プロテカ「プレスティ」の話(良い点・悪い点)

    パルどう@法人9期目 更新日:
プロテカ プレスティ

「プロテカ プレスティ」

2024年9月20日に発売されたプロテカの最高級シリーズ。
金持ち向けに作られたラグジュアリーなスーツケースです。
高級すぎてデパートでも売られていない。

性能・機能的には普通のプロテカと変わりません。
プレスティの良い点・悪い点などを解説します。

1、プレスティのコンセプト

プレリリースに開発経緯の記載があります。

(前略)高付加価値旅行者が、 日本での購入品を持ち帰るためのスーツケースを求めて売場を訪れており、 その需要に応えるべく、 高品質・高機能な日本製スーツケース 「プレスティ」 を開発しました。

※高付加価値旅行者は、訪日旅行1回あたりの総消費額が1人100万円以上の旅行者(日本政府観光局)

https://www.ace.jp/news/pdf/2409_proteca.pdf

要は、金持ちの外国人向けに作ったプロテカということです。

日本のお土産を入れるついでに、日本のスーツケースも買おう、と。
そんなお金持ちな外国人向けがターゲット。
本当に売れるのか?と思ってしまいますが、勝算はあるのだろう。

エース、プロテカの宣伝目的でもあるかなと思います。
プレスティはそんなスーツケース。

2、仕様比較一覧表

プロテカ プレスティ

品番 容量
(L)
機内
持込
重量
(kg)

(cm)

(cm)
奥行
(cm)
3辺
の和
定価
02431 34 3.6 55 37 23 115 132,000
02433 77 × 5.1 70 48 28 146 154,000
02434 100 × 5.6 75 53 29 157 165,000

3サイズ展開。
奥行は小さめで、薄く横長な形状です。

Mサイズは高さ70cmあり、一般的なMサイズとLサイズの中間にあたるサイズ。
そのため容量77Lと大きい。

3、外観に牛革を使用

プロテカ プレスティ 外観に牛革を使用

プレスティの値段が高い理由は牛革。

トップハンドルとコーナー部分に贅沢に牛革を使っています。
コーナーまで牛革というのはスーツケースでは珍しい。
デルセーも似たようなデザインがありますが、あれはフェイクレザーです。

牛革は性能的には特別良くは無い。
良い点でもありますが、傷は目立つし汚れにも弱い。
常に手入れが必要で扱いは難しい。

牛革ハンドルの感触が好きな人にはたまらない。

4、金属パーツを使用

プロテカ プレスティ 金属パーツを使用

各パーツが金属のクロムめっき仕様。

何の金属かは明記されていませんが、軽量なアルミではないかと思われる。
もしくはマグネシウムなども考えられる。
スーツケースは普通は樹脂を使うので、金属パーツは珍しい。

ここも少し高級になる理由です。
めっきなので、樹脂の塗装などに比べ耐久性は劣る。
傷を付けたら腐食してしまうので、スーツケースには向いていません。

5、内装について

プロテカ プレスティ 内装について

高級感ある両面仕切り仕様。

両方共Xバンド(クロスバンド)が付いています。
そのため仕切りを閉めなくても使えるのは良い点。

左側は仕切りにポケットが2個、
右側は左右に開くような仕切りで特殊。
包むような形になるので、たくさん入れても閉めやすいのが良い。

見たところ、プロテカらしく仕切りは本体に接着固定されてある。
ピッタリと貼られていてとても良いです。

6、キャスターについて

プロテカ プレスティ キャスターについて

キャスターはダブルのベアロンホイール。

プロテカのシングルキャスターしかなかったので、
ダブルキャスターはプレスティが初めてです。
高級感を出すためだろう。

性能・機能性的にはシングルキャスターとほぼ変わらない。
特別に静音になったりすることは無いです。
ダブルだと回転がしやすい程度。

参考としてプロテカ スタリアCXRの静音性確認動画を見て下さい。

HINOMOTO Lisof SILENT RUNとの静音性比較>

プロテカのベアロンホイールは高い音が目立つ。
静音ではあるのですが、軽い系の音で響かない。

7、キャスターロックについて

プロテカ プレスティ キャスターロックについて

プロテカの標準仕様の「マジックストップ」を搭載。

ここはプロテカシリーズ共通です。
ボタンを押してロック・解除ができるので操作性は抜群。
ロックもしっかりできて問題は無い。

個人的に一番使いやすいキャスターロックです。

8、本体カバーについて

プロテカ プレスティ 本体カバーについて

プレスティは本体カバーが付属。

他のプロテカは付属しないので、プレスティは特別。
カバーとしては汚れ・傷防止目的にもので、防水性は無い。
預け入れする時なんかに装着したい。

高級品でかつ牛革を使っているので、預け入れ等ではカバーは必須。
装着しないと傷・汚れだらけになって返ってきます。

9、容量・重量について

プロテカ プレスティ 容量・重量について

重量はとても重たい。
容量はSサイズだけ少な目。

さすがにこの仕様では重たくなります。
ジッパータイプなのにフレームタイプ並の重量。
牛革や金属パーツ等で無駄に重たくなっている。

容量はSサイズの34Lは少な目。
3辺の合計は115cmとMAXサイズなのですが、
立派なサイドハンドルや底鋲などで本体が小さくなっている。

Mサイズは高さ70cmと大きめのMサイズです。
小さめのLサイズという認識をしたい。
Lサイズは3辺合計157cmと無料預け入れのほぼ限界サイズで100Lと大きめ。

高級品で容量・重量の良さを求めるのは間違っているので、ここは仕方ない。

10、プロテカ プレスティの良い点・悪い点まとめ

プロテカ プレスティ

良い点(Good)

  • ✔トップハンドルとコーナーに牛革を使用
  • ✔底鋲などが金属のクロムメッキ仕様
  • ✔ダブルキャスターのベアロンホイール
  • ✔マジックストップを搭載
  • ✔立派な内装
  • ✔専用の本体カバーが付属

悪い点(Bad)

  • ✕重量がとても重たい
  • ✕Sサイズは容量が少な目
  • ✕Mサイズが一般的なものより大きい
  • ✕牛革・クロムメッキで扱いに注意

プレスティはこの外観に魅力を感じる人向け。

より高性能になったというわけではなく、ほぼ外観が高級になっただけです。
高級スーツケースの定番である牛革を使用し、海外メーカーの高級品のような見た目に。
日本メーカーの高級品でこういうのはほぼ無かったので、プロテカは選択肢に入る。

ただ、この綺麗な外観を維持するのは大変だと思います。
軽金属のクロムめっきは腐食が本当に心配。
リーマン時代では嫌な記憶しかない。

そんなところから、あまり実用的ではないかなと思います。
高級な外観を求める人向けのスーツケースです。

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詳細は「公式通販のプレスティのページ」を見てください。

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