バーマス ユーロシティ2 レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

「BERMAS EURO CITY2」をレビュー！

バーマスのトラベルシリーズです。
インターシティと違いカジュアルなデザインで、容量拡張機能もある。
フロントポケットの仕様も大きく違います。

購入したのはSサイズ（機内持ち込みサイズ）で、
カラーは「ガンメタル（マッチングカラー）」です。
インターシティとの比較も交え、プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[バーマス] スーツケース Euro CityⅡ 60295 エキスパンダブル ストッパー付 38～45L 3.1kg ガンメタル【リニューアル色】

Amazonで見る 楽天市場で見る

Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

＜関連＞

・BERMAS（バーマス）のスーツケースの話（良い点・悪い点・評判など）

・バーマス INTER CITY PLUS レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

１、外装箱レビュー

バーマスらしい機能アピールなダンボールデザイン。
スーツケースにしては珍しく検品済みの封印がされていますが、
納品書を入れる関係でショップで開けられています。

２、包装レビュー

ダンボール上面が全面蓋になっているので、カッターで傷つける恐れはほぼ無い。
固定材はなく、本体は普通な不織布カバーのみ。
悪くはない。

タグの裏面。
アピールポイントを書いているだけ。

本体には説明ラベルが3枚貼られていました。
一度見たら剥がして良いです。

ラベルは簡単に剥がれて跡は残りません。
長期放置すると剥がれなくなる恐れがあるので、すぐ剥がすことを推奨。

３、外観レビュー

ガンメタルが美しい…

デザインが最高に良い。かなり気に入りました。
新しい「マッチングカラー」なので、全体がガンメタルで統一されています。
ほどよいマット具合で反射も綺麗。

ファスナー部が潰れてやや癖がついていますが、
これは使っていけば直ると思います。
塗装ムラやスリ傷等は見当たらず、全体的に仕上げは良い。

サイドハンドルも底鋲も無く、機内持ち込みサイズとしては限界の本体サイズ。
縦55cm横35cm奥行25cmと、大容量な本体になっています。
インターシティと比べても横幅が大きい。

理想的な大容量スーツケース。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。最新仕様の「008」で良い。

TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「TSA008」と書かれている部分を左右に動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。
操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。

本体中央のファスナーは二重になっているセキュリティファスナー仕様。

こじ開けにくくなっています。
そのため、動きはやや重たいのが難点。

フロントポケット側は普通のファスナーです。
そのため防犯的に中途半端ではある。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

最小状態

キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
ぐらつき（遊び）は小さめで良い。

キャリーハンドルはごく普通な仕様です。
ボタンを押して3段階に高さを調節できる。
ぐらつき（遊び）は小さく操作性は良い。

ボタンでの解除、動きもスムーズ。
ハンドルも握りやすい形状で好き。

キャリーハンドルはインターシティと同じ仕様です。

６、トップハンドルの持ち心地

トップハンドルは大きく膨れて持ちやすい。

荷物が空でも軽く膨らんでくれます。
誰が持っても不満は無いトップハンドルだと思います。
持ち心地はとても良い。

インターシティとは違い、ハンドルは少し安っぽい仕様。
ただの樹脂の板で厚みも薄めです。

７、キャスターの操作性・静音性

キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を搭載。

日本が誇るキャスターメーカー「日乃本錠前（HINOMOTO）」の超静音キャスターです。
これは本当に静かで操作性も耐久性も抜群。
スーツケースにおける最高級のキャスターと考えていい。
口径は51mmで標準的なサイズ。

近所の工事で動画を撮れなかったので、代わりにインターシティの動画を載せておきます。
（静音性は同じ）

＜バーマス INTER CITY PLUSキャスター静音性確認動画＞

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

安物と比べると静音性の凄さがわかるだろう。
バーマスのキャスターは静音性も耐久性も問題無し。

８、キャスターロック

ワンタッチレバーでロック・解除できる。

キャスターロックもHINOMOTO製で、このキャスターとセットになっているものです。
ワイヤーで作動するタイプで、こちらも性能・耐久性抜群。
こちらもキャスターロックとしては最高峰。

自分も壊れたことがなく、問題ありません。

９、USBポートをレビュー

Type-AとCを搭載！

USBポートはTSAロック部にあります。
内部のポケットまでケーブルが繋がっていて、
そこにモバイルバッテリーを繋げて使います。

モバイルバッテリー側もType-AとCがあるのが素晴らしい。
モバイルバッテリーを入れるポケットも使いやすい位置で良い。
ケーブルの質もとても良いです。

こんな機能不要と思う方も多いと思いますが、
巨大なモバイルバッテリーを入れられるので便利です。
重たくてバッグに入れられなかったのを持っていけるようになる。

１０、容量拡張機能

本体中央にあるのが容量拡張用のファスナー。
これを全周ぐるっと開けると拡張できます。

開いた分だけ容量が増えるという仕組みです。

約5cm広がります。容量拡張機能としては大きめで良い。
容量拡張部の生地は厚くて丈夫。

拡張状態はちょっと見た目が悪くなるのが難点。
本体がブラックカラーなら目立たないので、気になる人はブラックを。

なお、容量拡張状態だと機内持ち込みは不可能なので注意。

１１、内装をレビュー

内装は片面仕切り＆Xバンド仕様。

バーマスはどのシリーズも片面仕切り仕様。
荷物を詰め込むことを優先しているのだと思います。

インターシティと違い、左側仕切りにポケットは無い。
ポケットはXバンド上部のみとなっています。
ここはフロントポケット仕様だからだろう。

生地の厚みは普通ですが質は良い。
たるみも少なく綺麗に貼られています。

白いポーチはバーマスのおまけです。
この中に説明書等が入っていました。

写真で細かく説明していきます。

紺色の落ち着いた内装。
生地の質感が良い。

右側は普通なXバンド（クロスバンド）仕様。
上部にちょっとしたポケットがあるのが有難い。

こちらが容量拡張側になるので、拡張分の生地がたるんでいます。

クリアデザインなバックル。
太くしっかりしています。

ポケットはメッシュ仕様。
細かいものはここに入れておきたい。

バーマスタグがアクセントになりかっこいい。

生地はそこそこ綺麗に晴れています。
全周のたるみは容量拡張のため。

容量拡張した状態です。
たるんでいた生地が伸びて綺麗に。

こんな感じ。
容量は20%程度増える。

左側の仕切りは何もない。

ファスナーの引手はおそらくアルミのめっき。
このあたりはインターシティと同じです。

仕切りの中はこんな感じ。
フロントポケット部になっています。

フロントポケットの合わせ面は上手くカバーされている。

左側仕切りがフロントポケットでもある。
ユーロシティはここの仕様が独特です。

フロントポケットについての詳細は後述します。

合わせ面の上部。
少し縫製が雑な箇所があった。

カバーの右側はマジックテープで固定。
メンテナンス用なので基本は外しません。

全体的に仕上げは綺麗です。

－－

メイン内装のレビューは以上です。
さすがバーマスなだけに質は良い。
材質や作りはインターシティとほぼ同じでした。

１２、フロントポケットをレビュー

ユーロシティの特徴であるフロントポケットを説明していきます。

開閉角度は30度程度で普通。
横にあるファスナーを開けると全開します。

上部にはモバイルバッテリーを入れるポケットがあります。
別に何を入れても良い。

蓋側には一つのメッシュポケット。
11インチのiPadが入る大きさです。

本体片側が全てポケットになるだけに、内部は広々。
ただ、当然ながら荷物を入れすぎると使えなくなる。

このあたり、荷物を詰めて説明します。

１３、実際に荷物を詰めてみた

内部は広く入れやすい。間違いなく大容量。

非拡張状態で200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、55枚入りました。
小さめのサイズだと50枚しか入らないので、55枚は大容量です。
機内持ち込みサイズとしては合格。

ただ、こんな感じで詰め込んでしまうとユーロシティを生かせない。

限界まで詰め込んでしまうとフロントポケットを使えません。
この状態だとモバイルバッテリーすら入らない。

フロントポケットを生かすためには、半分は開ける必要がある。
下半分をトラベルポーチで詰めるとちょうど良い。

これで上半分をフロントポケットとして使えます。
ユーロシティはこんな感じで工夫が必要なスーツケースです。
トップオープンタイプに近い。

11インチのiPad Proを入れた図。
15インチのPCなんかも余裕です。
もちろん、その場合は荷物を減らす必要あり。

一泊二日なら荷物は片側だけで済むので、
フロントポケット側は丸々ポケットとして使えて最高に良い。

１４、内部をレビュー

トップハンドル部とキャリーハンドル付け根部です。

トップハンドルは大きく厚い補強材で良い仕様。
インターシティよりも良い気がする。
（上面が平べったいため補強しやすいのだと思います）

キャリーハンドルの補強材は普通な仕様。
2面へのビス4点固定。
こちらはインターシティと同じ。

こちらはキャスターの固定部です。

白いのが補強材で、本体形状に合わせて大きく作られており良い。
安物スーツケースはほぼ補強されていません。
黒いケーブルはキャスターロックのワイヤーです。

キャリーハンドルの根本の固定は基本的な仕様。
特別高級感は無いですが、厚みがあり隙間も無く作りは良い。
これらもインターシティと同じ仕様。

内部仕様は最高ではないですが十分。
しっかり補強されています。

１５、ユーロシティ2を実際に転がして使ってみた感想

操作性も静音性も良いので心地良い。

「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」キャスターはさすがに良い。
特に変な音や感触は無く、いつも通りの快適さです。
キャスターロックもHINOMOTOのワンタッチタイプなので文句なし。

キャリーハンドルはぐらつきも小さくストレスが無い。
遅延なく追従してくれる。
ハンドルも自分にはしっくりして握りやすい。

トップハンドルを持っての上げ下げも快適。
シンプルなので手を入れやすく、掴み損ねるようなことは無い。
全体的に何も不満の無い良いスーツケースだなと感じます。

ユーロシティ2は軽いのも良い点。

重量は実測値約3.06kg（表記重量は3.1kg）と、わずかに軽かった。
前に買ったインターシティプラスは実測値3.31kgだったので、軽く感じます。
フロントポケット仕様で3.0kgは軽い部類です。

ちょっと変わっているけど、かなり使いやすいスーツケース。
ユーロシティ2は気に入りました。

１６、バーマス EURO CITY IIの検証・レビューまとめ

ユーロシティ2は超優秀なスーツケース。

かなりの優等生です。
ちょっと独特で変わった仕様ですが、使いこなせれば強い。
重量も容量も良く、性能も抜群。

インターシティの方が全体的に高級感がありますが、
ユーロシティ2は実用的に仕上がっています。
無駄がないスペックの限界に挑戦したスーツケースと言える。

フロントポケットを活用するために収納に工夫が必要なのが難点。
ここはトラベルポーチなどを使って自分なりに極めていきたい。
何かしら収納グッズを使うのは必須です。

ビジネス用途だとやはりユーロシティは向いていないかなと思います。
書類などを入れるなら独立したフロントポケットの方が良い。
出張なら自分はインターシティを使います。
旅行ならユーロシティですね。バーマスのコンセプト通り。

とにかく大きなフロントポケットが欲しい人には強くおすすめできる。
一泊二日の旅行には最適なスーツケースだと思います。
これは買って良かった。

[バーマス] スーツケース Euro CityⅡ 60295 エキスパンダブル ストッパー付 38～45L 3.1kg ガンメタル【リニューアル色】

Amazonで見る 楽天市場で見る

インターシティプラスのレビューはこちら。

・バーマス INTER CITY PLUS レビュー！評判のスーツケースをプロが検証