MAIMO Unione(ユニワン)の良い点・悪い点


MAIMO Unione(ユニワン)
2025年9月26日に登場。
今までに無い仕様でかなり個性的なスーツケースです。
魅力も注意点も多いので、しっかり理解した上で購入ください。
Unioneの良い点・悪い点を解説します。
<これ>
※製品画像はプレスリリース、公式通販より引用
1、MAIMO Unioneの仕様一覧表
シリーズ | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
素材 | 合面 | キャリー バー |
キャスター ロック |
スペア キャスター |
定価 (税込) |
Unione | S | 32 | 〇 | 4.2 | 53 | 38 | 23.5 | 114.5 | PC | フレーム | 3段階 | 〇 | 〇 | 29,980 |
現時点はSサイズのみ。
機内持ち込み可能。LCCは非対応。
定価29,980円とMAIMOにしては高い。
コスパは良くないスーツケースです。
2、フレームタイプ、TSAロックについて
フレームタイプなので重たい。
合わせ面はアルミフレーム。
ジッパーより10%以上は重たくなってしまいます。
縮まないので中の荷物を守れるのが良い点。
TSAロックはダイヤル式で、2個仕様。
ダイヤルを2個合わせないといけないので面倒です。
ロックしないのであればワンタッチで開くので、ジッパーより楽。
保護部材もあり、強度を重視した仕様です。
操作性重視ならTSAロックが一つのレバー式がおすすめ。
3、ワンタッチで開くフロントポケット
フロントポケットは上面のレバーを動かすだけで開く。
最近増えてきてワンタッチ仕様。
ジッパー式のTSAロックの解除と同じ操作性です。
見たところ一般的な仕様で変わった点は無い。
収納部が狭くなるのがデメリット。
ワンタッチの機構上、枠が大きくなり全面を活用できない。
これにより一回り収納部が小さくなります。
MAIMO Unioneは14インチのPCまでしか対応していないので注意。
また、ジッパーのように膨らむことも無く、
半開きにすることもできない。
これもあり実際に使うと容量はより少なく感じます。
フロントポケットの収納力重視であれば、ワンタッチ式は止めたほうがいい。
普通なジッパー式をおすすめします。
ワンタッチ式は便利さを求める人向けです。
自分は便利なワンタッチ式の方が好き。
本当に楽。
4、ドリンクホルダー
背面に収納式のドリンクホルダーを搭載。
最近のスーツケースによくある仕様です。
MAIMO Unioneも普通な仕様で、他社品とほぼ同じ。
引っ張ると出てきます。
ドリンクホルダーは容量が減るのが悪い点。
便利なのですが、どうしても本体内側に出っ張るので邪魔になる。
使わないなら無駄でしかない機能。それがドリンクホルダー。
容量重視ならドリンクホルダー無しのスーツケースを選ぼう。
5、ワイドハンドル仕様について
スーツケースでは珍しいワイドハンドル仕様。
ワイドハンドルはわりと昔からありますが、数はずっと少ないレア仕様。
操作が安定し、転がしやすいのが良い点です。
また、収納面でのメリットもある。
キャリーバーが側面にあるため底面がフラットになる。
ワイドハンドル仕様のスーツケースはフラットな内装を売りにします。
容量的にはほぼ変わりませんが、フラットで詰め込みやすい。
トラベルポーチを入れやすいのが特に良い点。
ただし、、、
MAIMO Unioneはドリンクホルダーがあるためフラットでは無い。
なぜにワイドハンドルでドリンクホルダーを搭載したのだろうか?
最高のメリットを潰す仕様で、個人的にはありえない。
このちょっとした出っ張りでトラベルポーチが上手く入らなくなる。
フラットを求めるなら他社のワイドハンドルを選ぼう。
あと、キャリーオンバッグの装着もほぼ不可能です。
固定バンドを活用してください。
6、キャスターについて
キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を搭載。
MAIMOと言えば交換可能なキャスター。
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を使っています。
日本が誇る高級キャスターで、これは本当に静音で品質も良い。
これはMAIMOシリーズほぼ共通仕様です。
口径もほぼ共通の中型(55mmサイズ)で良い。
「PROTES」「HOOKABLE」だけは別のキャスターで違うので注意。
そして、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」が交換できるのはMAIMOだけ。
他社はできません。
参考:HINOMOTO Lisof SILENT RUN 静音性比較
安物キャスターとは比べ物にならない静音性です。
操作性も耐久性も良いので本当におすすめ。
7、その他機能について
USBポート、荷物をかけるフックを搭載。
これはもう最近のスーツケースでは普通な仕様。
モバイルバッテリーを繋げると充電することができます。
荷物フックも底鋲の有効利用。
8、容量・重量について
容量も重量もかなり悪い。
重量はフレームタイプ&フロントポケットということでとても悪い。
樹脂本体の機内持ち込みサイズで4.2kgは最悪レベルです。
女性にはおすすめできない。
荷物を入れると3kgは増えるため、合計で7.2kgになる。
機内持ち込みは「手荷物2個で合計10kgまで」なので、あと約3kgしか持ち込めない。
バッグは3kgを超えるのが普通なため、高確率でオーバーしてしまう。
というのもあり、機内持ち込み用途では要注意。
1kgの違いがけっこう大きい。
容量も32Lと最低レベル。
フロントポケット仕様、ワンタッチ、ワイドハンドル、ドリンクホルダーで内部体積が減り、
出っ張るトップ・サイドハンドルで本体サイズが小さくなるので原因。
MAIMO Unioneは基礎スペックはかなり悪いです。
荷物が少ない一泊二日用として使うのが良いと思います。
荷物が2kgだと機内持ち込みの重量もほぼ問題無い。
9、まとめ:MAIMO Unioneは買いか?
ワイドハンドルが魅力なら買い。
ワンタッチオープンのフロントポケットは特に珍しくない。
それが欲しいだけなら他社品をおすすめします。
Unioneはワイドハンドルというのが強み。
高機能ではあるけど重たくて容量も少ない癖の強いスーツケースです。
他社には無いので、これはこれで選ぶ理由も魅力もある。
この機能性の組み合わせが欲しい人にはおすすめできます。
重たいので機内持ち込みの重量制限だけは要注意。
いろいろ仕事の荷物が多い出張では厳しいかもしれない。
書類が多いと10kgは超えるだろう。
自分視点ではUnioneは楽しいスーツケース。
サブ的な用途で買うのは良いと思う。