VELSKYF VEL 3 Pro. (現役客室乗務員監修_2.0)レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
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「VELSKYF VEL 3 Pro.」をレビュー!
「VELSKYF」は「現役CA監修」が売りの格安スーツケース。
安物としては静音性がとても良く、当サイトでおすすめしています。
それが2025年末に3代目の「VEL 3 Pro.(現役客室乗務員監修_2.0)」が登場したので買ってみた。
購入したのはSサイズ、カラーは「ブラック」です。
プロとして完璧にレビューしたい。
<これ>
結論
主な良い点(Good)
- ✅独自のキャスターが静音性抜群
- ✅足踏み式のキャスターストッパー搭載
- ✅約5cmの容量拡張機能搭載
主な悪い点(Bad)
- ❌キャスターストッパーが足で操作できなかった
- ❌TSAロックと引手の位置が合っていない
- 🔺ハンドル部の補強が無い内部仕様

・スーツケース100台以上所有のガチ勢
・大手メーカーでのモノづくり経験も強み
・1万枚の写真で忖度なしのレビュー
<関連>
・VELSKYF(ベルスカイフ)レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
・VELSKYF(2024年型)レビュー!評判のスーツケースをプロが検証
1、外装箱レビュー
初代から変わらないVELSKYFのデザイン。
「ものねる株式会社」が中国OEMで作っているスーツケースです。
他社もよくこのOEM会社を使っていて、だいたいこんなダンボールデザイン。
明らかに落としたような角の凹みがあるのは残念。
でもダンボールは2重で厚みがあるので問題は無し。
2、包装レビュー
普通な構造のダンボールで、保護材・固定材無い。
カッターを使うと傷が付く可能性があるので要注意。
本体はビニールカバーのみと、最低限な包装です。
ビニールカバーを外した状態。
各ハンドルにビニールの保護有り。
荷物フック部にラベル有り。
この白いラベルを剥がすと透明シールもいっしょに剥がれました。
3、外観レビュー
初代とほぼ同じデザイン。
全体に強度を上げるリブがあるのが特徴。
見た目はほぼ初代。
荷物フック部の「V」ですぐVELSKYFとわかる。
それ以外も、見る人が見たらすぐわかる安物スーツケースデザインです。
容量拡張機能があるため中央にファスナーが2つありますが、
歪みもほぼ無く作りはとても良い。
安物でここまで整っているのはわりと珍しいです。
初代は奥行が小さいスリム形状でしたが、
この3代目は太い形状になっています。
寸法測定結果
| 高さ (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
|
|---|---|---|---|---|
| 公称値 | 53 | 37 | 24.5 | 114.5 |
| 実測値 | 53.1 | 37.2 | 24.4 | 114.7 |
| 実測値 (参考:初代) |
53.9 | 37.5 | 23.3 | 114.7 |
実測結果3辺の和114.7cmで問題無く機内持ち込み可能。
ほぼ公称値通りの寸法で素晴らしい。
高さが少し控え目で、横幅が大きいです。
奥行もあるので圧縮ポーチを入れやすいのが良い。
4、ファスナー&TSAロックの操作感
TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007」型。
TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「TSA007」と書かれている部分を動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。
初代は縦差し込み式の出っ張るタイプだったので、
三代目で良くなった点です。
ただ、ちょっと問題はあった。
ファスナーの引手と差し込み部の位置が合っていない。
差し込むには少し力を入れて左に動かす必要があります。
ロック解除時も引っ張らないと外れない。
こんなことは安物でも滅多にないので悪い点です。
ファスナーの動きはスムーズで軽く問題無し。
5、キャリーハンドルの操作感
↑最大に伸ばした状態
↑最小の状態
キャリーハンドルは3段階調節。
ぐらつき(遊び)は小さめで良い。
キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
いつも通り上にあるボタンを押しての上げ下げです。
高さ調節幅は均等。誤作動も無く操作性に問題無し。
ぐらつき(遊び)は小さくほぼ気にならないレベル。
初代よりもぐらつきは小さいです。
持ち手部も丸っこくて持ち心地が良い。
太さは普通で万人向けです。
悪い点では無いですが、最後の収納時がやや固い。
「シュー」と擦れて下がっていく感じです。
ぐらつきを小さくするために寸法ギリギリを攻めているのだろうか。
下げるのが少し固いですが、悪い点というほどではない。
6、トップハンドルの持ち心地
裏面がクッションになっているトップハンドル。
大きく膨れて持ちやすい。
安物によくあるタイプのトップハンドルです。
裏面がシリコンゴムになっているので、クッション性がとても良い。
細目なので指にもかかりやすく、自分はわりと好きです。
初期状態で大きく膨れているので、指をとても入れやすい。
安物スーツケースと一目でわかるデザインなのは難点ですが、
持ち心地は最高に良く問題は無い。
サイドハンドルも同じ仕様です。
しかし、
サイドハンドルは位置がかなり下にあるので、
バランスが悪く持ち心地はいまいち。
こんな下にあるサイドハンドルは初めて。
持つと斜めになってしまうので、とても重たく感じる。
あまりサイドハンドルは使わないとはいえ、これは大きな悪い点。
7、キャスターの操作性・静音性
キャスターはとても静音。しかし初代より劣る。
サスペンション付き、口径も55.5mmと大きめで良い。
ホイール等はVELSKYF初代と同じですが、
この三代目はサスペンションと足踏み式ストッパーが付いています。
ただ、その分部品が多くなったためか静音性が悪くなっています。
とはいえ、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」と大差ない静音性で素晴らしい。
<VELSKYF VEL 3 Pro. キャスター静音性確認動画>
安物と比べると圧倒的な静音性。
初代よりうるさいですが、十分に静音と言えるキャスターです。
サスペンションがあるので、手に伝わる振動がやや少ないのは良い点。
8、キャスターストッパー
↑解除状態
↑ロック状態
後輪に足踏み式のキャスターストッパーを搭載。
操作性はかなり悪い。
後輪2個に足踏み式ストッパー搭載。
「足踏み式」ですが、自分は足で操作できなかった。
もう諦めて手で操作することにした。
どれだけ足で頑張ってもロックできなかった。
足先が固い靴ならロックできるかもしれない。
自分のウォーキングシューズだと無理でした。
安物にたまにある操作性の悪い足踏み式ストッパーです。
ロック解除も蹴らないとできなかった。
普通は足先に引っ掛けて上げるのですが、これは蹴る動作がしやすい。
ということで、これは手で操作するものと考えていい。
まぁ、ロックは頻繁にするものではないので、
手でロックできれば大きな問題は無い。
ロック性能はバッチリで問題ありませんでした。
9、荷物をかけるフック
正面上部に荷物をかけるフックを搭載。
バネ式で手で引っ張ると開く構造です。
金属製で頑丈なのが素晴らしい。
荷物フックは側面にあるタイプが多いですが、正面タイプが一番使いやすいです。
Mサイズのレジ袋をかけた図です。
荷物フックの位置が高いので、Mサイズをかけても地面に付かない。
側面タイプならMサイズはかけられません。
Lサイズのレジ袋はさすがに地面に付く。
コンビニ等で貰う場合はMサイズ以下にしてください。
荷物フックが正面にあると、斜めに引いて転がせるのが良い点。
側面タイプだとSサイズのレジ袋でも地面に付いてしまいます。
側面タイプだとこうなる。
VELSKYFの荷物フックは優秀です。
10、容量拡張機能
約5cmの容量拡張機能を搭載。
側面中央に容量拡張用のファスナーがあります。
これを広げると容量拡張ができる。
グルっと一周開けた状態。
この開いた幅の分、容量が増える仕組みです。
拡張部の生地も本体の色と合わせているので見た目が良い。
電車の連結のようになるので、ぐらぐらするのが容量拡張の悪い点です。
拡張した際はできるだけ荷物を満杯に入れてください。
拡張部の生地は厚くて丈夫。
拡張幅は測定すると約5cm。
商品ページでは6cm拡張の寸法記載でしたが、実測値では5cm。
しかしそれでも容量拡張としては最高クラス。
一部8cmとかいう化け物がありますが、それを除くと5cmがほぼ最高です。
11、内装をレビュー
両面仕切り仕様。
両面にXバンド有り。
安物では珍しい両面にXバンドがある両面仕切り仕様。
書類用の大きなポケット1つに、横長ポケット2つ。
左下はビニールポケットで防水仕様です。
生地は厚めでシワが少なく良い。
VELSKYFの内装はこの価格帯にしては優秀です。
一つ気になったのは、ファスナーの動きが固いこと。
悪く言うほどではないですが、今まで使ってきたスーツケースの中で一番固い。
写真で説明していきます。
ブラックな内装カラー。
この価格帯での両面仕切りは良い。
右側は大きなメッシュポケットが一つ。
基本デザインのファスナーの引手。
動きが固めですが、特にストレスは無い。
メッシュは細目でよくある安物に使われるやつです。
仕切り開閉ファスナーはダブル仕様。
ポケットの開き具合は小さめ。
書類を入れるのに向いています。
VELSKYFのタグ。
安物でタグがあるのは地味に珍しい。
仕切りの中はXバンド。
初期状態はこのように最大に伸ばした状態でした。
Xバンドのバックルは普通なデザイン。
バンドはポリエステル製。
Xバンドを外した図。中は何も無い。
生地は厚めで良い。
シワもほとんど目立たず、端の処理も丁寧。
中央のファスナーはメンテナンス用なので基本は開けません。
引手が付いているのは珍しい。
左側はポケットが2つ。
ファスナーやメッシュは右側と同じ仕様。
ポケットの開き具合。
下段はビニールポケットになっています。
濡れたもの、濡れる恐れのあるものを入れたい。
左側もXバンドがある。
左側も同じく何も無い。
こちらの方が深いのでたくさん入ります。
左側は容量拡張側なので、非拡張状態では生地がたるんでいます。
拡張するとこのように広がります。
この分荷物が追加で入るようになる。
合わせ面のカバー上部。
ファスナーは「YKK 85G」。タフジッパーです。
カバーは両端を縫って固定されています。
メンテナンスで外せない。
合わせ面のカバー下部。
縫製は全体的に綺麗。
粗悪さは全く無い内装です。
--
内装のレビューは以上です。
この価格帯としては最高の内装と言える。
両面仕切りはよくありますが、両面Xバンドが素晴らしい。
生地もシワがほぼ無く、文句なしの優秀。
12、内部をレビュー
上のねじ4つがトップハンドルの固定部です。
補強材は無く本体に直接ねじ止めと最低な仕様。
最近は安物スーツケースでも補強材が無いのは少ないので、いまいちではある。
これは初代も同じ。このOEMメーカーはだいたい同じ。
この部分はキャリーハンドル固定部。
こちらも補強材が無く本体に直接ねじ止め。
成型での補強はあるのでちゃんと考えてはありますが、やはりいまいち。
なんでこんなところにクッションテープが?と思ったら、
切断部の保護でした。ここに保護があるのは丁寧で良い。
他の安物はこの処理の状態のままです。
キャリーバーの固定部です。
下面のリベットが安物らしい。
固定材はちゃんと本体・バー形状に合っていて問題無し。
キャスターの固定部です。
こちらも補強材は無く本体に直接ビス止め。
安物はほぼ補強材は無いので悪い点では無い。
成型での補強はしっかりあるので、安物としては良い方です。
--
内部のレビューは以上です。
初代VELSKYFと内部仕様はほぼ変わらない。
値段は高くなっていますが、機能性アップによるものと判断します。
上側の補強がいまいちですが、わりと実績はあるので問題は無いと思います。
このOEM会社のスーツケースが軽量な理由でもある。
設計が上手いとも言える。
13、実際に荷物を入れてみた
容量はやや多めで良い。
200匁のフェイスタオルを入れてみた結果、55枚入りました。
一般的な機内持ち込みサイズだと55枚、大きい物で60枚程度なので55枚は普通。
初代も55枚入りましたが、両面仕切りなので少し窮屈に感じました。
限界まで入れるなら仕切りは閉めなくていい。
Xバンドがあるのでしっかり固定はできます。
14、実際に転がして使ってみた
キャスターの静音性・ハンドルの使用感が良くストレス無し。
不満に思ったのはストッパーの操作性だけ。
静音性は初代と比べ劣りますが、
サスペンション付きなので差し引きゼロの評価。
ほんとわずかですが、手に伝わる振動が小さいです。
簡易的なサスペンションなので、サムソナイトの高級品と比べると大きく劣る。
ハンドルの使用感はとても良く不満無し。
このトップハンドルは指を入れやすいのでサッと持てる。
いつもの慣れた使用感です。
その他変な音も違和感も無し。
不満なのはやはりキャスターストッパーだけです。
足での操作は自分には無理。
重量は軽め。
公称値2.9kg、実測値2.96kgと軽めで良し。
容量拡張機能&この内装仕様で3kg切るのは素晴らしい。
その分、内部仕様が簡易的という理由がある。
初代は実測値2.73kgだったので、機能性アップの分重たくなっています。
軽さ重視なら初代でもいい。
15、初代VELSKYFと外観比較
左が3代目、右が初代VELSKYFです。
外観はほぼ同じ。
初代の方が高さがあるので、キャリーハンドルも高くなっています。
3代目は奥行が大きくなっています。
トップハンドル等のパーツは同じ。
TSAロックがスリムなものに変わっています。
また容量拡張機能があるのでファスナーが2重。
この2点が外観の大きな違いです。
あと、前述しましたが3代目はサイドハンドルの位置が低すぎてバランスが悪い。
キャリーハンドルの向きが逆になっている。
持ち心地はほぼ変わらない。
横置き用の底鋲のデザインは同じ。
背面はほぼ同じ。
内装は大きく変わっています。
初代は片面仕切りでシンプル。
16、検証結果に基づくQ&A
初代VELSKYFとの違いは?
まとめると下記。
・キャスターがサスペンション付き
・キャスターストッパー搭載
・静音性はやや劣る
・容量拡張機能搭載
・内装が両面仕切り&両面Xバンドに
・内装ポケットの1つがビニールポケットに
・TSAロックがスリムタイプに
・サイドハンドルの位置が大きく下がる
・奥行が大きくなり太い形状に
・少し重たくなった
基本構造は同じで、機能性がアップしたのが3代目です。
(2代目は全く違う別物仕様なので比較にならない)
キャスターストッパーは手では操作しやすいですか?
はい。手では問題無くロック・解除できます。
ただ、ホイールとレバーを挟むようにして力を入れて動かす必要があるので、
指先が汚れてしまいます。ここが難点。
17、VELSKYF VEL 3 Pro.の検証・レビューまとめ
初代VELSKYFよりも静音性は劣るが、サスペンション&ストッパー付きなのが良い点。
ハンドルの使用感も良い。内装も両面仕切り&両面Xバンドで優秀な仕様。
キャスターストッパーが足で操作できず悪かったのが残念。
総合的に安物スーツケースとしては優秀でおすすめできます。
| 項目 | 評価 | コメント |
| 容量 | 〇 | 本体サイズが大きめで大容量 |
| 重量 | 〇 | 実測値2.96kgと軽め |
| 包装 | △ | 最低限な包装 |
| キャリーハンドル | 〇 | ぐらつき小さめ。持ちやすい |
| トップハンドル | ◎ | クッション有り。大きく膨らみ持ちやすい |
| ファスナー | 〇 | 軽くてスムーズ |
| TSAロック | △ | ダイヤル式。007型、位置ずれ |
| キャスター | ◎ | 口径55.5mmの独自静音キャスター |
| 内装 | ◎ | 両面仕切り。両面Xバンド |
| 仕上げ | 〇 | 全体的に綺麗 |
良い点(Good)
- ✅重量が実測値2.96kgと軽め
- ✅独自キャスターの静音性が良い
- ✅足踏み式のキャスターロック
- ✅ぐらつきの小さいキャリーハンドル
- ✅トップハンドルが持ちやすい
- ✅約5cmの容量拡張機能を搭載
- ✅バネ式の荷物フックを搭載
- ✅両面仕切り&両面Xバンドの内装
悪い点(Bad)
- ❌キャスターストッパーが足で操作できなかった
- ❌TSAロックと引手の位置が合っていない
- 🔺サイドハンドルの位置が低くバランスが悪い
- 🔺ハンドル部の補強が無い内部仕様
- 🔺キャスターが初代よりややうるさめ
- 🔺内装のファスナーの動きが少し重ため
初代より使いやすいので、買うならこれ!
ただ値段は高くなっているので機能性不要なら初代を選ぼう。
機能性と内装が良くなったVELSKYFです。
自分は8000円程度で買ったので、初代よりもだいぶ高い。
機能性が不要なら安い初代をおすすめします。
しかし、その機能性がとても良い。
特に容量拡張機能が5cmあるのは強い。
間違いなくこれはあったほうがいい。
キャスターストッパーの操作性が悪いのが本当に残念。
基本的には手で上げ下げすると考えていい。
ここがもったいない。
あとは、他社製品と比べてどうか?という話になる。
ストッパー重視なら他社品が良いと思う。
ただ安かったらVELSKYFでもいい。
あと、荷物フックはVELSKYFが圧倒的に良いので、ここも検討ポイント。
総合的にはとても優秀なスーツケースです。
3代目VELSKYFはおすすめできます。
初代のレビューはこちら




























































































初代VELSKYFよりも静音性は劣るが、サスペンション&ストッパー付きなのが良い点。
ハンドルの使用感も良い。内装も両面仕切り&両面Xバンドで優秀な仕様。
キャスターストッパーが足で操作できず悪かったのが残念。
総合的に安物スーツケースとしては優秀でおすすめできます。