プラスワン ALPHA SKY 777SPEXpro レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

　パルどう＠法人9期目　更新日：2024/09/18

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「ALPHA SKY 777SPEXpro（All in One）」をレビュー！

プラスワンの超高機能シリーズです。
「ALPHA SKY 999SPEX」の内装強化版のような存在。
値段は高くコスパは悪いですが、気になっていたので買ってみた。

購入したのはSサイズ（機内持ち込みサイズ）で、
カラーは「urban BLACK」です。
「ALPHA SKY 999SPEX」との比較も交え、プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[プラスワン] ［ALPHA SKY］スーツケースキャリーケース (S/M/L/LL) Sサイズフロントオープン 777-49SPEXpro (urban BLACK)

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Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

・プラスワンのスーツケース「ALPHA SKY」の「999SPEX」と「777SPEXpro」の違い

１、外装箱レビュー
２、包装レビュー
３、外観レビュー
４、ファスナー＆TSAロックの操作感
５、キャリーハンドルの操作感
６、トップハンドルの持ち心地
７、キャスターの操作性・静音性
８、キャスターロック
９、容量拡張機能
１０、内装をレビュー（メイン収納）
１１、フロントポケットをレビュー
１２、内部をレビュー
１３、実際に荷物を入れてみた感想
１４、ALPHA SKY 777SPEXproを実際に転がして使ってみた感想
１５、ALPHA SKY 777SPEXproの検証・レビューまとめ

１、外装箱レビュー

メーカーは関係無いと思いますが、痛みが激しいダンボールだった。
横置きして引きずったような汚れもある。
ダンボール自体は質も良い問題は無い。

２、包装レビュー

全面を蓋する構造でカッター傷を防止しているのは良い。
固定材はありませんでいた。
本体は普通な不織布のカバー。保管に便利。

説明タグがとても多い。

店頭販売用のPOPもある。

保証書があるので、これだけは捨てないように注意。

３、外観レビュー

ALPHA SKYらしい赤いラインが特徴的。

ALPHA SKYといえばこの「アーバンブラック」。
平成を感じるデザインで懐かしさがある。
使っている人をほとんど見ないので、自分のとわかりやすいのも良し。

外観はほぼ「ALPHA SKY 999SPEX」と同じです。
フロントポケットのファスナーがコンシール型になっていたり、
引手やハンドルのデザインが少し違っている程度。

サイドハンドルは出っ張らないようにしてあり、
横置き用の底鋲もないため機内持ち込みとしては限界サイズ。
大容量を追求した本体形状をしています。

本体はややマットのエンボス加工の表面仕上げ。
落ち着いた感じでなかなか良いと思います。
塗装も良く、傷もほぼ見られない。

容量拡張機能でファスナーが多いため、ファスナーによる歪みはある。
ここは使っていくうちに直るだろう。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。一つ古い仕様の「007」。

TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「ALPHA SKY 999SPEX」は鍵式だったので、ここが変更になっています。

マスターキー用の鍵穴部分を上下に動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。
操作感は問題無く、ストレス無くロック・解除できる。

ファスナーの動きも軽くてスムーズ。
ここは問題無い。

５、キャリーハンドルの操作感

キャリーハンドルは4段階調節と良い。
ぐらつき（遊び）は大きめで悪い。

「ALPHA SKY 999SPEX」は3段階調節なので、一つ多くなっています。
軸に穴を一つ増やしただけなので、特別に凄い技術ではない。
一応、キャリーバー自体も「999SPEX」とは別物です。

ぐらつき（遊び）は大きくて残念。
個体差もあると思いますが、回転方向のぐらつきが大きく追従性が悪い。
「999SPEX」のぐらつきは普通レベルでした。

連結部の黒い部品が傷だらけでぼろぼろだった。
両方ともにこんな感じなので、さすがにどうかと思う。

キャリーハンドルは「999SPEX」の方が良い。
個体差の可能性もありますが、かなりの残念点だった。

６、トップハンドルの持ち心地

ほどよく膨らんでグリップ感も良い。

トップハンドルも「999SPEX」とは違う仕様になっています。
膨らみが固く小さめで、クッションも硬くなっている。
持ち心地も太くしっかりした感じです。

これはこれで悪くは無いですが、良くなったとも感じない。
好みの差になってきます。
自分は「999SPEX」の方が好きかな…

７、キャスターの操作性・静音性

キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を搭載。

ここは「999SPEX」と同じ。
日本が誇るキャスターメーカー「日乃本錠前（HINOMOTO）」の超静音キャスターです。
これは本当に静かで操作性も耐久性も抜群。
口径は51mmのタイプで普通な大きさ。

静音性は下の動画を見て下さい。

＜ALPHA SKY 999SPEXキャスター静音性確認動画＞

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

さすがSILENT RUN。安物とはレベルの違う静音性です。
これで耐久性も良いのだから優秀すぎる。

８、キャスターロック

ワンタッチ式のキャスターロックを搭載。

キャスターロックもHINOMOTO製で、このキャスターとセットになっているものです。
ワイヤーで作動するタイプで、こちらも性能・耐久性抜群。
こちらもキャスターロックとしては最高峰。

プラスワンのスーツケースのほぼ共通仕様的存在。

９、容量拡張機能

本体中央にあるのが容量拡張用のファスナー。
これを全周ぐるっと開けると拡張できます。

このように奥行が増えて容量が増える仕組みです。

拡張幅は約4cmと少し大きめ。
Sサイズの場合は容量が6L増えます。約15%の増加。
容量拡張率はいまいちですが、基礎容量が40Lあるので十分。

「999SPEX」は3cm拡張なので、ここは「777SPEXpro」の方が良い。

１０、内装をレビュー（メイン収納）

両面仕切り仕様。
右側の仕切りは取り外し可能です。

「777SPEXpro」は内装仕様の良さが最大の特徴。
これでもか！というくらいポケットが豊富です。
生地もそこそこ良く、内装はプラスワンのこだわりを感じる。

写真で説明していきます。

「アーバンブラック」カラーのみファスナー部が赤いラインになっています。
これが気に入らない人は他のカラーにしよう。

右側は取り外せる仕切り。
大きく膨らむポケットが特徴。
入れすぎると圧迫して閉まらないので注意。

普通なポケットです。防水等は無い。

仕切りは上下2個ずつバックルで固定されています。
これを外すと取り外しできる。

上側の2個を外した状態です。
実際の荷物の出し入れはこんな感じになると思います。

仕切りを完全に取り外した状態。
Xバンドがあるので、仕切り無しでも使うことができます。

Xバンドのバックル。普通です。

生地は厚く質感は良い。
周囲の生地は容量拡張機能の都合でたるんでいます。

バンドの固定は生地といっしょに直接縫ってあるだけ。
ここは安物らしい仕様。

容量拡張した状態です。
増えた分だけ荷物が入るようになる。

容量拡張状態でたるんでいた生地が伸びます。
4cmなのでそこそこ大きい。

左側は普通な仕切り。
メッシュポケットが2個あります。

マットシルバーな引手。
ポケットは2個ですが、このファスナーは両方のポケットに対応しています。

開ける時はこんな感じになる。
必ずファスナーの引手は中央に動かして閉じよう。

「ALPHA SKY」のロゴ。
「999SPEX」より安っぽくなっている。

仕切りを開けた状態。
こちらはフロントポケット側になるので浅いです。

奥行はこの程度。
詰め込みすぎるとフロントポケットが圧迫されるので控え目に入れたい。

フロントポケット側の仕切りを開ける用のファスナーの引手があります。
こちら側から開けることがあるのか？とは思う。

合わせ面のカバーは片面マジックテープ。
メンテナンス用なので普通は外しません。

全体的に仕上げは悪くない。
丁寧に作られています。

－－

メイン収納の内装レビューは以上です。
取り外せる仕切り以外は普通。
特に悪い箇所は無い。

各種仕様はコストダウンを感じるもので、高級感は無い。
収納性は良くなっていますが、作りは特に良くなっていない。

１１、フロントポケットをレビュー

「777SPEXpro」はフロントポケットの収納性が売り。

このポケットの多さは数あるスーツケースで一番だと思います。
PCやタブレットに最適なクッションポケットが2つ、
いろいろな形状に対応した小物入れが3つ、蓋側にメッシュポケット2つ。

ポケット自体も大きく15インチPCも余裕で入ります。
厚みもあり、収納力も最大級。

写真で説明していきます。

開閉角度は40度程度と大きい。
左右のファスナーを外すと全開します。

本体側にポケットは5個。
大きく膨らむので厚みのあるものも入れられる。

蓋側はメッシュポケットが2個。

どちらもクッションポケットになっています。
奥はPC、手前はタブレットに最適。

ファスナー式の小物ポケット。
こぼれやすいので注意と感じた。

昔の携帯入れのようなポケット。
これが一番使いやすい。

下部には細長いポケット。
ケーブル類を入れるのに適しています。

左右のファスナーを外すとこのように全開します。

本体側の仕切りも外せます。
こうするとメイン収納へアクセスできる。

サイズ感はこんな感じ。
A4クリアファイルも余裕で入る。
手前のクッションポケットにはカバー付きの11インチiPadProを入れています。

手前のクッションポケットのサイズ感。
奥のポケットも深さは同じです。

－－

フロントポケットのレビューは以上です。

ALPHA SKYはとにかくフロントポケットが大きい。
深く、厚みも横幅もある。
手持ちのスーツケースの中で一番入ります。

「777SPEXpro」はポケットが豊富で細かく収納できるのが強み。
「999SPEX」は本体側に仕切りが無い特殊な仕様なのでコツが要る。

・プラスワン ALPHA SKY 999SPEX レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

１２、内部をレビュー

メンテナンス用のファスナーを開けた図です。
まさかのミラーマットが入っていた。

梱包用のミラーマット。
クッション等の目的で入れるのは珍しい。

「999SPEX」は生地にクッション材を張り付けてあったので、
おそらくコストダウン目的ではないかと思います。

トップハンドル部とキャリーハンドル付け根部です。

トップハンドルは汎用的な補強材。
大きくリブもあるので悪くは無い。

キャリーハンドルの固定＆補強材は普通な仕様。
「999SPEX」は補強材は無いので、ここは良い点。
斜めになっているのはちょっと気になる…。
ここの問題でぐらつきが大きくなっているのではないだろうか。

こちらはキャスターの固定部です。

キャスター部に補強材は無く、本体に直接ビス止めといまいち。
「999SPEX」は簡易的な補強材があったので、ここは劣る。
成型で補強してあるようにも見えない。
なお、黒いケーブルはキャスターロックのワイヤーです。

キャリーハンドルの根本の固定は最低限な仕様。
特に良くは無い。

2万円のスーツケースとしては内部仕様はいまいち。
値段が高い分良くなっていることを期待していましたが、やはりプラスワンだった。

１３、実際に荷物を入れてみた感想

機内持ち込みサイズとしてはほぼ最高に入る。

200匁のフェイスタオルをほぼ限界まで入れてみた結果、60枚入りました。
一般的なサイズだと50枚～55枚しか入らないので、60枚は超大容量です。
「999SPEX」と同様に最大級の機内持ち込みスーツケース。

メイン収納に詰めた状態でもフロントポケットに8枚入るのは強い。
他社品だと3枚しか入らなかったりします。

容量重視ならALPHA SKYはおすすめできる。
ほんと入れやすいです。なんかたくさん入る。

１４、ALPHA SKY 777SPEXproを実際に転がして使ってみた感想

静音性はさすがに抜群。

「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」キャスターはさすがに良い。
特に変な音や感触は無く、いつも通りの快適さです。
キャスターロックもHINOMOTOのワンタッチタイプなので文句なし。

キャリーハンドルはぐらつきが大きめでストレス。
2万円のスーツケースとしては良くない。
回転方向への大きなぐらつきはどうしても気になります。
細かい操作性が悪くなる。

トップハンドルはそこそこ持ちやすい。
クッションが固いので安定感があります。
荷物を入れた重たい状態だとしっくりきて良かった。

難点はやはり重量が重たいこと。

重量は実測値3.81kg（表記重量は3.9kg）と、超重量級。
こんなに重たいジッパー型の機内持ち込みスーツケースはそうそうない。
フロントポケットタイプだと普通は3.1kg程度です。

「999SPEX」も実測値3.71kg（表記重量3.5kg）なので重たい。
プラスワンのALPHA SKYはとにかく重たい。
ここはやはり使っていて感じるところです。

１５、ALPHA SKY 777SPEXproの検証・レビューまとめ

項目	評価	コメント
容量	◎	基礎容量は40L、拡張46Lと最大級
重量	×	実測値3.81kgと超重たい
包装	〇	不織布の本体カバー
キャリーハンドル	△	ぐらつき（遊び）が大きめ
トップハンドル	〇	ほどよく膨らみグリップ感も良い
ファスナー	〇	スムーズな動き
TSAロック	〇	問題無し
キャスター	◎	HINOMOTO Lisof SILENT RUN！
内装	◎	生地も収納性も良い
仕上げ	〇	縫製は綺麗。キャリーバーに難あり