プロテカ マックスパス4 レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
「プロテカ マックスパス4」をレビュー!
人気のマックスパス3が2024年10月にリニューアル!
フロントポケットがワンタッチで開くようになりました。
こんなの買うに決まっている。
購入したのは40Lサイズで、カラーは「ガンメタリック」。
プロとして完璧にレビューしたい。
<これ>
・当サイト代表のスーツケースガチ勢
<関連>
・プロテカ マックスパス4とマックスパス3の違いの話(良い点・悪い点)
1、外装箱レビュー
※デパートで購入して宅配してもらったので再度梱包されています。
日本製なのでさすがにダンボールは綺麗。
「スタリアCXRのレビュー」は薄めのダンボールで酷評したのですが、
マックスパス4では二重の厚いダンボールになっていた。
横置きもOKな仕様ですが、開けるのは縦向けです。
「01471」はマックスパス4の40Lサイズの品番で、「02」はガンメタリックカラー。
2、包装レビュー
かなりこだわった上蓋構造。
カッターを横から入れるので本体が傷つくことは無い。
3重で押さえるので本体の固定にもなっています。
本体は普通なビニール袋のみ。
プロテカは基本この仕様です。
本体にはタグが2枚とラベルが1枚。
プロテカのロゴ。高級感があって良い。
マックスパスシリーズは「量」がイメージ。
品質と3年保証のアピール。
仕様表。シールなので台紙はプロテカ共通。
メイドインジャパンのラベル。
簡単に剥がれます。
3、外観レビュー
さすがプロテカ。外観品質は最高。
歪みなど無く綺麗に整っています。
程良いツヤのガンメタリックカラーで、光の反射具合がとても良い。
高級感が溢れている。
形状は高さ50cm・横幅40cmと、横に太い形状。
一般的な機内持ち込みサイズは高さ55cmなので、背が低いです。
しかしキャスターが小さめで重心が低いため本体の高さは大きめ。
横幅が大きい方が容量が増えるため、これぞ限界の形状。
真四角な形状ですが、全体的に大きめのRがある。
強度も良さそうだなと感じます。
汚れや傷も皆無。塗装ももちろん完璧。
シボ加工具合も細かくてとても良い。
プロテカやなぁと感動する。
4、ファスナー&TSAロックの操作感
TSAロックはダイヤル式。一つ前の仕様の「007」。
TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
マスターキー用の鍵穴部分を動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。
操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。
ダイヤルは安物だとペコペコして回しにくいのですが、
プロテカはガッチリしっかりしていてストレスなく回せます。
この操作性は数あるスーツケースの中で一番と思う。
ファスナーの動きも軽くてスムーズ。
二重になっているセキュリティ仕様では無く、一重の普通の仕様です。
そのため特別感は無く普通。
5、キャリーハンドルの操作感
↑最大に伸ばした状態
↑最小状態
キャリーハンドルは6段階調節。
ぐらつき(遊び)の具合は小さめ。
キャリーハンドルは6段階とかなり細かく調節できます。
軸に穴で固定する一般的な仕様。
寸法がバッチリなので、引っかかり等無く操作感は最高です。
メイドインジャパンを感じる。
ぐらつき(遊び)は小さめで良い。
サムソナイトの高級品よりやや劣る程度。
不満に思う人はいないだろう。
ハンドルは小さくて丸っこいので心地良い。
手が小さい女性・子供でも持ちやすいと思います。
悪い点は何もない。最高です。
6、トップハンドルの持ち心地
大きく膨れて持ちやすいトップハンドル。
さすが高級品。綺麗に膨らんでくれます。
ハンドルはややクッション性がある素材なのでグリップ感も良い。
ほとんど手は痛くならず、最高の持ち心地です。
初期位置で中央部の隙間が大きいので手も入れやすい。
スーツケースとして最高クラスのトップハンドルと評価。
7、キャスターの操作性・静音性
プロテカ独自のサイレントキャスター、ベアロンホイール。
口径は49mmと小さめ。
プロテカの最新キャスター「ベアロンホイール」を搭載。
現時点のプロテカ標準仕様です。
ここは前作マックスパス3と同じ。
「スタリアCXR」は口径49.5mmでしたが、マックスパス4は49mmだった。
容量アップのために小さくしたのかもしれない。
自慢の静音キャスターではありますが、静音性は最強では無い。
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」より劣ります。
優秀なのは「動きがなめらか」という点。メッチャスムーズです。
間違いなくスーツケース最強の走行性だと思う。とにかく軽い。
静音性は動画を見てみてください。
<プロテカ マックスパス4キャスター静音性確認動画>
<比較用(HINOMOTO Lisof SILENT RUN)>
<アスファルトでの比較>
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」よりカラカラという高音が大きい。
静音性としては星3つレベルです。
またファスナーがぶつかる「チリチリ」という音がうるさい。
ここもややマイナス点です。
<比較用動画(典型的なうるさいキャスター)>
安物と比べると十分な静音性。
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キャスターのスムーズさは圧倒的にプロテカ。
ベアロンホイールはメチャクチャ軽く動きます。
わずかな傾斜でも転がってしまうので、キャスターロックが必須。
動き出し・回転はとてもしやすく、室内での使用はHINOMOTOより優秀。
最強の静音性ではないですが、
ここを不満に思う人はほぼいないだろう。
8、キャスターロック
プロテカ独自のキャスターロック「マジックストップ」。
キャリーハンドル根本にあるボタンでON・OFFができます。
操作性は抜群に良い。HINOMOTOより優秀です。
もちろんブレーキ性能も問題無い。
スーツケースのキャスターロックとしては最高と思います。
これに慣れるとHINIMOTOのは使いにくさを感じる。
9、内装をレビュー
メイン収納は片面開き仕様。
ファスナーや生地の質はとても良い。
内装はスーツケースの一般的な片面仕切りのXバンド仕様。
Xバンド部は深くなっており、4:6くらいの収納率になっています。
トラベルポーチが詰めやすくて良い。
マックスパス3ではポケットはありませんでしたが、
今作では仕切りに2つポケットが設けられました。
写真で説明していきます。
ブルーな内装がおしゃれ。
マックスパス4ではどの本体カラーもこの内装カラーになっています。
右側はXバンド(クロスバンド)。
上面側に固定されているタイプです。
プロテカのロゴ入りバックル。
バンドの質もとても良い。
内装生地は接着されていません(スタリアCXRなどは接着固定)。
軽量性を重視しているのだと思います。
生地は厚くて質が良い。
端はマジックテープで固定されています。
メイドインジャパンのロゴ。
今の時代ではなかなかに貴重。
仕切りはメッシュポケットが2つ。
ポケットにしてはファスナーの質がとても良い。
メッシュも高級な仕様。
さすがプロテカと思える点です。
ポケットは厚みはなく薄め。
ケーブルなど細かいものを入れたい。
フロントポケットがあるので、仕切りの中はほぼ空間が無い。
9割はフロントポケットスペースになっています。
後述しますが、薄めのフェイスタオル3枚~5枚程度の厚みしか入りません。
左右に隙間はほぼ無い。
下部は隙間があるので、ここは有効活用したい。
折りたたみ傘なんかはここに入れると良い感じ。
メイン収納側からフロントポケットの仕切りのファスナーは動かせない。
(詳細は後述)
合わせ面のカバーは縫い&マジックテープ。
メンテナンス用なので基本は外しません。
全体的に縫製も仕上げも良い。
さすがはプロテカ品質。
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内装のレビューは以上です。
左側の仕切り部収納スペースがほぼ無いのが普通ではない点
左半分はほぼフロントポケットと考えて良いです。
押し込めば入りますが、そうするとフロントポケットが圧迫されて使えなくなる。
そのあたりも踏まえ、次はフロントポケットのレビューをしていきます。
10、フロントポケットをレビュー
マックスパス4はワンタッチでフロントポケットが開く!
普通はジッパーでぐるっと開けるのですが、
ワンタッチで開くことができるので便利。
<マックスパス4 フロントポケット開閉動画>
TSAロック部をダイヤル側に動かすとフロントポケットが開きます。
閉めるのはただ押し込むだけ。
素晴らしく快適。
これという難点はありませんが、
一つ挙げると「中央を押さないと片閉まりになる」という点。
中央を押して閉めないと金具が片方しか入らない。
これは本当に良い。
このフロントポケットは最高に使いやすい。
開閉角度は30度ほど。
マジックテープがずれていますが、最初からです。
3つの大きなポケットと、小さなポケットが2つ。
蓋側にも一つポケットがあります。
蓋側のポケットは薄め。
11インチのiPadは入りません。
あまり大きくは開かない。
折りたたんだ書類等を入れるのに向いています。
手前のポケットは深さが2段階あり、
蓋の段差と、本体の底まで届く深さ。
こんな感じで高さのあるものは本体底の方に入れたい。
(雑誌は蓋の深さで入る)
小さな2つのポケットは下の縫い目までの深さ。
ボールペンなどを入れるのに向いています。
真ん中のポケットは浅め。
11インチのiPadなどを入れるのに向いています。
奥のポケットは深め。
ノートPCなどはここに入れたい。
仕切りは柔らかいので大きなものも詰め込めます。
その代わりメイン収納側が圧迫されて、さらに入らなくなる。
ここの柔軟性は良い点です。
ポケットのマジックテープを外すと地面まで開くようになります。
奥のポケットの出し入れで困った時は外したい。
仕切りにはファスナーがあり、
開けるとメイン収納部へアクセスできます。
仕切りのファスナーを開けた状態。
左側のメイン収納の荷物を出し入れできる。
難点はこのように開口スペースが小さいこと。
とても出し入れしづらいです。
大きめの書籍なんかを出し入れするのに向いていると思います。
さらなる問題として、仕切りのファスナーがとても開け閉めしにくい。
ファスナーが奥まった構造なので動かすのが困難。
「もう二度と開けたくない」と思うほどに。
ポケットのマジックテープを外すと大きく開けることができます。
ただ、マジックテープを止める作業などが面倒なので、
ここまではやりたくないと思いました。
メイン収納へのアクセス性は最悪評価。
普通に真ん中を開けて出したほうがいい。
「雑誌、11インチiPad、A4クリアファイル」を入れた図です。
雑誌は蓋の深さでちょうど入る。
A4クリアファイルも余裕。中央のポケットだとピッタリ。
横幅が40cmと大きいので、A4クリアファイルが横向けに入る。
これもマックスパス4の良い点です。ビジネス用途に最適。
なお、これだけ入れるとメイン収納が圧迫するので注意。
フロントポケットの収納力はスーツケース最高クラス。
本体の半分がほぼポケットなのでさすがに大きい。
逆に大きすぎて活用が難しいとも言える。
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フロントポケットのレビューは以上です。
とにかくたくさん入る。
ポケットがほぼメイン収納です。
奥のポケットはトラベルポーチを入れても良いと思う。
お土産の箱もたいていは入るはず。
ペットボトルや水筒も余裕で入ります。
マックスパス4はロマンあふれるスーツケース。
出張が楽しくなりそう。
11、実際に荷物を入れてみた感想
右側が深いのでたくさん入る!
200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、60枚入りました。
機内持ち込みサイズは大容量でも55枚程度なので、60枚は圧倒的。
横幅40cmでかつ深さもあるので詰め込めます。
普通のスーツエースは片側に36枚程度しか入りませんが、
マックスパス4の右側は50枚入った。
右側はキャリーバーがあるので、隙間を埋める詰め方が必須。
プロテカはバーの高さがあるのでなおさらに。
このように隙間に荷物を入れてください。
こうしないと容量は大幅に減ってしまう。
左側は浅いので、200匁のフェイスタオル5枚の厚さしか入りません。
これでも入れすぎなくらいなので、余裕を持って3枚程度が良いとは思う。
5枚の厚みでも仕切りが大きく膨れて圧迫しています。
フロントポケットにたくさん入れたいなら3枚の厚みで抑えたい。
逆にフロントポケットに入れすぎるとメイン収納はほぼ入らない。
このあたりは上手く使い分けすると良いです。
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メイン収納に200匁のフェイスタオルを60枚入れても、
フロントポケットにはまだ余裕がある。
iPad・雑誌も余裕で入ります。
収納力は機内持ち込みサイズ最高級。
さすがマックスパス。
12、内部をレビュー
トップハンドル部とキャリーハンドル付け根部です。
トップハンドルは厚みもあり、幅も広くリブもある立派な補強材で良い。
単独補強としては最高品質。
キャリーハンドルの固定&補強材は独特な仕様。
中央にあるボックスはキャスターロック機構部です。
それらと一体になっている補強と固定で作りはとても良い。
メカがかっこいい。
黒いチューブの中にあるワイヤーが上下してロック・解除する仕組みです。
キャスターの固定部です。
キャスターロックのワイヤーが繋がっていて、
その固定部材が補強材にもなっています。
補強材は小さめですが厚みがあって良い。
本体成型による強度アップもとても良い。
キャリーバーの根本固定部です。
厚みのある部材で本体形状にもぴったり。
シンプルながらとても質が良い。
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さすがはプロテカ。
内部仕様も高級で完璧です。
長く使い続けることができるだろう。
13、マックスパス4を実際に転がして使ってみた感想
キャスターの動きは抜群!
動きは明らかに軽いと感じます。
初動が軽いとスーツケースは快適。
店内など狭い場所での走行性は最高です。
スタリアCXRと同じく静音性はまずまず。
定番の静音キャスター「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」に比べるとうるさい。
音圧はそうでもないのですが、カラカラと高い音が大きいのがプロテカの特徴です。
ただ、十分静音ではあるので気にはならない。
キャリーハンドルはぐらつきが小さく操作性は良い。
高さ調節も動作100%。ストレスなく動いてくれます。
トップハンドルの持ちやすさは最高。
ここは正直スタリアCXRの「エルゴノミックハンドル」より好きです。
荷物を満杯にしても手が痛くならず、グリップ感も良い。
重量は約3.6kgと機内持ち込みサイズにしては重ため。
フロントポケットタイプは3.1kg程度が普通なので、3.6kgは重たいです。
使っていてもやや重たいなと感じてしまう。
荷物を満杯に入れると4kg程度増えるので、合計で約7.5kg。
機内持ち込みは手荷物合計10kgまでなので、2.5kgの余裕しかない。
重たくて大容量のスーツケースの注意点でもある。
ただ、500g重たい程度はプロテカ使いなら気にならないだろう。
ずっしりして高級感ある最高のスーツケースです。
使っていて気持ちが良い。
14、プロテカ マックスパス4の検証・レビューまとめ
項目 | 評価 | コメント |
容量 | ◎ | 最高クラスに入る |
重量 | △ | 約3.6kgと重ため |
包装 | 〇 | 機能性・質の良いダンボール |
キャリーハンドル | ◎ | 6段階調節。ぐらつきも小さい |
トップハンドル | ◎ | 最高の持ち心地 |
ファスナー | 〇 | 動きはスムーズ |
TSAロック | ◎ | ダイヤルの操作感が良い |
キャスター | ◎ | ベアロンホイールの動きが最高 |
内装 | ◎ | 質が最高に良い。 |
仕上げ | ◎ | 最高レベルに良い |
良い点(Good)
- ✔ワンタッチで開くフロントポケット
- ✔機内持ち込みサイズ最高級の大容量
- ✔巨大なフロントポケット
- ✔サイレントキャスター・ベアロンホイール
- ✔マジックストップ搭載
- ✔6段階調節、ぐらつき小のキャリーハンドル
- ✔最高の持ち心地のトップハンドル
- ✔内装は最高の品質と仕上げ
悪い点(Bad)
- ✕重量が3.6kgと重ため
- ✕キャスターの静音性は最高ではない
- ✕フロントからメイン収納へのアクセス性が悪い
マックスパス4はフロントポケットタイプの最高峰。
機内持ち込みサイズ最大級の大容量は間違いない。
それでいてフロントポケットも巨大という完璧なスーツケースです。
とにかく「ワンタッチで開くフロントポケット」が素晴らしい。
ジッパーで開けるタイプより明らかに便利です。
もうジッパーには戻れないと感じるほどに。
レシートを入れるとか、そんなこともワンタッチオープンなら面倒に思わない。
急に手を空けたくなった時など、フロントポケットにすぐ入れられる。
バッグより便利な相棒になります。
マックスパス3の方が容量はやや多いですが、
間違いなくマックスパス4の方がおすすめできる。
時代はワンタッチ。
これは買って良かった。
自分もメインで使っていきます。
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製品詳細は公式通販のマックスパス4のページを見てください。