MAIMO HACOBO レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

　パルどう＠法人9期目　更新日：2024/08/19

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「MAIMO HACOBO」をレビュー！

「株式会社KURUKURU」の「MAIMO」の内装脱着可能シリーズです。
スーツケースとして初めての仕様で面白いので買ってみた。

購入したのはSサイズ（機内持ち込みサイズ）で、カラーは「ブラック」です。
プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[MAIMO] スーツケース機内持ち込み Sサイズ洗える内装超軽量約2.9kg (静音キャスター交換可能) 大容量約36L TSAロック USB 日本キャリーケースキャリーバッグ HACOBO ブラック

Amazonで見る楽天市場で見る MAIMO公式通販

Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

＜関連＞

・MAIMO HACOBOの話（違い、良い点・悪い点など）

・MAIMOのスーツケースの話

１、外装箱レビュー
２、包装レビュー
３、外観レビュー
４、ファスナー＆TSAロックの操作感
５、キャリーハンドルの操作感
６、トップハンドルの持ち心地
７、キャスターの操作性・静音性
８、USBポートをレビュー
９、内装をレビュー
１０、内部レビュー
１１、取り外した内装レビュー
１２、実際に転がして使ってみた感想
１３、MAIMO HACOBOの検証・レビューまとめ

１、外装箱レビュー

汚れは無く綺麗ですが、輸送時のダメージが少々ある。質は問題無し。
MAIMOはシリーズごとにダンボールデザインが違い、
HACOBOは横縞の本体デザインに合わせてありおしゃれです。

２、包装レビュー

カッター傷防止のダンボールのカバー有り。
発泡スチロールの固定材もあり丁寧です。

本体はMAIMOデザインの不織布カバー。
シリーズ共通仕様です。

不織布のカバーの下はビニール袋で包まれていました。
ここまで丁寧に包装するスーツケースは少ない。

上面の本体ラベル。
TSAロックの使い方の説明です。

側面の本体ラベル。
キャスター・交換方法の説明です。
QRコードを読み込むと動画で見ることができます。

３、外観レビュー

やや艶のある本体仕上げ。
高低のある横縞模様が特徴的。

横の模様が斜めになっているので、
光の反射でジグザグな模様に見えます。
他には無い独自デザインで素晴らしい。

表面仕上げはMAIMOシリーズ共通のシボ加工。
最近のMAIMOはマット塗装が多いですが、
HACOBOは昔ながらの艶があるタイプです。

本体形状やハンドル等の各種パーツはMAIMO共通。
ちょっとしたデザイン違いといったところです。
塗装も綺麗に仕上がっています。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。最新仕様の「008」。

MAIMOは全部008なのが良いですね。
新商品でもまだ007を使うメーカーがあるので良いことです。
ファスナーも軽くて問題無し。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

↑最小状態

持ち手の裏に指に合わせた溝があり、グリップ性が良い。
また、ロック機構は本体内にあるため見た目も良い。

1cm単位で調節できるキャリーハンドル。

どんな身長の人でもベストな位置に調節できる。
一般的には3段階調節なので、MAIMOはかなり優秀。
高級スーツケースでもそうそうない仕様です。

ぐらつき（遊び）は小さめで良い。
質感等は安っぽく高級感は無いですが、価格的に仕方ない。
総合的にこの価格では優秀なキャリーハンドルです。

６、トップハンドルの持ち心地

軽く大きく膨らむので持ちやすい。

MAIMOのトップハンドルはとても持ちやすいです。
作りや素材等や安物感ありますが、よく考えられている。
手にしっくりきて心地良いです。

サイドハンドルも同じ仕様です。

７、キャスターの操作性・静音性

キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」！

日本が誇るキャスターメーカー「日乃本錠前（HINOMOTO）」の超静音キャスターです。
これは本当に静かで操作性も耐久性も抜群。
スーツケース最高クラスと考えていい。

このキャスターはMAIMOのメインシリーズ共有。
残念ながらHACOBOはキャスターロックはありません。
この点が「MAIMO COLOR YOU plus」等に劣ります。

静音性の確認動画はセミがうるさすぎて撮影できず。
代わりに他のMAIMOの動画を貼付します。

＜MAIMO ZIP UPキャスター静音性確認動画＞

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」は静か。
これ以上の静音性はほぼ無いレベルです。

MAIMOは口径も55mmと大きいのが良い。
機内持ち込みサイズは50mmが多いので最高です。

※「Plus」の画像です。

付属の六角レンチ一つで簡単に取り外し・交換ができます。
ちゃんと緩み止めの加工もある。

８、USBポートをレビュー

Type-AのUSBポートを搭載

USBポートはTSAロック部にあります。
内側のポケットまでケーブルが繋がっていて、
そこにモバイルバッテリーを繋げて使います。

モバイルバッテリー側もType-Aのみ。
モバイルバッテリーを入れるポケットも使いやすい位置で良い。
ケーブルの質も悪くない。

こんな機能不要と思う方も多いと思いますが、
巨大なモバイルバッテリーを入れられるので便利です。
重たくてバッグに入れられなかったのを持っていけるようになる。

９、内装をレビュー

脱着可能な両面仕切り仕様。
ポーチ的な使い方もできるので、生地の質はかなり良い。

MAIMO HACOBOの一番の売りが「脱着可能な内装」。
外して使うこともでき、洗濯も可能というのが素晴らしい点。
普通なら内装は汚れると大変なのですが、HACOBOなら外して洗えばOK。

写真で説明していきます。

内装を取り外すためのファスナーが外周にあります。
それにより開口が狭くなっているのが難点。
普通のスーツケースより荷物は入れにくい。

右側の仕切りはメッシュポケットが2個。
蓋が小さいのでポケットもやや小さめです。

ファスナーはMAIMO共通仕様。
滑り止め形状で使いやすい。
メッシュも太く質が良い。

こちらは脱着用のファスナーです。
目立たないようにコンシールファスナーになっている。

こんな感じで脱着用のファスナーが全周にある。
この分が無駄ではある。

メッシュポケットの開口は小さめ。

中は普通。上部がやや出っ張っているのが気になる点。
生地が厚いのでシワが少なく見た目は良い。

仕切りの内側にキャスター交換用六角レンチを入れるポケットがあります。
普通に小物入れとして使っても良い。

左側の仕切りは一つの大きなメッシュポケット。

ファスナーの仕様などは右側と同じ。

メッシュポケットは大きく開きます。
書類などを入れやすい。

やはり開口が狭いなぁと感じる。

USBポート用のモバイルバッテリーを入れるポケットです。
小物入れとしても使える。

下部はこんな感じ。

合わせ面のカバーは両面を縫って固定されています。
二重に縫われており頑丈。

全体的に綺麗に縫われています。
糸の飛び出しはところどころありますが、仕上げはとても良い。

内装の脱着はジャンパーのファスナーと同じ仕組み。

脱着は簡単でストレス無し。
基本的な仕様なので壊れることも無いだろう。

－－

脱着可能という仕様上、開口が狭く荷物を入れにくい難点がある。
そのため、脱着に魅力が無い人にはおすすめできない。

次からは内装を外した状態をレビューします。

１０、内部レビュー

内装を外した状態です。
商品ページの画像と全然違い保護材がありました（取れません）。

こうして頻繁に内部を見ることになるスーツケースなので
綺麗に処理しているかと思いきや、全く綺麗にしていない。
普通のスーツケースの雑な内部ほぼそのままです。

ねじがある部分はクッションテープが張られています。
上部だけ発泡ポリエチレン的な白いクッション材。

中国クオリティな雑なテープ。
安物スーツケースはだいたいこんな感じです。
内部を見る仕様のスーツケースでこれはひどい。

キャスターは本体に直接ビス止めと補強材が無いので劣ります。

サイドハンドル部。

トップハンドル部と、キャリーハンドルの付け根。
このクッション材が厚いので容量が減ってしまう。

トップ・キャリーハンドルの固定・補強部はMAIMOメインシリーズと同じ仕様。
ここは悪くない。

左側のUSAロック・USBポート部。
USBコードが出ており、ポーチ内に入っています。

下部のキャスター部も同じようにクッションテープ。
相変わらずやる気の無い貼り方。

－－

内部はかなり期待外れでした。
綺麗に処理しているものと思いきや、普通のスーツケースと変わらない。
「見えないところだから適当に」という感じがする（間違い）。

MAIMOさん、ここは綺麗にした方が良いと思います。

１１、取り外した内装レビュー

右側の内装です。

裏面はこんな感じ。

ハンドル部。
仕上げがかなりひどい。
雑にもほどがある。

これは左側の内装。

裏面。

ハンドル部。
こちらも仕上げがかなり悪い。

ここまで雑なのも珍しい。
見えないところだから手抜きして、検査もしなかったのだろうか。
受け入れ検査を全数検査にしないといけないレベル。

ハンドルを持つとこんな感じ。
トラベルポーチとしても高級感は無い。

スーツケースの内装の生地としては厚くて良いですが、
柔らかいのでトラベルポーチとしてはいまいちに感じる。

仕上げが悪すぎて気分良く使えない。
こちらも改善要です。

－－

取り外して使うというより、「洗えるだけ」と思った方が良いと思う。
見た目の悪い内部にポーチ、あまり外す気になれない…。

１２、実際に転がして使ってみた感想

キャスターが静かで快適！

さすが「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」。
MAIMOの共通仕様なので「HACOBO」も静音性は同じ。
口径55mmと大きいので、大きめの段差もスムーズに超えられるのがまた良い。

キャリーハンドルもぐらつき（遊び）は小さめで心地良い。
トップハンドルも持ちやすいので、このあたりの操作性は良いです。
その他変な音も違和感も無い。

軽量素材を使っているだけに重量は軽い。

重量は表記2.9kg、実測値2.91kg。とほぼ表記通り。
この機能性で2.9kgは軽いです。
Sサイズはやや軽い程度ですが、Lサイズは4.4kgなのでかなり軽い。

使用感は他のMAIMOと同じで優秀。
使っていてストレスは感じない良いスーツケースです。

１３、MAIMO HACOBOの検証・レビューまとめ

項目	評価	コメント
容量	〇	Sサイズで36Lとそこそこ良い
重量	〇	実測値2.91kgと軽い
包装	◎	保護材有り、専用不織布カバー
キャリーハンドル	◎	1cm単位で調節でき品質も悪くない
トップハンドル	◎	大きく膨れて持ちやすい
ファスナー	〇	軽くてスムーズ
TSAロック	〇	問題無し
キャスター	◎	HINOMOTO Lisof SILENT RUN！
内装	◎	両面仕切り、脱着可能
仕上げ	△	内部と内装の仕上げが悪い