当サイトのスーツケース検証ポリシーと測定機材について
検証のポリシー
当サイトでは、実際に旅行や出張で使用するシーンを想定した
「実使用に即した検証・評価」を徹底しています。
スーツケースを階段から落下させたり、金属の重りを入れたりといった、
見た目の派手さだけを狙ったエンタメ的な評価は一切行いません。
当サイトの検証は、「衣類またはタオルをケースいっぱいに詰め込んだ状態」で行っています。
荷物が空だと音が響くため、静音性は満杯状態で測定します。
また、キャスターに適切な荷重がかかることも大事ため15km走行評価も同様です。
元大手メーカー勤務で評価試験も携わっていたため、
実使用に即した検証の重要性は熟知しており、当サイトでも徹底いたします。
また、メーカーでも使う総額約40万円の測定機材を使い信頼性を高めています。
静音性の検証について
スーツケースの不満で最も多い「キャスターの走行音」の検証については、
個人の主観を排除し公的に認められた精度で数値を算出するため、
以下の産業用機材を導入しています。
普通騒音計(リオン NL-28K 検定付き)
公的な証明が可能な国内最大手メーカーの検定付き騒音計。
スマートフォンの簡易アプリや安価な測定器ではなく、
日本の計量法に基づいた「国家検定合格品」の普通騒音計を使用しています。
走行中の音圧を「等価騒音レベル(LAeq)」として正確に算出。
アスファルト走行音やパーツの鳴りなど、環境ごとの微細な音の変化を1dB単位で逃さず記録。
荷物を満載した際の「リアルな騒音値」を提示します。
基準とする数値は「平均 LAeq (dB)」です。
参考として「LAmax (dB)」も提示します。
おおよそ各3回測定し、平均値を使います。
音響校正器(リオン NC-75)
AUTO校正が可能で信頼性が高い校正。
測定データの信頼性を担保するため、
騒音計の感度を正しく調整する音響校正器を併用しています。
NL-28Kとの組み合わせではAUTO校正が可能で失敗がありません。
騒音計は気温や気圧、経年変化によって、ごく僅かな数値のズレが生じることがあります。
当サイトでは計測を行う際、必ずこの校正器で基準音を発生させ、
騒音計が正しく0.1dBを刻めているかを確認(キャリブレーション)しています。
比較を行う上で、全てのデータを同一の基準で語るため都度校正は必須です。
録音機材(ZOOM F3 & DPA 4060-OP-C-B90)
正確な音の違いは聞き比べないとわからない。
「静かさ」の評価は、騒音計の数値だけで完結するものではありません。
耳障りな高音域(カラカラという音)や雑音、アスファルトを転がす低音の響きなど、
騒音計の数値には表れない違いがあります。
当サイトでは放送局や劇場で使用されるハイエンドな録音システムを導入し、
動画にて比較紹介しています。
フィールドレコーダー(ZOOM F3)
フィールドレコーディングの現場で絶大な信頼を得ている、
32bit float録音対応の超小型レコーダーです。
圧倒的なダイナミックレンジで、
ささやき声から爆音まで「音割れ」を起こさず、
かつ微細な環境音を損なわずに記録できます。
これにより、最新の静音キャスターが発する極めて小さな回転音から、
各パーツの雑音、荒れた路面での激しい衝撃音まで、
スーツケース走行の空気感をありのままにデジタルデータ化しています。
DPA 4060-OP-C-B90 ピンマイク(無指向性)
世界中のプロの現場でスタンダードとなっている
DPA(ディピーエー)社のピンマイクを使用しています。
人間の耳に近いフラットな周波数特性を持ち、
キャスターが発生させる全帯域の音を極めて忠実に集音します。
また、無指向性のため撮影によるバラつきもほぼありません。
ほぼ耳にで聞いた通りの音で録音できるため、
スーツケースの走行音を正しく伝えることができます。
これ以上の高音質な録音は無理と言えるほどです。
検証路面
スーツケースのキャスター静音性を検証している路面を説明します。
アスファルト
アスファルト(やや粗目): 最も多い中程度の粗さの歩道にて測定
アスファルトと言っても場所により粗さが全然違います。
新しく舗装されたものは滑らかでほぼ音が出ないレベルですが、
一般的にはやや粗目でガラガラうるさくなります。
とても古いものは4輪走行ができないほど粗い。
自宅前の歩道が最も一般的な粗さだったので、
そこを走らせて騒音計での測定・動画撮影をしています。
ほぼこの騒音で町を転がすことになる。
コンクリート
コンクリート: 自宅のアプローチにて測定。
舗装したての綺麗なアスファルトを想定。
砂で多少粗くなっている路面です。
新しく舗装されたアスファルトと同レベルの音量になるので使用しています。
静音キャスターだと50dB台になり、ほとんどうるささを感じない。
こんな綺麗な路面はあまりないので参考程度に。
メーカーや某企業サイトはこのレベルの騒音値であることが多いので注意。
当サイトのアスファルトの騒音値を信じてください。
寸法測定
スーツケースの性能を語る上で、キャスターの大きさや外寸の正確さは極めて重要な指標です。
当サイトでは、メーカー発表のカタログ値をそのまま転載するのではなく、
全ての個体を自らの手で「再測定」しています。
デジタルノギス(ミツトヨ ABS クーラントプルーフキャリパ CD-P15S 500-702-20)
測定工具の世界標準であるミツトヨ(Mitutoyo)製の
高精度デジタルノギスを使用しています。
主にキャスターの口径の測定に使用しています。
0.01mm単位での計測ができますが、タイヤは柔らかいため0.1mm単位で切り捨てています。
走行評価後の摩耗量を測定するためには、このデジタルノギスが必須です。
リーマン時代でもデジタルノギスは毎日のように使っていましたので、
完全な素人ではありません。仕事で数値を出していました。
シンワ 大金 普及型ステン 表裏同目 8段目盛 63122
スーツケース本体の外寸測定用。
スーツケースのサイズ表記において、
最もトラブルの元となるのが「機内持ち込みサイズ」オーバーです。
公称値通りであることが少ないのがスーツケース業界。
そのため正確な測定はレビューとして必須です。
当サイトではシンワ測定製の1mの大型曲尺にて総外寸を測定しています。
もう一つ小さな曲尺を使い身長測定のようにして測定し、
ハンドルやファスナーなど一番大きな出っ張りまでの「総外寸」を正確に割り出します。
メーカー公称値ではクリアしていても、
実際に測ってみると規定サイズをオーバーしているものは多いです。
日本メーカー品でも当たり前のようにオーバーしています。
皆様が空港のカウンターで困ることのないよう、
建築現場や工場でも使われるこのプロ用定規で、
1mmの狂いもなく「持ち込めるかどうか」を厳格に判定しています。
その他の曲尺・直尺
小型の定規類もシンワ測定を使用。
細かい寸法測定全般に使います。
容量拡張幅だったり、組み合わせての外寸測定など。
シンワ製なので正確です。
コンベックス(巻尺)
以下のコンベックスを使用しています。
・タジマ(Tajima) コンベックス 5.5m×25mm セフΣストップ25
・タジマ(Tajima) コンベックス 5.5m×19mm スラントレベルコンベ19 SLL1955BL
・プロマート(PROMART) インタービジョン16 3.5m IN1635
内寸の測定や、その他汎用的な測定に使用。
厚みがあり曲がりにくいものコンベックスを選んでいます。
重量測定
A&D 取引・証明用電子台はかり FG-30KBM-K
正確性が保証されている検定付きのデジタル台はかり。
スーツケースの重量測定に使用。
スーツケースの重量測定にA&Dの電子台はかり「FG-30KBM-K」を使用しています。
法律(計量法)に基づいた厳格な審査をクリアした「取引・証明用(検定付き)」の特定計量器です。
地域別に調節されており、もちろん地域に合ったものを買っています。
航空会社のカウンター等で計測される公式重量に最も近い、
極めて精度の高いデータとなっています。
※2026年4月以降のレビューから導入しています。
シンワ測定 デジタル手ばかり 30kg 70118
吊り下げ式の重量測定器。
2026年3月まではこれを使用。
以前はお手頃なシンワ測定製のデジタル手ばかりを使用していました。
最大30kgまで、0.01kg(10g)単位で計測が可能。
吊り下げ式としてはややお値段も高く信頼できるものです。
A&Dを導入してからスーツケースの重量を何個か再測定してみましたが、
このシンワ測定の手ばかりと数値は同じでした。
そのため測定し直しはせず、十分信頼できる数値として使っています。
撮影機材
当サイトはフルサイズ一眼レフカメラ&35mm単焦点レンズにて撮影しています。
撮影場所はほぼ玄関前です。
一眼レフカメラ:Canon EOS 5D Mark III
2012年発売のキヤノンのハイアマチュア向けフルサイズ一眼レフです。
今では古い機種になりましたが、レビュー用としては十分な画質
とはいえ、そろそろ最新のミラーレスに買い替えたいとは思っています。
レンズ:Canon EF35mm F1.4L II USM
キヤノンが誇る最高峰の単焦点「L(Luxury)レンズ」を使用しています。
このレンズの最大の特徴は、圧倒的な解像力とヌケの良さです。
歪みを抑えながら極めてシャープに描き出します。
35mmとやや広角で商品レビューには向きませんが、
玄関前が狭いので35mmがちょうど良く、
プロファイル補正&クロップをしているのでほぼ問題ありません。
--
初期はスマホカメラやSONYのコンデジを使っていました。
明らかに画質の悪いものは一眼レフではありません。
ちなみに紹介した一眼レフとレンズは2015年頃から持っています。
編集
編集は「Adobe Lightroom Classic」を使用。
スーツケース本体の正しい色を出すことを意識しています。
玄関前での撮影だと「日陰の青色」と「太陽のオレンジ色」が強いため、
それぞれカラーバランスの調整にて彩度を落としています。
そのため背景等が少し違和感ある場合がありますが、
スーツケース本体や内装の色を正しく見せることを優先しています。
以上です
最も信頼されるスーツケースレビューサイトを目指しています。
スーツケースという高い買い物で失敗してほしくない。
良いスーツケースを使ってほしい。
この気持ちでサイト運営をしています。
そのため悪い点は隠さずに書き、公平な評価をしています。
メーカー提供等は一切受けておりません。
目先の利益など無視しての信頼第一での運営です。
是非当サイトのレビューを参考にしてスーツケースを選んでみてください。
おすすめしているものは本当におすすめです。

















