ClioClio レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
ClioClioを買ったのでレビュー!
Amazonにて2023年末に登場した5000円程度の安いブランドです。
今までにないタイプだったので購入して確かめてみることに。
サイズはS(機内持ち込みサイズ)、カラーは「ブラック」です。
<これ>
プロとして完璧にレビューしたい。
製品説明記事はこちら
・ClioClioのスーツケースの話(どこの国・会社?良い点・悪い点など)
・当サイト代表のスーツケースガチ勢
1、外装箱レビュー
普通なダンボールで届く。
特に問題はないのですが、機内持ち込みサイズにしては大きすぎる。
ダンボールの奥行が27cm。
自分での測定結果、本体の奥行は26cm以上ありました(商品ページには25cmと記載)。
JALやANAは奥行25cmが上限なので、これは機内持ち込みができません。
ただ、これは個体差かもしれません(奥行27cmのダンボールの時点であれですが)。
あくまでも、「自分に届いたClioClioは機内持ち込み不可能」とします。
見た目も明らかに大きい。
自分が空港職員なら指摘すると思う。
ちなみに、重量も3.14kgと記載重量(3.0kg)よりも重かった。
2、包装レビュー
ダンボールの高さが本体にしては大きすぎるためか、
ミラーマットを上部に詰めていました。
カッター傷防止にもなって良いのは良い。
本体の包装はビニール袋。
後述しますが、本体カバーはスーツケースの中に入っていました。
3、外観レビュー
本体色はややシルバーかかったブラック。
「ブラックヘアライン」的なカラーでした。
真っ黒ではないので、ここは好き嫌いが分かれるところ。
本体は容量重視の四角い形状。
コーナーパッドは樹脂製で安っぽい。
高級感は無い。
4、ファスナー&TSAロックの操作感
ダイヤル式TSAロック。
ロックもしやすく、操作感は問題無し。
ファスナーはスムーズで軽い。
こちらも問題無し。
5、キャリーハンドルの操作感
キャリーハンドルのぐらつき(遊び)はやや大きい。
安物らしいぐらぐらするキャリーハンドルです。
引っ張って転がすのは問題無いですが、回転動作がややし辛い。
調節・ロックは問題無し。
取手部分は細くて握りやすい。
ここは悪くない。
6、トップハンドルの持ち心地
あまり膨らまないので本体に指が当たって痛い。
強く引っ張れば膨らむのですが、荷物を満杯に入れても最大まで膨らまず。
どうしても手が当たってしまう感じでした。
ここはいまいち。
7、キャスターの操作性・静音性
実測値55.5mmの大口径キャスター!
ワンタッチで交換も可能!
取り外せるのがClioClioの売り。
ボタンを押すだけで外れるので、毎回外しても苦になりません。
ここは素直に便利で凄いと思う。
静音性はほとんどない。
最悪ではないですが、安物らしくうるさいです。
動画にしましたので見てみてください。
<ClioClioキャスター静音性確認動画>
比較はありませんが、するまでもなくうるさい。
よくある安物スーツケースの騒音です。
8、容量拡張機能
本体の中央にある拡張用ファスナーを開けると、
奥行が増えて容量が増える仕組み。
商品ページには「20%増量!」と書いてありますが、
拡張は自分の測定では2cmしか増えなかった。
これで20%増加はさすがに無いと思う。
本当に20%増えるやつは5cmくらい増えますし…。
したがって、ここもいまいち。
9、荷物をかけるフック
ベルト部分にかけるタイプのフック。
他ブランドだと「VARNIC」と同じタイプですね。
使う分には問題ないですが、使いやすいとは言えないタイプ。
おおよそMサイズの袋が限界で、500mmペットボトル程度の重量も大丈夫。
10、内装をレビュー
価格相応の内装
Xバンドがゴム製ではなく、ポリエステルなのは良い。
それ以外は5000円程度のスーツケースによくある内装です。
この値段ならこんなものだろう。
このあたり、写真の方がわかりやすいので何枚か貼付します。
ポリエステル製のXバンド。
だらんとしていますが、当然長さを調節して使います。
メッシュポケットと普通のポケット。
容量拡張機能があるので、やや奥まっています。
メッシュもファスナーも安物です。
この価格帯ではこれが普通。
防水でも無い普通のポケットです。
奥行が大きいため、かなり広いです。
本当、ClioClioは40Lどころではない大容量。
合わせ面のカバーは接着剤で固定されていました。
安物は基本的に接着剤なので普通です。
中級品は縫って固定しています。
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内装レビューは以上です。
価格相応の安物感。
特別に良い点は無い。
11、内部レビュー
固定等は問題無いが、削りカスがひどすぎる。
仕上げも悪く、削りカスも多量。
固定方式は安物によくある基本仕様で問題無い。
ClioClioが悪いのではなく、
たまたまこの個体が悪かった可能性の方が高いと思う。
(他のブランドと作ってるメーカーは同じだろうので)
12、(おまけ)本体カバー
本体カバーはポケットに収納されていました。
サイズピッタリのカバーです。
素材は不織布でしっかりしている。
なんか可愛い
13、ClioClioを実際に転がして使ってみた感想
キャスターが安物らしくうるさいのがやはり辛い。
キャリーハンドルのぐらつきも気になる。
安物スーツケースを使っているなぁと実感します。
キャスターの操作性・動きは問題無いのですが、
うるいさいのはやはり気分が良くないものです。
トップハンドルを持つと手が本体に当たるのも毎回ストレス。
キャリーハンドルのぐらつきも大きいので、いろいろと安物感がある。
特に変な音がしたり、おかしい動きなどは無い。
使う分には全く問題ありません。
14、ClioClioの検証・レビューまとめ
項目 | 評価 | コメント |
容量 | ◎ | 40Lと大容量 |
重量 | △ | 3.1kgとやや重ため |
包装 | △ | ビニール袋のみ |
キャリーハンドル | △ | ぐらつき(遊び)が大きめ |
トップハンドル | △ | あまり膨らまず本体に指が当たる |
ファスナー | 〇 | スムーズな動き |
TSAロック | 〇 | ロックも解除もスムーズ |
キャスター | △ | 静音性は無い |
内装 | △ | 価格相応 |
仕上げ | △ | 内部に多量の削りカス |
良い点(Good)
- ✔キャスターをワンタッチで外せる
- ✔最大クラスの大容量
- ✔容量拡張機能がある
- ✔荷物かけフックがある
悪い点(Bad)
- ✕機内持ち込みサイズをオーバーしていた
- ✕重量はやや重ため
- ✕キャリーハンドルのぐらつきが大きめ
- ✕トップハンドルが持ちにくい
- ✕キャスターの静音性は無い
- ✕内部仕上げに難あり
一番良いと思うのはワンタッチでキャスターを外せる点。
その他はあまり良いと思える点が無かった。
自分が購入したものの個体差である可能性はありますが、
奥行が26cm以上あり機内持ち込みは不可能なサイズなのは問題点。
ダンボールサイズが27cmという時点で25cmは本当か?と思ってしまう。
当然、ダンボールに入れたらサイズぴったり。
まぁ、このあたりM・Lサイズなら問題ないだろう。
Sサイズを買う場合をご注意を。
キャスターや内装はこの価格なら普通なので悪いとは言えないのですが、
ハンドルは自分にはいまいちかなと感じました。
価格以上さは感じない。
ワンタッチでキャスターを外せるのは強い。
それ以外はいまいちかなというのが自分の評価です。