LW 5213-48 レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

「LW 5213-4」をレビュー！

「LW」はT＆Sのカジュアル系ブランド。
レジェンドウォーカーより安くて機能性が良いものが多い。
「5213」はワンタッチフロントオープン仕様。
これが1万円は安い！と買ってみた。

購入したのはSサイズ、カラーは「マットブラック」です。
プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

[LW] 日本ブランドスーツケース キャリーケース ワンタッチ フロントオープン ストッパー付きダブルキャスター USBポート スマホホルダー付き 高機能 機内持ち込み 軽量 TSAロック (Sサイズ/34L/１泊２日/マットブラック 5213-48-BK

Amazonで見る 楽天市場で見る

Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

１、外装箱レビュー

洗練されたデザインでかっこいい。
側面の左揃えが良い感じです。

ダンボールは2重で厚く質が良い。
汚れも変形もほぼ無く問題無し。

２、包装レビュー

ダンボールは普通な構造。
カッター傷防止の大きな上蓋有り。
その他固定材や保護材はありません。

本体はビニールのカバー。

ビニールカバーを外した状態。
トップハンドル部にタグが3枚付いています。
保護材は無し。

タグ3枚の表面。

裏面。機能性等の説明。

キャリーハンドル収納部にラベル。
日本企業らしいクレーム対策。

３、外観レビュー

ほぼ真四角な形状。
マットではなく、ツヤのあるブラックだった。

さすがにこれはマットとは言えない。
普通のツヤツヤブラックです（半光沢タイプとは書いてあった）。
各パーツはマットなので、その対比で見た目がちょっと悪い。

機械的な印象のある外観。
フロントがワンタッチオープンなのでスマートさがある。
コーナーパッドも大きいので、ミリタリー感も少しある。

ファスナー部の歪みが大きく、本体が5mmほどずれています。
荷物を入れても直らなかった。
個体差とは思いますが、歪んだ見た目はマイナス点。
トップハンドルも典型的な安物なので、高級感は無い。

1万円のスーツケースらしい外観。

寸法測定結果

問題無く機内持ち込み可能。

ほぼ表記通りの寸法で問題無し。
ハンドル、底鋲が大きく出っ張っているため、
本体サイズとしてはやや小さめです。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007」型。

TSAロックはごく普通なダイヤル仕様。
「TSA007」と書かれている部分を上に動かすと解除できます。
ロックもファスナーの引手を差し込むだけ。使用に問題無し。

ファスナーの動きはスムーズで軽く問題無し。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

↑最小の状態

キャリーハンドルは3段階調節。
ぐらつき（遊び）は小さめで良い。

キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
いつも通り上にあるボタンを押しての上げ下げです。
高さ調節幅は均等。誤作動も無く操作性に問題無し。

ぐらつき（遊び）は小さめでほぼ気にならない。
たわみもほぼ無くしっかりしています。

持ち手部は太め。
しっかり握れて自分はなかなか好きです。

６、トップハンドルの持ち心地

裏面にクッションが有るので持ち心地が良い。
膨らみも大きいので持ちやすい。

裏面がシリコンゴムになっているので柔らかい持ち心地です。
厚みもあり幅広なので指が全部シリコンに当たる感じになる。
その分ふわふわするので、安定感はやや悪くなるのは難点。

初期状態で本体との隙間が大きいので指も入れやすい。
持つと簡単に大きく膨らむので、本体に指も当たらない。
特にストレスは感じず良いトップハンドルです。

これは中国メーカー製の安物によくあるタイプ。
デザイン的に見ただけで安物とわかるのが難点。

７、キャスターの操作性・静音性

独自のキャスター。静音性はいまいち。

ノーブランド品のキャスター。
口径は54mmとやや大きめ。
静音性はあまりなく、うるさめの部類に入る。

他のLWシリーズの「5524」よりも少しうるさい。
ここがこのスーツケースの最大の悪い点だった。

＜LW 5213-48 キャスター静音性確認動画＞

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

安物キャスターと比べると静音性は良い。

＜比較用（HINOMOTO Lisof SILENT RUN）＞

代表的な静音キャスター「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」はこの静かさ。
静音性を重視する人はこれを選びたい。

８、キャスターストッパー

↑解除状態

↑ロック状態

後輪に足踏み式のキャスターストッパーを搭載。

安物によくある足踏み式のストッパー。
やや幅広のレバーなので足で踏みやすい。つま先で上げるのも簡単。
ロック性能も問題無く、足踏み式ながらそこそこ使いやすい。

特にストレス無く問題無し。

９、USBポート

Type-AとCのUSBポートを搭載

TSAロック部にUSBポートがあります。
内部にモバイルバッテリーを繋げて充電することができる。
バッグだと重すぎる巨大なバッテリーも持ち運びできるので地味に便利。

フロントポケット部にモバイルバッテリーを接続するケーブルがあります。
こちらのケーブルはType-Aのみ対応。

薄めのフロントポケットなので、
できるだけスリムなモバイルバッテリーを使いたい。

１０、荷物をかけるフック

底鋲の上段が荷物をかけるフックになっている。

横置き用の底鋲の上段2個はフックにもなっています。
最近のスーツケースでは標準的な仕様です。

高さが無いので、Sサイズのレジ袋しかかけられない。

Mサイズ以上は地面に付いてしまいます。
使う場合は小さいレジ袋を貰おう。

１１、スマホスタンド

キャリーハンドル部にスマホスタンドがあります。

裏面を引っ張り出すと出てくる。

角度調節はできません。
ただ載せるだけ。

傾き具合はこんな感じ。

カバー付きの大型スマホだとギリギリ。
ちょっと危ないので使えないと考えてもいい。

－－

乗せた状態で少しでもスーツケースを動かすとスマホが落ちます。
画面を割ってしまう可能性がとても高いので要注意。
個人的には使わないほうがいいと思う。

１２、内装をレビュー

基本的な片面仕切り仕様。

スーツケースで一般的な内装スタイル。
Xバンドはポリエステル製。
生地は厚めで質が良い。

写真で説明していきます。

黒で統一された内装デザイン。

右側はXバンド。

普通なバックル。
バンドはポリエステル製。

バンドは直接縫って固定。
（高級品は専用の固定部材がある）

中は何も無い。

生地は厚くて質が良い。
シワはほとんど目立ちません。

左側は仕切り。
大きなメッシュポケットがある。

波打った形状の引手で掴みやすい。
メッシュはやや太めで良い。

仕切り開閉のファスナーはダブル仕様。

LWのロゴ。

左側はフロントポケット側なので浅め。

下部に大きな隙間があるので、ここに荷物を上手く埋めたい。

合わせ面のカバー上部。
カバー右側はマジックテープで固定されています。
メンテナンス用なので基本的には外さない。

合わせ面のカバー下部。
縫製は全体的に綺麗。

－－

内部のレビューは以上です。

普通な仕様で生地も良く、特に問題無し。
縫製の悪い箇所も見られず丁寧な作りです。

１３、フロントポケットをレビュー

ワンタッチで開くフロントポケット。

仕様としては他社品とほぼ同じ。
TSAロック部のレバーを外側に動かすと開きます。

＜LW 5213-48 フロントポケット説明動画＞

自動で開くので便利。
コンビニで買い物したものもすぐ入れられる。

開き具合は約40度。
ワンタッチ式にしては大きく開くほうです。

仕組みとしては、この金具が

この穴に入って固定する構造。
レバーを動かすと固定が解除されます。
どちらも金属製なので問題無し。

中はこんな感じ。

本体側はノートPC・タブレット用のクッションポケット。
手前にもポケットがあります。

バンドはマジックテープ固定式。

パネル側はポケットが3つ。
口が緩めなので入れやすい。

13インチノートPCと11インチiPadを入れた図です。
公式には「14インチまで対応」です。

もちろんパネルはちゃんと閉まる。

パネル側の下段ポケットにA4クリアファイルと雑誌を入れた図です。
A4クリアファイルが高さぴったり。

これらを入れてもパネルはちゃんと閉まりました。
意外と奥行があってたくさん入る。
ワンタッチ式としては大容量なのが良い点。

15インチサイズの木板を入れた図です。
クッションポケットには入りませんが、中央部ならギリギリ入りました。
もちろんパネルは閉まる。

製品によっては入らない可能性があるので注意。

－－

フロントポケットのレビューは以上です。

中が広くてとても良い。
他社ならノートPCを入れたらもう入らないものもありますが、
これは入るだけ入れても良い感じです。

使用感も良く、高評価。

１４、内部をレビュー

上の黒いバーがトップハンドルの固定部です。
汎用的な板状の固定材と最低限。
大きく応力分散できているので問題無し。

ついでに、左右にあるのはコーナーパッドの固定部。
本体に直接ビス止めと安い仕様。

中央の黒い部品がキャリーハンドルの固定部。
全体が本体形状に合っていて良い。
小さめではありますが、シンプルで丁寧な作りです。

キャリーバーの固定部です。
リブもあり厚め。本体・バーの形状に合っていて良い。

キャスター固定部です。

本体に直接ねじ止め固定ですが、
成型での補強が立派で良い。
T&Sは安物でもしっかりしています。

－－

内部のレビューは以上です。

補強はしっかりしていて問題無し。
どの部品も丁寧で粗悪感が全く無い。
1万円なら上等です。

１５、実際に荷物を入れてみた

容量は普通。

200匁のフェイスタオルを入れてみた結果、
メイン収納に51枚、フロントポケットに4枚入りました。
一般的な機内持ち込みサイズだと55枚、大きい物で60枚程度なので55枚は普通。

メイン収納はもう少し入りますが、
あまり詰めすぎるとフロントポケットが圧迫されるので50枚程度が良い。

１６、実際に転がして使ってみた

キャスターがうるさめなのはストレス。
ハンドル等の使用感は良い。

やはりちょっとうるさい。
アスファルトだとだいぶ迷惑感がある。
超安物に比べると静音ではありますが、1万円でこれはいまいちです。
自分は使うならキャスターカバーを装着必須かなと思う。

キャリーハンドルはぐらつきが小さく、太いのでしっかり持てるのが好感。
たわみも少なく、回転の追従性がとても良かったです。
調節ボタンが誤作動することも無く、高さ調節も問題無し。

トップハンドルも掴みやすくて良い。
シリコンゴムで指先のかかりが良いので指先でも持ちやすい。
安物ですが実用的で好きです。

その他、違和感や異音は無く問題無し。
キャスターだけやなぁと思う。

重量は実測値3.49kgと重ため。

機内持ち込みサイズは3.0kg程度が普通なので、これは重ためです。
フロントポケットタイプはやや重たくなり、3.3kg程度が普通。
約3.5kgは重ための部類になる。

軽量スーツケースではないので、軽さを求める人は止めておこう。

１７、LW 5213-48の検証・レビューまとめ

キャスター以外は優秀なスーツケース。

全体的には1万円らしい仕様。
キャスターの静音性がいまいちなのは残念ですが、
その他は使用感がとても良く、特に悪い点は無い。
特にフロントポケットの収納性が良い。

ワンタッチオープンのフロントポケットが1万円は素晴らしい。
しかも日本大手メーカーT&Sなので安心安全。
ほんと、キャスターの静音性が良ければ超おすすめだった。

キャスターカバーを付ければ静音性は良くなるので、それで良ければ十分使える。
コスパ良くおすすめできるスーツケースです。

[LW] 日本ブランドスーツケース キャリーケース ワンタッチ フロントオープン ストッパー付きダブルキャスター USBポート スマホホルダー付き 高機能 機内持ち込み 軽量 TSAロック (Sサイズ/34L/１泊２日/マットブラック 5213-48-BK

Amazonで見る 楽天市場で見る