スーツーケースの材質一覧と違いを解説!メリット・デメリットまとめ
著者: パルどう@スーツケース100台以上所有
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スーツーケースの材質一覧!
スーツケース本体の材質は強度に関わるので大事です。
選ぶ際は商品ページのスペック欄を必ず見ておこう。
実物ならおおよそ付属のタグに材質の記載があります。
よく使われる材質と良い点・悪い点を解説します。
※元メーカー開発系の人間として少し知見はあります
- ・スーツケース100台以上自腹購入&所有
- ・大手メーカーでのモノづくり経験も強み
- ・1万枚の写真で忖度なしのレビュー
- ・総額40万円の測定機材で正確な検証
スーツケースの材質一覧
※主な材質のみ
| 材質名 | 強度 | 重量 | 耐候性 | 耐薬品性 | 値段 |
| ポリカーボネート | ◎ | △ | 〇 | × | △ |
| ABS樹脂 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 |
| PC・ABS樹脂混合 | ? | ? | 〇 | × | ? |
| ポリプロピレン | × | 〇 | × | ◎ | ◎ |
| アルミニウム合金 | ◎ | × | ◎ | 〇 | × |
| ポリエチレンテレフタレート | △ | △ | 〇 | 〇 | △ |
| Curv | ◎ | ◎ | ? | ? | × |
| ロックスキン | ◎ | ◎ | ? | ? | × |
| PCファイバー | ? | ◎ | ? | ? | △ |
| RPO(変性ポリオレフィン) | ? | ◎ | ? | ? | ◎ |
| Xfiber | ? | ◎ | ? | ? | × |
| Flexshell | ? | ◎ | ? | ? | × |
| カーボンファイバー | ◎ | 〇 | ? | ? | × |
※「?」は混合素材、独自素材のため不明
1、ポリカーボネート(PC)
PCが現在の主流の材質です。
車のヘッドライトの透明カバーなどに使われる材質です。
強度があり、重量も少し軽めなのでスーツケース向き。
PC100%のものを選べば間違いない。
紫外線等には強いですが、薬剤には弱い。
洗剤やアルコールの使用はNGです。
2、ABS樹脂
昔の主流。硬くて重い。
強度を求めるものに使われる樹脂です。
レバーやパネルなどによく使われています。
メッキも簡単にできるので、外装部品にも使われやすい。
強度は十分良いのですが、重たいため現在はあまり使われません。
ABS樹脂100%のスーツケースは今では粗悪な安物と考えていい。
こちらも薬剤には弱いので注意。
3、PC・ABS樹脂混合素材
PCとABS樹脂は混ぜることができ、特性を変えられる。
PC100%は強度はありますが柔らかいため、
スーツケースではABS樹脂を混ぜて少し硬くすることが多い。
着色などデザイン的な都合でやることも。
ここは種類がいろいろあるのでピンキリです。
日本大手メーカーの高級品なら問題無いですが、安物の場合は不安。
ABS樹脂の比率が大きいものは止めておこう。
4、ポリプロピレン(PP)
硬質プラスチックの代表的な素材。
あらゆるプラケースに使われる素材です。
加工性も着色もコストも最高。
基本的に強度を求めるものには使われませんが、安くするために使われることも。
薬剤にはとても強いですが、紫外線にはとても弱い。
庭に置いているバケツや洗濯ばさみがパリパリに割れるのも紫外線が原因。
スーツケースの素材としては向いていないのですが、
重量が軽くなるのと色付けが容易なので使っているメーカーもある。
強度的にはおすすめはできない。軽さを求める人向け。
5、ポリエチレンテレフタレート(PET)
エコ素材として使われ始めている。
ペットボトルの材質です。
おおよそはガラス繊維を混ぜて強度アップさせています。
強度やコストは劣りますが、エコアピールとして優秀。
スーツケースとして特に優れている点は無いため、
特別にこれを選ぶ必要性は無い。
6、アルミニウム合金
軽量でそこそこ頑丈な金属。
軽く加工性も良いので汎用的に使われます(主に5000番台)。
スーツケースとして最高の強度を求めるならこの材質になる。
当然ながら重たいのが難点。
強度を求める海外旅行好きに選ばれやすい。
傷が付きやすく変形もしやすいため、使い込むと味が出ます。
接合上どうしても隙間が生じるため、気密性が悪いのはデメリット。
7、Curv
サムソナイトが開発した独自の軽量素材。
一般的なスーツケースよりも1kg以上軽くなる。
ポリプロピレンを編んで作った素材なので柔らかくペコペコします。
それにより割れることがなく強度は高い。
簡単に凹むため中身の荷物を守ることには向いていない。
スーツケース本体は壊れないけど、荷物は壊れます。
軽さを求める人におすすめです。
・サムソナイトの超軽量スーツケースの選び方まとめ(Curv・ロックスキン)
8、その他
次のような素材もある。
・PCファイバー(レジェンドウォーカーの軽量素材)
・RPO(変性ポリオレフィン)(KURUKURUの軽量素材)
・ロックスキン(サムソナイトの新軽量素材)
・Xfiber(エースの軽量素材)
・Flexshell(エースの軽量素材)
・カーボンファイバー(高級)
軽量素材は各社研究されており、いろいろあります。
基礎となっているのはサムソナイトのCurv。
各社の独自素材はこの仕様を真似ているものが多い。
頑丈な素材として「カーボンファイバー」を使ったものもありますが、
かなり値段が高くなるのでおすすめできない。100万円とかします。
まとめ
基本はポリカーボネート(PC)素材を選べば良い。
PC100%なら強度的には問題ないだろう。
PC・ABS樹脂の混合だと安物は注意。
ほぼABS樹脂で強度に難がある可能性はある。
軽量スーツケースなら「Curv」が最強。
次にKURUKURUの「RPO」が安くて良い。
機能性も重視ならエースの「Xfiber」などを使ったものが良い。
注意点として、同じ材質名でも「グレード」の違いがあるということ。
ABS樹脂としても「耐衝撃グレード」や「耐薬品グレード」などいろいろあります。
安物は標準仕様、高級品は良いグレードを使っていると思います。
そんなところで選んでみてください。

