フリクエンター AURA（アウラ） レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

フリクエンターのAURA（アウラ）をレビュー！

エンドー鞄の「フリクエンター」の超軽量モデル。
他のフリクエンターシリーズとはキャスターが劣り、静音性はいまいちです。
自分は軽量性の凄さを評価して買ってみた。

購入したのはSサイズ、カラーは「ダークグレー」です。
プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[フリクエンター] AURA アウラ フロントオープン 4輪キャリー 48cm 2.32kg 33L 前開き スーツケース キャリーケース 静音 静か 超軽量 LCC 機内持込 機内持ち込み S サイズ おしゃれ 可愛い メンズ レディース キャリーバッグ tsaロック 旅行バッグ トラベルバッグ (ダークグレー)

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Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

＜フリクエンターの解説はこちら＞

・FREQUENTER(フリクエンター)の話（良い点・悪い点、評判等）

＜LIEVEのレビューはこちら＞

・フリクエンター LIEVE レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

１、外装箱レビュー

浮いているスーツケースで軽さを演出。
だいたい軽さアピールはこんな感じにする気がする。

ダンボールは2重の厚みがあるタイプで丈夫。
変形が多くダメージは受けていますが、汚れは少なく綺麗で良し。

２、包装レビュー

カッター傷防止の上蓋が有り。
その他保護材や固定材は無し。

本体は不織布のカバーがあって良い。
品質は普通で一般的なものです。

不織布のカバーを外した状態です。
付属のタグとラベルが3枚。

軽さのアピールのためだけのラベル。
簡単に剥がれます。

上面のラベルは機能性の説明。
これも簡単に剥がれます。

側面のラベルはTSAロックの説明（写真無し）

トップハンドルに固定されているタグ。

これも機能性の説明で特に面白くは無い。

裏面はスペック表。
このスーツケースは真ん中の「1-511」です。

生産国は中国。

３、外観レビュー

ダークグレーで落ち着いた雰囲気。
あらゆるパーツが軽量化されています。

全面にストライプ上のリブがあるシンプルなデザイン。
スーツにも似合うのでビジネスでも使えて良い。

全てのパーツが軽量特化仕様。
短いハンドル、小さな底鋲、体積の小さなキャスター。
そして一番凄いのが合わせ面のカバーが短いこと。
短いと強度や安定性が悪くなるのですが、軽くするために限界に挑戦されています。

本体素材はPC100%。
薄いですが、全体にリブがあるので硬くしっかりしています。
軽量特化スーツケースにありがちなペラペラ感が無いのが良い。
ただ、上面は柔らかめ。

形状は奥行が大きいため太い。
容量重視の設計です。

寸法測定結果

3辺の和はギリギリ115cm。奥行は0.3mmオーバー。

全体的に表記よりも大きめでした。
奥行が25.3mmと制限の25.0mmを超えていますが、この程度は大丈夫と思う。
厳密には機内持ち込みNGです。

機内持ち込みサイズとして本当に限界なので素晴らしい。
ハンドルや底鋲も小さいので、本体サイズはかなり大きい。
これだけで大容量とわかる。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007型」。

普通なダイヤル式です。
スライダーを差し込んでのロック、レバーでの解除。
操作は問題ないのですが、メイン収納側の長さが合っておらずダメだった。

引手とロック部の位置が合っていない。

これによりスムーズにロックができません。
力を入れて押し込まないと入りません。
安物スーツケ－スではよくあることですが、この価格帯では珍しい。
寸法を攻めすぎているのだろうか。
個体差とは思いますが、自分のはダメでした。

ファスナーの動きは軽くてスムーズ。
ストレスなく動かせます。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

↑最小状態

キャリーハンドルは4段階調節。
ぐらつき（遊び）は普通。良くはない。

一般的には3段階調節なので4段階は良い。
ぐらつき（遊び）は普通にあり、もう少し小さくしてほしかったところ。
悪くは無いので、ほとんどの人は気にならないとは思います。

持ち手部は細目。子供でも握りやすい。
調節ボタンの誤作動もせず問題無し。

６、トップハンドルの持ち心地

軽量設計な短いトップハンドル。
大きく膨らむので指が本体に当たらない。

軽量タイプによくある限界まで短くした仕様。
特に窮屈ではなく、普通に持ちやすい。

裏面がシリコンゴムになっていてグリップ感が良い。
薄いのでクッションではなく、滑り止めな感じです。
シンプルながら持ちやすくて優秀。

サイドハンドルも同じ仕様です。

７、キャスターの操作性・静音性

軽量仕様のキャスター。口径47.5mmと小さい。
静音性はまずまず良い。

コンパクトでかつ体積が小さい軽量仕様。
静音性は良く、十分に使えるレベルです。
ただ、あまりにも軽量すぎるのでちょっと心配ではある。

これはエンドー鞄（フリクエンター）独自のものではなく、
ドン・キホーテの「軽コロ」（約1万円）でも使われているキャスター。
そこそこの静音性で良い。

＜フリクエンター AURA静音性確認動画＞

＜比較用（HINOMOTO Lisof SILENT RUN）＞

＜アスファルトで比較＞

代表的な静音キャスター「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」と比べると、
AURAは「ガー」という高い音が大きい。
しかし十分な静音性。普通におすすめできるレベルです。

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

粗悪なキャスターと比べると十分に静かなのがわかる。

－－

フリクエンターのメインシリーズのキャスターと比べると静音性は悪いですが、
スーツケース全体としてはまずまず良い静音性。
静音性重視な自分もこれなら使える。

８、内装をレビュー

シンプルな片面仕切り仕様。
生地も薄くポケットも無い軽量特化。

内装は「フリクエンター LIEVE」と似ている。
軽量特化なペラペラな生地に細いバンド。
ポケットは一切無いという究極。

そのため特に語ることはない内装ではありますが、
写真で説明していきます。

ほぼ紺色で統一した内装。
見るからに軽さにこだわっている。

右側はXバンド。

ほぼ目のバンドに小さなバックル。
ここも軽量化されています。

生地は薄くてペラペラ。
さらさらしているので質感は悪くない。

Xバンドは直接縫って固定。
軽量化のため良い仕様では無い。

左側は全面仕切り。
ポケットが無いのはスーツケースとして珍しい。

ファスナーの引手はゴム状で柔らかい。
掴みやすく引きやすいので良いです。

フリクエンターのロゴのタグ。
ちょっと斜めに縫ってあるのが気になる。

仕切りの中は何も無い。
こちら側はフロントポケットがあるので浅いです。
ただ、極端に浅くはなくフロントポケットとしては大きめ。

フロントポケット部の下は空間があるので、
ここはタオルを丸めて入れるなど工夫したい。

フロントポケットの仕切り（壁）は柔らかいので、
ここに入れすぎると圧迫されます。逆もしかり。

合わせ面のカバー上部。
カバーが短いので違和感がある。

カバーはマジックテープで固定。
メンテナンス用なので基本的に外すことはありません。

合わせ面のカバー下部。
縫製はとても綺麗。値段が高いだけあり仕上げは良いです。

－－

内装のレビューは以上です。

ポケットが無いのが悪い点。
書類などは別途クリアファイルなどを用意したい。

生地は薄いですが粗悪感は無く気持ちが良い。
見た目も良く、特に不満は無い内装です。

９、フロントポケットをレビュー

大きなフロントポケットで収納性は良い。

ファスナーで開閉する普通なフロントポケット。
本体サイズが大きいのと、作りがシンプルなのでたくさん入る。
軽量ながら大容量なのは良いことです。

開き具合はやや小さめ。
ファスナーを開ければ全開しますが、そうすることはほぼ無いだろう。

PC用のクッションポケット。
限界まで横幅があるのでとても大きい。

マジックテープで固定できます。

パネル側はメッシュポケットが二つ。
これも横幅が広いので使いやすい。

仕切りを開閉するファスナーがあります。

ファスナーを開けると仕切りが外れ、メイン収納にアクセス可能になる。
フロントポケットから荷物の出し入れができて便利。

完全に開けるとこんな感じ。
最初からこの状態でしておいてポケットとして使っても良い。

カバー付きの11インチのiPadProを縦向きに入れた図です。
縦も横も余裕で入る。

A4クリアファイルと雑誌を入れた図です。
こちらも余裕すぎる。

15インチのノートPCサイズの木板を入れた図です。
横も縦も余裕がある。

16インチもクッションポケットに入る。
まだ余裕があるので、フロントポケットとしては最大級の大きさです。

奥行もあるので2台入れることもできた。
もちろんファスナーも普通に閉まる。
仕切りが柔らかいのでかなり強引に入れられます。

＜木板のサイズ詳細＞

－－

フロントポケットのレビューは以上です。

とても大きくて最高に良い。
機内持ち込みサイズで16インチのノートPCが入るのは少ないので、
フリクエンター AURAはかなり優秀と言える。

仕切りや生地は柔らかくて頼りない点はありますが、
柔軟で詰め込めるのは良い点。
実用性はかなり高いです。

１０、内部をレビュー

上の黒いバーがトップハンドルの固定部です。
硬く厚くリブのある補強材で良い。

下の黒いボックスはキャリーハンドルの固定部。
こちらも厚みがあり形状ピッタリで良い。
軽量設計ですが、補強材をケチっていないのは素晴らしい。

キャリーバーの固定部です。
リブもある大きな補強材で優秀。

キャスターの固定部です。
補強材はあるのは良いですが、本体形状と全然合っておらず浮いている。
下には謎にテープが貼られている。割れた時の飛散防止？

無いよりかはマシですが、これは良くはない。
なんでキャスター部だけこんなに雑なのだろうか。
強度的にも不安になる。

－－

内部のレビューは以上です。

キャスター部以外はとても良い。
軽量特化仕様ながら、強度はしっかり確保されています。
2万円以上のスーツケースなので当然ではありますが、安心。

キャスターは本当に謎な仕様。
本来なら本体形状ピッタリの補強材にすると思うのですが、
汎用的なものを適当に付けているだけ。2万円以上でこれはいけない。
大きな減点でおすすめ度が減ってしまう。

１１、実際に荷物を詰めてみた

容量はとても多い！

200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、
メイン収納に55枚、フロントポケットに5枚、計60枚入りました。
機内持ち込みサイズは55枚程度が普通なので60枚は多いです。

フロントポケットながらメインに55枚入るのは強い。
ただこれは仕切りが柔らかく詰め込めるため。
本体サイズも115cmと限界サイズというのもある。

メイン収納に詰めすぎるとフロントポケットの仕切りが膨れてしまう。
そのため、フロントポケット重視ならメイン収納は50枚程度に抑えたい。
このあたり、融通が利くのは良い点。調整が難しいのは悪い点。

軽量特化ならではの大容量とも言える。
実用的で素晴らしい。

１２、実際に転がして使ってみた感想

キャスターはそこそこ静かなので快適。

他のフリクエンターモデルと違い安物キャスターですが、
静音性はまずまず良いので十分の使える。
走行性も良く、回転動作等もスムーズ。

ただ、口径が47.5mmと小さいので段差の弱さを感じる。
ちょっとした道路の段差で「ガン！」となります。
ここは55mm以上のキャスターと比べるとやはり劣る。

キャリーハンドル、トップハンドルは使いやすくてストレス無し。
その他特に変な音も違和感も無い。
使用については全く問題ありませんでした。

そして本当に軽い！軽すぎる！

フロントポケットタイプで実測値2.31kgは世界一だと思います。
だいたい軽くても2.7kgはあるイメージ。
衝撃的に軽いのでデメリットを全て上回る良さを感じる。

軽くて大容量で静音。ハンドル類も快適。
かなり優秀なスーツケースです。

１３、フリクエンター AURAの検証・レビューまとめ

軽量特化スーツケースとしては超優秀。

悪い点は少しありますが、良い点が大きすぎる。
フロントポケットタイプで2.31kgはダントツに軽いです。
当サイトでも「2.8kgで軽い」と言っていたのに、いきなり2.31kg。
革命的と言えます。

それでいてキャスターの静音性もまずまず良く、ハンドル類も悪くない。
容量も最大級で文句なし。特にフロントポケット大きすぎる。
ちょっと不安な部分はありますが、かなり優秀なスーツケースです。

軽さを求める人には強くおすすめできます。

[フリクエンター] AURA アウラ フロントオープン 4輪キャリー 48cm 2.32kg 33L 前開き スーツケース キャリーケース 静音 静か 超軽量 LCC 機内持込 機内持ち込み S サイズ おしゃれ 可愛い メンズ レディース キャリーバッグ tsaロック 旅行バッグ トラベルバッグ (ダークグレー)

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