アルミニウム合金製のスーツケースの良い点・悪い点

  パルどう@法人10期目 更新日:

アルミニウム合金製のスーツケース

海外旅行好きには昔から根強い人気です。
リモワが定番ですが、国内メーカー品も増えてきた。
コスパや機能性的には国内品がおすすめです。

そんなアルミの良い点・悪い点を解説します。

1、アルミニウム合金製の良い点

強度が良く丈夫

アルミニウム合金製のスーツケースの良い点 強度がとても良い

本体が割れることはほぼ無い。

簡単に凹みますが、割れはしない。
投げられてもそうそう壊れません。
フレームが歪んでしまうことも無い。
これにより、海外旅行では安心。

ここはまぁ、誰もが知っている良い点。
ほとんどの人がこれを目当てに購入しているはず。

キャスターの固定も頑丈

アルミニウム合金製のスーツケースの良い点 キャスターの固定も頑丈

本体が金属なので、キャスターもしっかり固定できる。

アルミニウム合金製もキャスターは樹脂製と同じものですが、
固定方法がしっかりしたものになっているものが多い。
底面と側面からリベット固定したりと、理想的な仕様になっている。

そのためアルミニウム合金製はキャスターも丈夫です。
もちろん、壊れないということはないので、壊れる時は壊れる。

※メーカーにより固定方法は様々なので、中には普通なものもある

薬剤劣化しにくい

アルミニウム合金製のスーツケースの良い点 薬剤に強い

腐食はしますが、割れるようなことはほぼ無い。

樹脂(PCやABS樹脂。PPは除く)のスーツケースは薬剤(洗剤等)に弱い。
付着すると表面がひび割れてしまい、強度が大きく下がります。
新品では強くても、次第にボロボロになる。

アルミニウム合金も薬剤で腐食して壊れやすくはなりますが、
樹脂に比べるとマシでそう割れることは無い。
樹脂品ではNGなアルコール消毒もほぼ大丈夫(次亜塩素酸はダメ)。

これにより長く安心して使うことができます。

--

要は丈夫で長持ちなのが良い点です。
それ以外のメリットは特に無い

2、アルミニウム合金製の悪い点

とても重たい

アルミニウム合金製のスーツケースの悪い点 とても重たい

樹脂品より1kg~2kg重たくなります。

おおよそ機内持ち込みサイズで4.5kg、Lサイズで7kg。
フレームの樹脂品なら3.5kg、5.5kg程度なのでとても重たい。
少し力はある男の自分でも移動が辛いです。

力の無い人にはおすすめできません。
特にLサイズは階段は無理と思っていい。

機内持ち込みが非現実的

アルミニウム合金製のスーツケースの悪い点 重量制限で機内持ち込みが厳しい

そして問題なのが機内持ち込みの重量制限。
手荷物合計で10kgという制限があるので、バッグの持ち込みが困難になる。

アルミニウム合金のスーツケースだと、
荷物を入れるとおおよそ8kg程度になります。
そのため、バッグは2kg以内に抑える必要があり、これが難しい。

バッグだけで1kgはあるので、タブレット1個も厳しいレベルになる。
雑誌やペットボトルの持ち込みなどほぼ無理。
機内での楽しみが無くなってしまう。

そのため、機内持ち込みサイズとはいえ、預け入れ前提で考えたほうがいい。
個人的にはアルミの機内持ち込みサイズは全くおすすめできません。

※国内線で重量を測られることは少ないですが、厳密にはNG

傷が目立ちやすい

アルミニウム合金製のスーツケースの悪い点 傷が目立ちやすい

すぐに傷だらけの外観になる。

傷つきやすさは樹脂品と変わらないのですが、とても目立ちます。
1回でも使うと傷だらけ。ピカピカなんて最初だけです。
カバー無しで預け入れなんてしようものなら、傷も汚れもひどいことに。

しかし、「これが良い」という人が多い。
この味、エイジングがアルミ合金製の醍醐味だ、と。
傷だらけのスーツケースはベテラントラベラーに見えるのはある意味良い点。

何でも傷が気になる人は止めておいたほうがいい。

気密性が悪い

アルミニウム合金製のスーツケースの悪い点 気密性が悪い

アルミニウム合金本体は隙間だらけ。

一般的なアルミスーツケースは、アルミの板を組み合わせて作られています。
接合部に隙間ができるので、気密性が悪く防水性もありません。
ここは成型品である樹脂品の方が良い。

ただし、最近ではプレス成型品のアルミニウム合金スーツケースも登場しました。
ゼロハリバートンの「ヘリテージライン」です。
これは樹脂品と同じような成形品なので気密性が良い。
ただ、値段がとてもお高いのが難点。

気密性を気にする人はアルミ合金製はおすすめできません。

個体差が大きい

アルミニウム合金製のスーツケースの悪い点 個体差が大きい

アルミニウム合金スーツケースは組み立ての個体差が大きい。

アルミの板を組み合わせて接合するのは手作業。
作業者の技術力により仕上がりが大きく違ってきます。
下手な人は本当に下手。曲がっているし、凸凹だったり。

できるだけ店舗で実物を見て購入することをおすすめします。
リモワでも中にはひどいものがある。
自分はリモワは絶対通販では買いたくない。

3、各社の代表的なアルミスーツケース

リモワ:ORIGINAL

RIMOWA ORIGINAL

アルミニウム合金スーツケースと言えばリモワ。

ドイツの老舗スーツケースメーカーです。
いろいろシリーズはありますが、「ORIGINAL」がスタンダード。
次いでトランク風デザインな「CLASSIC」シリーズが人気です。

高級品ですが、特別に仕様が良いということは無いよう思える。
昔から部品の互換性があり、補修が強み。

RIMOWA(リモワ)のシリーズ解説と仕様一覧比較、注意点

ゼロハリバートン:Classic Aluminum 3.0

ゼロハリバートン スーツケース Classic Aluminum 3.0

アルミケースと言えばゼロハリバートン。

アタッシュケースが有名。スーツケースも数多くある。
アメリカのメーカーでしたが、日本のエースが買収。
そのためデパートでよく売っています。

こちらもシリーズはいろいろありますが、「Classic Aluminum」がスタンダード。
「3.0」の部分はバージョンで、新しくなると数字が増えます。
現時点で一番新しいシリーズは「Heritage Line」。他社には無いプレス加工品。

ゼロハリバートンは本体の作りがとても良い。
リモワよりも歪なく綺麗に作られています。

ゼロハリバートンのスーツケースの話(種類の解説、良い点・悪い点など)

サムソナイト:ライトボックス アル

サムソナイト:ライトボックス アル

軽量なアルミならこれ

サムソナイトの高級な軽量モデル「ライトボックス」のアルミ合金版。
Lサイズで6kg台はなかなか無い。
簡易的で小さなハンドルなど、全体的に軽量仕様になっています。

そのため、価格の割に高級感は控え目。
サムソナイトというブランド、そして軽さを求める人向けです。

サムソナイトのスーツケースの仕様比較一覧表と選び方の解説

TUMI:19 DEGREE ALUMINUM

TUMI スーツケース 19 DEGREE ALUMINUM

TUMIはメインではないですがアルミもある。

TUMIはアメリカの高級バッグメーカー。頑丈です。
ソフト型のキャリーケースの種類が豊富。
ハードのスーツケースも数種類あり、アルミも1シリーズある。

「19 DEGREE ALUMINUM」は高級感溢れるデザイン。
本体の作りも良く、各パーツ、内装も妥協がない美しさ。
TUMI好きにはおすすめできるスーツケースです。

TUMIのスーツケースの話(種類の解説、良い点・悪い点など)

エース:アルゴナム3-F

エース アルゴナム3-F 概要

エース唯一?のアルミシリーズ。

エースは日本最大手のスーツケースメーカー。
「エース」ブランドはピンキリありますが、「アルゴナム3-F」は高級シリーズ。
プロテカと並んでデパートでも売られています。

「アルゴナム」も新しくなるごとに数字が増え、3なので三代目。
HINIMOTO製のワンタッチキャスターストッパーが搭載されました。
静音性も良く機能性抜群のアルミスーツケースです。

エースのスーツケース「アルゴナム3-F」の話(2-Fとの違い、良い点・悪い点)

トリオ:イノベーター inv7811stp

イノベーター アルミニウム inv7811stp 外観レビュー 全体図

コスパ抜群なアルミスーツケース。

トリオは日本のスーツケースメーカー。
「イノベーター」は一番人気ブランドで、デザインも仕様も良く優秀。
その中の「inv〇811stp」がアルミニウム合金本体のシリーズ。

2025年モデルでワンタッチ式のキャスターストッパーを搭載。
キャスターも「miraclentキャスター」にグレードアップ。
アルミにしては値段も安いのでコスパ抜群です。
本体の作りもとても良かった。

イノベーター アルミニウム inv7811stp レビュー!評判のスーツケースをプロが検証

T&S:レジェンドウォーカー 1513 BLADE Aluminum

レジェンドウォーカー 1513-71 BLADE Aluminum 外観レビュー 全体図

レジェンドウォーカーの最高級アルミスーツケース。

T&Sは日本の大手スーツケースメーカー。
アルミスーツケースシリーズも多数あり、その中で「1513」が現時点の最高級。
独自開発の静音キャスター搭載で、走行性がとても良い。

TSAロックも開けやすい仕様で、内装も良い。
ただ自分が買ったものは本体の作りが悪かったのが残念。

レジェンドウォーカー 1513-71 BLADE Aluminum レビュー!評判のスーツケースをプロが検証

無印良品(MUJI Labo)アルミハードキャリーケース

無印良品(MUJI Labo)アルミハードキャリーケース 外観レビュー 全体図

高級ブランド「MUJI Labo」から登場したアルミスーツケース。

2025年に登場した新しい無印良品のスーツケースです。
今までの無印良品のスーツケースとデザインはほぼ同じですが、
仕様は全面的に違っており、特別に機能性が良くは無い。

値段が高くコスパが良いとは言えないため、
無印良品が好きな人向けです。

無印良品(MUJI Labo)アルミハードキャリーケース レビュー!

4、以上です

アルミニウム合金製のスーツケースはずっと愛着持って使い続けたい人向け

アルミは頑丈なこと以外にメリットはほぼ無い。
長年に渡る旅のパートナーとして選びたい。

正直、無駄に重たいだけのスーツケースです。
よほどの強度や長期使用にこだわりの無い人じゃないとおすすめはできない。
海外旅行では安心ですが、重たいので苦労するデメリットも大きい。

長く愛着を持って使えるのは良い点。
相棒として一生使いたい。そんな人にはおすすめできます。

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