スーツケースの選び方 ~ ガチ勢の解説
スーツケースの選び方!
同じように見えて全然違うのがスーツケース。
サイズ以外にも機能性の違いは多いです。
全体像を把握して購入してほしい。
選び方・重要な点を解説します。
1、スーツケースのサイズについて
おおよそ20L~140L程度の範囲である。
一般的には「機内持ち込みサイズ」かそうでないかで分かれます。
航空会社や座席数により持ち込めるサイズが違うので注意。
ただ、基本的にはJAL・ANAの100席以上に対応していればOKです。
100席未満は主に地方便などの小型機です。
機内持ち込みは諦めて無料預け入れにした方がいい。
Amazon等でよくみる謎の怪しいブランドは、
日本の航空会社の機内持ち込みサイズに合っていないことが多いので注意。
高さ55cm以内、3辺合計115cm以内を必ず確認ください。
出張用途では機内持ち込みサイズが一般的。
一人だけ預け入れで遅れるわけにはいかない。
旅行だとよほど急がない限りは機内持ち込みにする必要は無いので、
一般的な旅行用途であれば大きいサイズを選びたい。
やはり大きい方が何かと便利です。
注意点として、100L以上のサイズはとても重たいこと。
スーツケースは階段等で持つことがとても多いので、
100Lサイズは女性にはかなりきついです。
男性でもかなり辛い移動になります。
家族4人旅行だと90Lサイズを1個と、
入らない分はバックパック等で対応することをおすすめします。
Mサイズ(約60L)を2個持っていくのも良い。
<関連記事>
・機内持ち込みサイズのスーツケースの基本とおすすめの話
・コインロッカーサイズのスーツケース比較一覧とおすすめの紹介
2、収納性について
サッと取り出せるフロントポケット式が最近は人気。
蓋のように開くタイプも人気上昇中。
基本タイプの場合、機内等で中身を出すのはほぼ不可能です。
フロントポケットタイプであれば、そこに入れてある分は取り出せる。
電車でもちょっとPCを取り出したりできるので、かなり便利。
そのため、機内持ち込みサイズで特に選ぶ人が多い。
しかし、メインの収納性がやや悪くなるのが難点。
重量も重たくなり値段も高くなるので、本当に必要な人だけ選びたい。
車での移動が主な場合、基本タイプがおすすめです。
・おすすめのフロントポケットスーツケース8選!(機内持ち込みサイズ)
「片面開き」は最近増えてきた仕様です。
本体の中央は開かず、全面が蓋のように開いて出し入れします。
狭い場所でも荷物を出し入れできるので便利。
高さのある大きい物も入れることができます。
家族で使いまわすのであればノーマルタイプが無難。
値段も安くて軽いのでコスパ的にも良いです。
3、ジッパーとフレームについて
軽くて安いジッパータイプが主流です。
フレーム型は今はメーカーもあまり作っていない。
フレームタイプはよほど中身を守りたい場合以外は必要無い。
重たくて値段も高い。収納性も悪く、荷物を押し込んで閉められず苦労します。
そして壊れにくいか?というとそうでもない。
ジッパータイプより衝撃に弱いです。
フレームタイプはナイフ等で強引に開けられないため、
セキュリティ的に高いというメリットもあります。
海外旅行の場合は少しだけ安心。
レバー式なのでジッパータイプより開けやすいという良さもある。
基本的にはジッパータイプがおすすめです。
4、ロックについて
よほど安物でない限りTSAロックが付いています。
(最近は「TSロック」が正式名称になりました)
簡単に言うとアメリカの航空会社がマスターキーを持っていて、
自由に開け閉めできるロックシステム。
アメリカのテロ対策のために作られたものです。
(TSAロックではない場合は係員が鍵を壊して開ける)
したがって、国内旅行しかしない人にはTSAロックは必要無い。
しかし、今どきTSAロックではないスーツケースはかなり粗悪なので、
TSAロック搭載品を選んでください。
5、キャスターについて
キャスターは値段の差で性能差がかなり大きい。
良いやつは静音で動きも滑らかで耐久性も抜群。
キャスターは「シングル」と「ダブル」がありますが、性能差はほぼありません。
どちらでも大丈夫です。
高級品はおおよそ静音性が高く安物より数倍静かです。
アスファルトを転がしても静かなので、早朝・深夜でも迷惑をかけません。
安物は本当にひどいので、できるだけ静音タイプのキャスターを選びたい。
代表的な静音キャスターは「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」。
日本が誇るキャスターメーカー「日乃本錠前(HINOMOTO)」の超静音キャスターです。
これは本当に静かで操作性も耐久性も抜群。
どのくらい静かなのか?については下記動画を見てください。
今のスーツケースは静音性に優れるものが多いため、
できるだけ静音なやつを選びたい。
おすすめのものは下記を見てください。
6、キャスターロック(ストッパー)について
最近はキャスターロックが標準的になってきました。
キャスターロックがあると電車やバスが楽になります。
スーツケースを横に倒す必要が無くなる。
坂道での行列待機中も楽々。あらゆる事故防止にも良い。
キャスターロックは2種類あり、ワンタッチタイプと足で踏むタイプ。
当然ながら便利でおすすめなのはワンタッチタイプです。
日本メーカー品の多くが採用しています。
安物は足で踏むタイプが多い。
これもピンキリあり、レバーが小さいタイプは踏みにくいのでおすすめできません。
MAIMOくらいの大きいやつなら問題無い。
キャスターロック搭載品はほぼ日本メーカーです。
海外メーカーはほぼ無い。
<関連記事>
・HINOMOTO製の静音ダブルホイールキャスター&キャスターロックを採用しているスーツケースまとめ
7、内装の種類について
大きくは両面に仕切りがあるタイプか、片面のみかで分かれる。
安物はほぼ片面仕切りタイプです。
中級品からはほぼ両面仕切りタイプになる。
ただし、あえて容量重視で片面にしているメーカーもあります。
両面仕切りタイプはどちら面を下にして開けても荷物が落ちないので便利。
本体を立てた状態で開けて、ポケットから出すこともできる。
やらかしがちな子供にもおすすめできます。
また、ポケットも多いことが多く小分けして収納もしやすい。
難点は容量がやや少なくなること。仕切りの分入りません。
内装は価格により生地の質の差が出やすい。
2万円くらいになると品質はとても良い。
使い勝手としてはほぼ変わらないです。
8、本体の材質について
高級品はポリカーボネート(PC)を主に使っています。
ポリカーボネート(PC)は丈夫で軽い。
スーツケースに最も適している材質です。
硬度を上げるためにABS樹脂を少し混ぜていることもありますが、
基本はポリカーボネートが主体です。
ABS樹脂100%の本体はほぼ安物となる。
昔は主流でしたが、今となると重いだけ。
最もおすすめできない。
ポリプロピレン(PP)は安くて軽くて加工性も良いですが、耐久性に難あり。
ただ、発色性や軽量性が良いためアメリカンツーリスターなど中級品でもよく使われています。
軽さを求める人が選びたい。
アルミニウム合金はとにかく頑丈さを求める人向け。
海外旅行をする人に使用者が多い印象です。
ドイツのメーカー「リモワ」が有名です。
その他、サムソナイトの「Curv」というポリプロピレン系の素材もあります。
とても軽く持ったらびっくりするほど。
それでいて割れにくいという素材なので人気です。
軽さを重視するならこれを選びたい。
9、メーカーについて
ほとんどは日本メーカーです。
スーツケースは日本メーカーが豊富なので、できれば日本メーカー品を買いたい。
通販でよく見る怪しい中国メーカー製は安いですが品質が難点。
街中の店舗で売られているのはほぼ日本メーカー製です。
海外メーカーとしてはサムソナイトが圧倒的一番人気。
次にリモワ、アメリカンツーリスター、LOJEL、TUMI、デルセーなどだろう。
デザインは良いですが、機能性は日本メーカーより劣る印象です。
日本メーカーとしては「エース」が最大手。
日本最強のブランド「プロテカ」は高級品です。
次にレジェンドウォーカーの「T&S」と「シフレ」が大きい。
最近は小さいメーカーも増えてきました。
コスパの良いスーツケースで勝負しており、おすすめできるものが多い。
詳しくはこちらの記事を見てください。
・5000円前後のおすすめスーツケースの話(激安・安物の選び方)
10、スーツケースの選び方まとめ
必要な大きさ・機能を決めてから、デザインで選ぶ。
バッグ等と同じでどうしてもデザインから選びがちですが、
スーツケースは機能性が大きく違うので、デザインは最後にしたい。
見た目だけで選ぶと粗悪品を掴まされます。
購入に関しては通販が安い。
店舗が最安値というのはほとんど見ません。
「50%OFF!」とセールになっていることが多いですが、スーツケースはそれが普通。
型落ち品は普通に半額になります。
元々定価を高くして半額で売るメーカーも…
スーツメーカーの公式ショップはほぼ楽天市場にあります。
そこのセール品やアウトレット品を見るのが一番。
メーカー公式通販にもアウトレット品などがあるので確認。
次にAmazonのタイムセール品。型落ち品の投げ売りに期待。
スーツケースはよくタイムセールになります。