ワールドトラベラーのスーツケースの話(どこの国・会社?良い点・悪い点など)
ワールドトラベラーのスーツケース
わりと昔からあるブランドですが、ややマイナー。
ショッピングセンターなどリテール向けでよく見かける印象です。
品質も良く仕様は悪くはないため知っておきたい。
全部触ってみたので良い点・悪い点などを解説します。
1、ワールドトラベラーはどこの国・会社?
日本の最大手スーツケースメーカー「エース」のオリジナルブランド。
現在はあまり力は入っていないブランドと感じる。
ブランドページも更新されていないという有様。
ただ、悪いということはないエースらしいブランドです。
グローバルを意識したデザインで、
初期は「日本製(メイドインジャパン)」というこだわりもあった。
今は中国製になっています。
<メーカーのブランド紹介文>
トラベルからビジネスまで、外出シーンの全てがワールドトラベラーのフィールドです。毎日の通勤であったり、日常を忘れる旅行であったり、玄関を出た瞬間からワールドトラベラーがサポートするシーンが始まります。
トラベルからビジネスまで、豊富なラインナップで、機能的な安心とファッション性の高い満足を提供するブランドです。
どちらかというとカジュアルなデザイン。
エースにしては派手なカラーが豊富です。
機能性はほぼエースと変わらない。
一般的なエースのスーツケースと考えて良いです。
品質はとても良い。
2、ワールドトラベラーの仕様比較一覧表
シリーズ名 | 品番 | サイズ | 容量 (L) |
機内 持込 |
重量 (kg) |
縦 (cm) |
横 (cm) |
奥行 (cm) |
3辺 の和 |
本体 素材 |
合面 | 定価 | キャスター ストッパー |
特徴 |
ボトムベイ | 06951 | 34 | 〇 | 3.0 | 54 | 37 | 23 | 114 | PC | ジッパー | 25,300 | 〇 | HINOMOTO Lisof | |
〃 | 06952 | 53 | × | 3.9 | 63 | 44 | 25 | 132 | 〃 | 〃 | 28,600 | 〇 | 〃 | |
〃 | 06953 | 85 | × | 4.5 | 74 | 52 | 28 | 154 | 〃 | 〃 | 33,000 | 〇 | 〃 | |
プリマス | 06701 | 27/35 | 〇 | 3.7 | 53 | 36 | 23/28 | 112 | 〃 | 〃 | 29,700 | 〇 | フロントポケット,HINOMOTO Lisof | |
〃 | 06702 | 64/74 | × | 4.9 | 67 | 46 | 25/30 | 138 | 〃 | 〃 | 33,000 | 〇 | 〃 | |
サグレス2 | 05111 | 34 | 〇 | 3.7 | 54 | 36 | 25 | 115 | 〃 | フレーム | 34,100 | 〇 | HINOMOTO Lisof | |
〃 | 05112 | 51 | × | 4.6 | 64 | 44 | 26 | 134 | 〃 | 〃 | 36,300 | 〇 | 〃 | |
〃 | 05113 | 75 | × | 5.3 | 72 | 49 | 28 | 149 | 〃 | 〃 | 38,500 | 〇 | 〃 | |
〃 | 05114 | 90 | × | 5.6 | 77 | 51 | 29 | 157 | 〃 | 〃 | 40,700 | 〇 | 〃 | |
マイラTR | 05281 | 33 | 〇 | 3.0 | 54 | 35 | 24 | 113 | ABS混合樹脂 | ジッパー | 17,600 | × | – | |
〃 | 05282 | 40 | × | 3.7 | 62 | 40 | 25 | 127 | 〃 | 〃 | 19,800 | × | – | |
〃 | 05283 | 54 | × | 3.8 | 67 | 43 | 27 | 137 | 〃 | 〃 | 22,000 | × | – |
現在は4種類。
後述しますが、「マイラTR」はコラボシリーズで、ほぼ別物です。
3、ワールドトラベラーの共通仕様(マイラTR除く)
キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」を搭載!
日本の大手キャスターメーカー「日乃本錠前(HINOMOTO)」が開発した
ほぼ最高級となる静音キャスターです。
静音性も品質もスーツケース最高クラス。
参考:HINOMOTO Lisof SILENT RUN 静音性比較
安物キャスターとは比べ物にならない静音性です。
操作性も耐久性も良いので本当におすすめ。
合わせてキャスターロックも搭載。こちらもHINOMOTO製。
ワンタッチでロックできるので使い勝手が良い。
エスカレーターや電車などで便利です。
これらはエースのスーツケースの多くに採用されており、
今ではほぼ標準仕様です。
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各シリーズごとに解説します。
4、ボトムベイ
ジッパーのスタンダードタイプ。
ワールドトラベラーで最も普通なスーツケースです。
カラーが豊富なのも特徴的。本体の質感もとても良い。
内装は両面仕切りで良い仕様。
容量はやや少な目。
一般的なスーツケースより3L程度少ない。
サイズがやや小さいのが主な原因だろう(限界サイズではない)。
それでいて重量も軽くも重くもなく普通。
したがって、数値的なスペックは良いとは言えない。
キャリーハンドルはかなり良く、
固定用の穴が本体内にあるため見た目が良い。
ぐらつき(遊び)もかなり小さく高品質です。
エースのスーツケースとしては値段は安め。
高品質でコスパが良いシリーズと言えます。
安くなっていたら狙い目。
個人的にも安かったら欲しいスーツケース。
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5、プリマス
高機能なフロントポケットタイプ。
荷物の出し入れをしやすいので、機内持ち込みの際に特に便利なタイプです。
ポケットの数も多く、マジックテープ&ボタン止めと仕様も良い。
生地の品質や仕上げ等も良くさすがエースと感じる。
高いだけある良いフロントポケットです。
プリマスは容量拡張機能(エキスパンダブル)も搭載。
本体中央にある拡張用ファスナーを開けると、奥行が5cm増えます。
5cmというのはかなり大きく珍しい。容量の増え方も最大級。
注意として、拡張後はサイズオーバーにて機内持ち込みは不可能です。
仕様はとても良いのですが、
悪い点はSサイズの容量がとても少ないこと。
基礎容量27L、拡張後35Lと最低クラスです。
それでいて重量3.7kgとかなり重たい。
逆にMサイズは基礎64L、拡張後74Lとかなり良い。
しかしこちらも重量が4.9kgとLサイズ並の重量。
このあたりが惜しいスーツケースです。
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6、サグレス2
フレームのスタンダードタイプ。
メタリック調の外装が特徴的。
内装が両面中仕切りタイプになっており、ポケットが豊富。
ボトムベイよりやや収納性が良くなっています。
こちらも容量はやや少な目。
サイズ展開がやや特殊で、普通なSサイズ、小さめのMサイズ、
小さめのLサイズ、通常のLサイズという感じです。
重量はフレームタイプなので当然重たい。
90Lで5.6kgはフレームとしては普通な重量。
特別に軽くも重たくもない数値です。
こちらもエースらしい高品質なスーツケース。
品質で選ぶ人が買いたい。
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7、マイラTR
旅行ガイドブックの「地球の歩き方」の「aruco」とコラボしたスーツケース。
カジュアル系のガイドブックで、女性向きな内容のやつです。
そこの客層に向けたスーツケースがこの「マイラTR」。
パステルカラーの可愛らしいスーツケースです。
内装にもこだわっており、おしゃれな柄にポーチ型のポケット。
女性向けのブランドによくある内装仕様になっています。
仕様はあまりよくはなく、静音ではないキャスターでストッパーも無し。
本体もABS樹脂とエースにしては珍しい安物感あるスーツケースです。
その分値段もエースとは思えないほど安い。
機能や性能にこだわらず、見た目が気に入った人が買いたい。
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8、まとめ
ワールドトラベラーはエースらしい高品質・高性能なスーツケース。
若干安い分仕様は劣っているところはありますが、
「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」&ストッパー搭載で、
性能的にはエースの高級シリーズと大差なく、コスパは良いです。
エースよりもデザインが個性的。
サムソナイトやアメリカンツーリスターのような雰囲気で
オンでもオフでも使えるデザインが良いなと思います。
容量が少ないものが多いのがややデメリット。
重量は普通なので、本当に容量だけが惜しい。
エースで安さを求めるならEC限定モデルがおすすめです。
こちらは容量も良いものが多い。
ワールドトラベラーはデザインが気に入った人、
またはセールで安くなっていたら検討したいスーツケースです。