スーツケースの安物と高級品の違いの話
高いスーツケースと安いスーツケースの違い
安物と高級品は何が違うのか?
ショップで実際に見てもよくわからないと思います。
数千円のものと5万円ほどのスーツケースの違いを解説したい。
※アルミニウム製の本体は除外し、プラスチック製のみ解説。
1、本体の素材の違い
高級品は「ポリカーボネート」。
安物は「ポリプロピレン」や「ABS樹脂」を使っていることが多い。
スーツケースは強度が求められるため、
強度が高く紫外線にも強いポリカーボネートは理想的。
やや値段が高い素材なので、スーツケースの価格も高くなる。
安物は「ABS樹脂」がよく使われています。
強度も対候性もポリカーボネートよりやや劣る。
「ポリプロピレン」は軽いのですが、紫外線に弱く強度がかなり低いのが難点。
ポリカーボネートとABS樹脂を両方使ったハイブリッド型もあります。
何かしらこだわった仕様にする場合と、コストダウンの場合もある。
基本的にはポリカーボネートを選びたい。
2、キャスターの違い
安物のキャスターは粗悪
キャスターは見た目は同じですが、ピンキリあります。
高級品はスムーズで音も静かなやつを採用していますが、
安物はただ回るだけの粗悪なものです。とてもうるさい。
<参考:安物キャスターと静音キャスターの比較>
特に最近の高級品は静音性が素晴らしい。
アスファルトを転がしてもガラガラ音が小さく、とても快適。
安物と比べると音の大きさは3倍以上違います。
最近は「キャスターロック」を搭載しているものも増えました。
電車内でも転がっていかないので安心安全。
安物にはほぼ無い機能です。
使用感において一番重要な部分でもあるため、キャスターは大事です。
静音キャスターの種類は下の記事を見てください。
3、内装の違い
内装の仕様や素材は高級品ほど良い。
写真ではわかりにくいですが、実物で見ると差は歴然。
100均とホームセンター日本製くらいに違います。
高級品は分厚くて丈夫な素材で安心感がある。
最近では高級品は抗菌仕様も増えてきました。
取り外して洗濯できるようにしたものもあります。
ポケットが豊富になる「両面仕切り仕様」は高級品では当たり前。
数千円の安物は片面仕切りでXバンドという最低仕様がほとんどです。
ストレス無い収納性は大事なので、自分に合ったものを選びたい。
4、内部仕様(構造)の違い
高級品は補強がしっかりしている。
「安物は壊れやすい」の理由の一つがこの内部仕様です。
安物は補強が無いことが多く、本体に直接ビス止めしているので割れやすい。
特にキャスター部が弱いです。
1万円以下のスーツケースでキャスター部を補強しているものはほぼ無い。
その他の部材もリブが無かったりと粗悪な作りであることが多い。
内部仕様は3万円以上のスーツケースならほぼ問題無い。
1万円~2万円はメーカーによりけっこう差が出ます。
5、デザインのこだわりの違い
高級品は一体感があり、洗練されている。
安物は総じて「ダサい」です。
角の補強も後付けしていたり、ロック部が無駄に出っ張っていたり。
色を合わせることもなく、安さにこだわっているのがわかります。
品質も悪く壊れやすいとも言えるだろう。
高級品はこのあたりのデザインに妥協が無い。
色も段差も合わせて洗練されています。
ちゃんと設計しているので必然的に品質も良くなる。
ここはバッグの安物・高級品と同じような感じです。
まとめ
安物は重たく操作性も悪くうるさい。
高級品と安物では重量は1kg以上差が出ます。
それでいて強度も弱いので破損する可能性も高い。
階段等で絶対に持って歩く場面が出るので、重量が軽いことは大事。
キャスターもガラガラガラ!とうるさいのは迷惑です。
数人が安物を使うと会話ができないくらいの騒音になることも。
自分だけ安物スーツケースで大きな音立てるのは恥ずかしい。
このあたりは2万円程度のスーツケースを買えば解決します。
特に日本メーカー品は品質も機能性も抜群。
是非こちらの記事を見てみてください。