
独自のサイレントキャスター(ベアロンホイール)と、
キャスターストッパー(マジックストップ)を搭載。
今はどのシリーズも同じものを搭載しています。
(高級シリーズはダブルホイール仕様)
経験上、静音性はアルゴナム3-Fの方が上だと思います。
キャスターの静音性は「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」と比べるとやや劣る。
ただしベアリングが良く動きはとても軽いのが良い点。
十分満足して使えるキャスターです。
マジックストップはただのワンタッチストッパー。
上面にあるボタン式で、とても押しやすくて好き。
スーツケースとしては最高峰のストッパーと思います。
この価格ならダブルホイール仕様になりそうなものですが、
重たくなりすぎるので止めたのかもしれない。
4、ハンドルについて
Sサイズはプロテカ共通のエルゴノミックハンドル仕様。
これも現行のプロテカの標準仕様です。
どのシリーズもほぼ同じハンドル。
「人間工学に基づく握りやすい楕円型」というもので、確かにしっくりきます。
Lサイズのトップハンドルはおそらく横長の普通な形状。
サイドハンドルはエルゴノミックに見えるがどうか。
ここは現物確認次第に書き直します。
ここがプロテカ スタリアCXR アルミナムの悪い点でも良い点でもある。
一般的にはアルミ合金なら硬いハンドル仕様。
アルミニウム合金で柔らかい樹脂ハンドルは珍しい。
ほとんどは硬いオートリターンハンドルです。
スタリアCXRアルミナムはここで好き嫌いが分かれるだろう。
高さが低いので、本体サイズを大きくできるのは良い点。
これにより容量が多いのだと思います。
見た目が安っぽくなるのと、安定性の低さは悪い点。
硬いほうが安定して持てるので、重たいスーツケースほど硬質ハンドルが好き。
持ち心地は重要なので、できれば持ち比べてから購入してほしい。
デパートならアルミナムもアルゴナムもあるだろう。
Lサイズは全面にもハンドルがあって持ちやすい。
車のトランクに入れる時などは前面のハンドルがあると便利。
とても入れやすくなります。
同じトランク型のアルゴナム3-Fには無いので、ここはとても良い点。
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キャリーハンドルは詳細不明。
Sサイズは写真で6段階調節というのがわかる。
Lサイズは不明。どこにも記載が無い。
※今度デパートで確認してきます
5、内装について
内装はごく普通な両面仕切り仕様。
プロテカは全体的に内装がシンプルです。
スタリアCXR アルミナムも特に変わった点は無い普通なもの。
ジッパーでの仕切り開閉、中のXバンドでの固定。
内装のこだわりは他製品に劣るよう感じる。
どのメーカーもアルミニウム合金スーツケースは高級品が多く、
内装にこだわりを持つものが多いのでここは見劣りする。
ただシンプルで使いやすいのは良い点。
容量・重量重視な設計なのかもしれない。
もちろん悪くはなく、良い内装です。
6、容量・重量について
Lサイズは容量も重量も良い。
Sサイズは容量・重量は普通。
Lサイズは比較的軽めで容量も多くて優秀。
そのため、買うならLサイズやなぁと思う。
軟質ハンドル、簡素な内装など全体的に軽量化されているのと、
ハンドルがスリムで小さく本体が大きいためだろう。
102Lで6.9kgはなかなかに素晴らしい。
7、まとめ:スタリアCXR アルミナムは買いか?
プロテカらしい優秀なスペック。
ハンドルさえ気に入れば買っていい。
優秀なスペックのアルミニウム合金スーツケースです。
軽さを重視するプロテカらしい設計、
共通仕様のキャスター&ストッパーも搭載して機能性も抜群。
ワンタッチストッパー付きは他社にほぼ無いため、それだけでも選ぶ価値はある。
個人的な懸念点は柔らかいハンドルという点。
荷物を入れて15kg程度になった時にどんな持ち心地になるか。
ここが経験無いのでなんとも言えないところです。
あとは、やはり値段が高すぎるという点。
プロテカなので当たり前なのですが、コスパは最悪です。
正直、プロテカにこだわらないならアルゴナム3-Fの方がおすすめできる。
このレベルとなるとさすがに買う前に実物の確認はしておきたい。
是非デパートで見てみてください。
製品詳細は公式通販のスタリアCXRアルミナムのページを見てください。
<プロテカの解説はこちら>
・プロテカの種類一覧と選び方の解説