Yuweijie 8045 frontwalker レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

Yuweijie 8045 frontwalkerをレビュー！

Amazonでよく見る中国ブランドです。
2025年になり種類が増えてきて力が入っています。
最高級仕様の「8045」がコスパ良さそうなので買ってみた。

購入したのはSサイズ、カラーは「ブラック」です。
プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[Yuweijie] 新技術！【特許取得】スーツケース キャリーケース HINOMOTO 静音キャスター ストッパー付き 機内持込 Sサイズ キャリーバッグ YKK ファスナー日本製 洗濯可能な内装取り外し構造 軽量大容量 TSAロック ワンタッチブレーキ機能 約40L 1~3泊

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Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

１、外装箱レビュー

隠す気の無い中国仕様。
今までいろいろ買ってきましたが、これは初めて。
中国でも販売しているのだろう。

ダンボールは2重の厚いタイプで質が良い。
汚れも変形も少なく綺麗。

２、包装レビュー

ダンボールは普通な構造。
保護材や固定材は無し。

本体は不織布のカバー。

内にはビニールのカバーもありました。
本体はとても良い包装です。

本体のカバーを外した状態。
トップハンドル部にタグが6枚、ハンドルは保護カバー有り。

上3枚のタグの表面。
保証の説明とTSAロックの説明。

裏面。

残り3枚の表面。
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」の説明。

裏面。
怪しい日本語。そして仕様と違うので他製品と共通の内容だろう。
HINOMOTOは公式の説明図と同じ。

読みたい人は写真をクリックして拡大ください。

３、外観レビュー

横ストライプのシンプルなデザイン。
本体中央がちょっと膨らんでいるのが気になる。

マットでシボ加工の表面仕上げ。
安っぽい感じはせず、なかなかに良い。
ファスナーの歪みなどもほぼ無い。

1点気になるのが、本体中央がやや膨らんでいること。
これによりふっくら感が強い。
成型の問題か、こういう仕様かは不明。

一般的な安物よりキャスターの固定部が大きいことも良い点。
強度も良くなり、重心も低く安定する。
ここだけ見ると中級品以上の外観。

各パーツがスリムで本体が大きいのが良い点。
ただ、大きすぎた。

寸法測定結果

3辺の和が117.1cmで機内持ち込みは不可。

商品ページの記載サイズより大幅に大きい。
各パーツの出っ張りを含めていないのではと思う。
身長を測るようにして測定しているので、誤差は1mmも無い。

もちろん個体差かもしれません。
あくまで自分に届いたものは機内持ち込み不可能と思ってください。
機内持ち込み前提な人は要注意。

寸法が全然違うのは怪しい中国ブランドではあるあるです。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007」型。

TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「TSA007」と書かれている部分を上に動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。

操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。
ダイヤル部も硬めでしっかり回せます。

ファスナーは二重になっているセキュリティファスナー仕様。

ファスナーはおそらくYKKのセキュリティジッパー（RCW：不正開閉防止ファスナー）。
二重なのでこじ開けにくくなっています。
そのため動きはやや重たくなりますが、これは比較的軽くて良かった。

この価格帯でのセキュリティジッパー搭載は凄い点。
3万円以上のものに多いです。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

↑最小の状態

キャリーハンドルは3段階調節。
ぐらつき（遊び）は普通で良くは無い。

キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
いつも通り上にあるボタンを押しての上げ下げです。
高さ調節幅は均等。

ぐらつき（遊び）はやや気になるレベルの普通。
小さいとは言えず残念な点。
この価格帯なら仕方ない。

持ち手は太め。
自分は問題ないですが、手の小さい女性や子供は嫌かもしれない。
角ばっているので握り心地も悪い。

そして高さ調節の作動がスムーズでは無いことが一番悪い点。

＜Yuweijie 8045 frontwalker キャリーハンドル説明動画＞

少しでもキャリーハンドルに力を入れてしまうと、ボタンを押しても下がらない。
ボタンだけを押して、次にキャリーハンドルを下げないといけません。
安物に時々ある悪い操作感です。
ボタンを押すと親指が痛くなるのも嫌。

個人的にはこのキャリーハンドルの評価は低い。
使っていて気持ち良くない。
もちろん、ここは好みの問題ではある。

６、トップハンドルの持ち心地

クッションの無いシンプルな樹脂ハンドル。
大きく膨らむので指が本体に当たらない。

スリムなトップハンドルです。
持つと膨らむのでストレスは無い。
初期状態で本体との隙間も大きいため、指も入れやすい。

中央部の裏面は丸く膨らんでいて、持ち心地は悪くない。
特にストレスの無い良いトップハンドルです。

サイドハンドルも同じ仕様です。

７、キャスターの操作性・静音性

キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を搭載。
その中でも少しうるさめだった。

日本が誇るキャスターメーカー「日乃本錠前（HINOMOTO）」の超静音キャスターです。
これは本当に静かで操作性も耐久性も抜群。
この価格帯での搭載は少なく、これだけでコスパが良いと言える。

ただ、この「Yuweijie 8045」は音が大きく静音性はいまいち。

同じSILENT RUNでも製品によってやや静音性は違うのですが、
手持ちの中で一番大きいよう感じました。

＜Yuweijie 8045 キャスター静音性確認動画＞

Yuweijieは高い音が大きい。

使い慣れているキャスターなので、すぐ違和感に気づきました。
個体差か製品差か、理由はわからない。
たまたまかもしれません。

口径は約50mm。スーツケースとしては普通な口径です。
同価格帯で55mmのものがあるので、少しでも段差に強いのが良い人は55mm以上を選びたい。

８、キャスターストッパー

↑解除状態

↑ロック状態

ワンタッチ式のキャスターストッパーを搭載。
前輪にストッパーがあるタイプ。

側面上部にキャスターストッパー操作部があります。
レバーを上げるとロック。解除は上のボタンを押すだけ。
レバー動作は軽くてストレスが無い。
スーツケースにおける最高のキャスターストッパーと言えます。

前輪がロックするので、ロック状態でも斜めに引いて転がすことができる。
一般的には後輪ロックなので、ここは一応は良い点。

このストッパーもHINOMOTO製で、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」とセットになっています。
実績は十分あり信頼性抜群。自分も壊れたことが無い。

1万円前半での搭載は珍しくほとんど無い。
かなりコスパの良い仕様です。

操作感は上にあるキャリーハンドルの説明動画を見て下さい。
そこでキャスターストッパーも使っています。

９、荷物をかけるフック

横置き用の底鋲の一つが荷物をかけるフックになっている。

上段の左側のみフックになっています。
かかりは浅いので、レジ袋程度しかかけられない。
Sサイズのスーツケースは高さも低いので、小さいレジ袋しか無理です。

最近のスーツケースではほぼ標準となる仕様。
どうせなら上段2個ともフックにしてほしかった。

１０、内装をレビュー

両面仕切り・両面Xバンド仕様。
生地を取外して洗濯可能！

かなりこだわった内装仕様です。
両面仕切りですが、共にXバンドがあるので閉める必要は無い。
そのためとても詰め込みやすい。

生地はほぼ全て取り外して洗えるのが素晴らしい。
洗濯に耐えられるよう生地も厚めで質が良いです。

写真で説明していきます。

茶鼠色の内装生地。
暗いところだともっと茶色っぽく見えます。

右側は全面メッシュ仕切り。
ポケットは無い。

「frontwalker」のロゴ入り引手。
メッシュは線が太くて質が良い。

中はXバンド。

ごく普通なバックル。
バンドは柔らかい肌触り。

中は何も無い。

洗濯できる生地なので厚くて質が良い。
シワも少なく見た目も良い。

右側の仕切りはポケットが一つ。

開き具合。
ポケットはメッシュ部分だけなので、やや小さめです。

ファスナーの仕様は同じ。

左側もXバンド。

バンドの繊維がほつれていました。
かなり気になってしまう。

右側と同じく中は何も無い。
キャリーバーが無い分、こちらの方が深いです。

合わせ面のカバー上部。

中央をマジックテープで止めています。
生地取り外し時に外す必要有り。

合わせ面のカバー下部。
縫製の良し悪しは、縫製部があまり見えないので何とも言えない。

－－

内装のレビューは以上です。

両面仕切りなのにポケットが少ないことが悪い点。
左側の唯一のポケットも小さく、書類も入れにくい。
洗濯の都合かもしれませんが、かなりもったいない仕様です。

１１、内装生地を取り外してみた

合わせ面のカバーのマジックテープを外した状態です。
中に見えるファスナーが生地取り外し用です。

ジャンパーのファスナーのような構造。
脱着は簡単です。

このように完全に外れます。
残っているのはファスナーのシール部のみ。

独立しているのでポーチとして使うこともできる。

－－

洗濯に関する説明が無いので詳細は不明なのですが、
商品ページには「洗濯機はおすすめしません」と記載有り。
手洗いで軽く洗おう。

内装生地がほぼ全て洗えるのは素晴らしい。
長く使う場合には嬉しい仕様です。

１２、内部をレビュー

右側の生地を外した状態。
生地が外せるとはいえ、特に変わった点は無い。

トップハンドルとキャリーハンドルの固定部です。

上の黒いバーがトップハンドル固定部。
厚くリブもある補強材で問題無し。
この価格帯としては普通です。

下の黒い部分がキャリーハンドル部。
本体形状に合わせてあり悪くない。
こちらも普通で問題無し。

キャリーバーの固定部です。
かなり軽量化されてある。
厚みもリブでの補強もあるので問題無し。

キャスターの固定部です。
補強材は無く本体に直接ビス止めといまいち。
ただ、成型での補強はしっかりされてあるので強度はあるだろう。

－－

内部のレビューは以上です。

軽量化のこだわりが見えるのが良い点。
仕様的には普通ですが、丁寧な作りに好感。
キャスターの補強材は無いですが、これだけRがあれば問題ないはず。

粗悪感はなく良い内部仕様です。
ただ、特別に良くは無いので、強度重視なら高級品を買おう。

１３、実際に荷物を入れてみた

本体サイズが大きいので容量はとても多い。

200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果60枚入りました。
一般的な機内持ち込みサイズだと55枚程度なので、60枚は最高レベル。

ただ、3辺の和が約117cmと大きいのが理由。
横幅と奥行が大きく、かなり余裕を持って入れられました。
入れていて違和感があるので、115cm超えてるなとここで気づいた。

厳密には機内持ち込みできないので、飛行機に乗らないなら優秀なSサイズです。

１４、実際に転がして使ってみた感想

やはりちょっとうるさい。

直るかなと少し長めに転がして使ってみましたが、ずっとうるさく変わらない。
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」ですが、これは悪い。
自分が使うならキャスターカバー必須かなと思う。

もちろん安物キャスターと比べると十分静音なのですが、
これなら他社同等品のスーツケースのほうがいいなと思ってしまう。
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を生かせていない。
（※個体差等の可能性はある）

キャリーハンドルの持ち心地の悪さも気に入らない点。
転がしている時はそう気にならないのですが、握ると角が当たって不快。
高さ調節も慣れずにずっと苦戦してました。

というところで、使用感は良くなかった。
使えないくらい悪くはないのですが、本当好みの問題。
自分はこれを使うことは無いかな…

重量は実測値3.1kgと普通。

商品ページには3.45kgとありましたが、実測値は大幅に軽かった。
とはいえ、スタンダードタイプのSサイズとしては普通。
軽くは無いので、軽さを重視する人は止めておこう。

１５、Yuweijie 8045 frontwalkerの検証・レビューまとめ

内装生地の洗濯に魅力を感じたなら買って良し。

実売価格1万円前半でこの仕様は素晴らしい。
しかし、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」なのになぜかうるさめ。
これによりYuweijieのおすすめ度がかなり低下。

個体差や不良品かもしれず、本当は静かな可能性はあります。
もしそうなら悪いレビューになってしまいYuweijieさんには申し訳ない。
ここさえ良ければおすすめしていた。

ワンタッチストッパー、洗える内装生地という素晴らしい仕様ながら、
1万円前半というのは価格破壊。コスパは抜群。
キャリーハンドルはやや難がありますが、この価格なら許せる。
洗濯が魅力なら買っていいスーツケースです。

静音性も重視したいなら、やはり他社品をおすすめします。
ここが本当にもったいない。

あと、大事な点として3辺の和117cmで厳密には機内持ち込みできないこと。
個体差の可能性はありますが要注意です。
これもあり、Sサイズなら他社品がいいと思います。

このあたり理解して買うならコスパは良い。
良いか悪いか、どちらかといえばおすすめはできるスーツケースです。

[Yuweijie] 新技術！【特許取得】スーツケース キャリーケース HINOMOTO 静音キャスター ストッパー付き 機内持込 Sサイズ キャリーバッグ YKK ファスナー日本製 洗濯可能な内装取り外し構造 軽量大容量 TSAロック ワンタッチブレーキ機能 約40L 1~3泊

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