DELSEY（デルセー）のスーツケースの話（良い点・悪い点、種類と違い）

　 　 パルどう＠法人9期目　更新日：2024/09/30

DELSEY（デルセー）のスーツケース

超有名な世界的ブランドです。
日本でもデザイン性の良さで昔から根強く人気。
値段はやや高めですが、検討する価値はある。

デルセーの特徴や良い点・悪い点などを説明します。

１、デルセーはどこの国？会社？

1946年創業のフランスのメーカー。

革製のバッグの会社と、タイプライター等のケースの会社が合併して誕生。
1965年にハードスーツケースを販売しています。
パリが本社。世界中に支社があるグローバル企業です。

2000年以前の日本では日本のメーカーがライセンス契約して生産していましたが、
エース時代のサムソナイトと同じくいまいちではあった。
今はデルセー本体が生産しており、高級ブランドとして確立しています。

日本ではほぼ店舗販売はなく、購入は通販がメイン。
日本法人の「デルセージャパン」が公式ショップとして販売しています。
店舗ではヨドバシカメラに時々売っている程度です。

日本では販売している種類は少な目。
フランスだともっと多くの種類があり、値段も安めです。

２、デルセーのスーツケースの特徴（良い点）

主に下記3点が特徴です。

・優れたデザイン
・独自のセキュリティジッパー
・洗える内装生地

デルセーと言えば美しいデザイン。
日本では「女性向け」という印象が強い。
それと高級品ということもあり、使っている人はあまり見ません。

防犯に優れたセキュリティジッパー「SECURITECH」が売り。
ジッパーの防犯性に凄くこだわりがあります。
他社は高級品だけ搭載することが多いですが、デルセーは多くのシリーズに搭載。
フランスのメーカーらしいとも言える。

同じく多くのシリーズが洗える内装生地になっています。
清潔感にもこだわりがある。

内部仕様も高級品らしく良い仕様です。
強度を重視した一体成型、リブもしっかりつけている。
本体形状も面取りやリブで強度を重視しています。

デルセーは価格相応の品質で優秀です。
絶対に無事に生還させる！という強度やセキュリティのこだわりが凄い。
治安等の悪いフランスならではだろうか。

３、悪い点

主に下記３つ。

・キャスターの静音性はいまいち
・キャリーハンドルは2段階調節
・安い仕様でも値段は高い

キャスターの静音性は少し良い程度。
日本メーカーの静音キャスターと比べるとはるかに劣ります。

キャリーハンドルは3段階調節が世界的に普通ですが、デルセーは2段階。
ここは何らかのこだわりだとは思います。

そして、デルセーはやはり値段が高い。
サムソナイトほどではないですが、高級スーツケースの部類です。
それでいてデザイン特化的なのでコスパはとても悪い。

デザインが気に入った人にしかおすすめできません。

４、シリーズの種類と解説

現行シリーズを簡単に紹介、解説していきます。

CHATELET AIR 2.0

日本でも一番人気のシリーズ。

何度もマイナーチェンジしていますが、昔からデザインは変わらず。
デルセーと言えばだいたいこのイメージ。
白だけでなくカラーも豊富にあります。

機能性はあまり良くなく、どちらかというとデザイン特化。
高級品なのに内装生地を洗えないのが他のシリーズと比べ劣る点。
容量拡張機能もありません。

人気なだけに仕様違いは多く、キャスターストッパー付き、
フロントポケット型、ハンドル仕様違いなどがある。

自分もこれは買いました。
詳細はレビューを見てください。

・DELSEY CHATELET AIR 2.0 レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

SHADOW 5.0

デルセーらしさが詰まって安めなスタンダードシリーズ。

「SHADOW 5.0」もデルセーの人気シリーズです。
万人向けなデザインで値段も安めなので買いやすい。
セキュリティジッパー、洗える内装生地などデルセーの特徴もある。

デルセーのスーツケースの中ではコスパが良い。

SECURITIME ZIP

メタル調のやや高級なシリーズ。

仕様としては「SHADOW 5.0」とほぼ同じですが、
内装やハンドル等の仕様が良くなっています。
妥協無く作ったデルセーのスタンダードタイプと言える。

SECURITIME ZIP FO

片面開きのSECURITIME。

デルセー唯一の片面開き仕様です。
本体中央は開かず、片面から出し入れします。
椅子の上など狭い場所でも開けられるので便利。

容量拡張機能もあり、内装生地も洗える。
セキュリティジッパーなどのSECURITIMEの基本仕様はそのまま。
価格がデルセーの中でも高いのが難点。

SECURITIME FRAME

フレームタイプのSECURITIME。

デザイン等はジッパータイプと同じ。
フレームなのでセキュリティ対策は普通で特別なものは無い。
Sサイズで3.4kgと軽めなので使いやすい。

KARAT 2.0

宝石のようなデザインが特徴。

各コーナーは大きく面取りされており、強度が良い。
表面は宝石を思わせる形状で、ここはただのデザイン。
それでいて軽量でデルセーの基本仕様も揃っている高級品です。

美しい「Chrome」カラーは桁違いに値段が高い。
デルセーの最高額になっています。

BENETTON NOW HARDSIDE

「UNITED COLORS OF BENETTON」とのコラボ。

一目でベネトンとわかるデザイン。
仕様はいまいちで、生地も洗えずセキュリティジッパーも非搭載。
本体素材もABS樹脂を使っており、デルセーの中では安物。

ベネトンデザインが欲しい人向けです。

CLAVEL

PP本体で超軽量。

本体素材にPP(ポリプロピレン)を使っています。
強度は劣りますが一般的素材のPCよりも軽い。
Sサイズで約2.36kg、Lサイズで3.84kgと超軽量です。

セキュリティジッパーを搭載し、かつ止水ジッパーになっており防水性が良い。
生地は洗えませんが、容量拡張機能もあり機能性は良い。
価格も安いのでお買い得なシリーズです。

CACTUS

頑丈で高機能なシリーズ。

大きなコーナーパッドが上部4角にあるのが特徴。
洗える生地、セキュリティジッパーなどデルセー基本仕様もあり、
防水仕様の内装ポケットなど機能性も抜群。

値段はやや高めなので、強度を求める人向け。

REMPART

頑丈・多機能なシリーズ

強度を高める凹凸な形状が特徴的。
積み重ねることもでき、収納ケース的な使い方もできます。
デルセー基本仕様に容量拡張機能も有り、機能性も良い。

Sサイズは奥行が26cm、3辺合計116cmなので機内持ち込みは不可能です。
逆にLサイズは小さめなので、サイズ的にはいまいち。

ST TROPEZ

おしゃれで高機能なシリーズ。

「CHATELET AIR 2.0」と同じく人工レザーのハンドルを使用。
洗える内装生地、容量拡張など機能性も抜群。
おしゃれと機能性を兼ね備えた実用的なシリーズです。

「CHATELET AIR 2.0」が派手すぎると感じる人におすすめ。

TITANIUM

デルセーのやや廉価シリーズ。

Sサイズはフロントポケットタイプ、Mサイズはスタンダードタイプ。
どちらも内装生地は洗えず、各パーツの仕様もやや劣る。
デルセーの中では価格が安めのシリーズです。

TURENNE

超軽量シリーズ。

通常のPC素材でありながら、Sサイズで2.25kgという軽量。
機能性はセキュリティジッパー以外に特に無く、内装も軽量特化仕様。
デルセーらしいデザインで軽いスーツケースが欲しい人向け。

JEEP ATMOS

JEEPとのコラボスーツケース。

デルセー要素はほぼ無く、仕様も劣り値段も一番安い。
容量拡張機能と、傷が付きにくい表面仕上げという程度。
軽量でも大容量でも無く、仕様はいまいち。
本体素材もABS樹脂を使っていて劣る。

Jeepのロゴが欲しい人向け。
（国外ではもう少し種類があるようですが、日本ではこれのみ）

５、デルセーのスーツケースは買いか？

下記が気に入った人は検討したい。

・デザインが気に入った
・セキュリティジッパーが欲しい
・内装生地を洗いたい

この3点がデルセーの強み。
他社だと内装生地を洗えるものは少なく、「LOJEL Cubo」などごく一部のみ。
デルセーはほぼ標準仕様なので、種類が豊富なのが良い。

デルセーにしかないデザインも好きになれる点。
他社にこのデザインはほぼ無く、高級感もあって良い。
日本ではマイナーなブランドなので他人と被ることも少ない。

セキュリティジッパーは日本メーカーでも2万円程度であるので、
そこまで重要視する点ではない。

機能性・性能はそう良くはなくコスパが悪いので、
デルセーはデザインで選ぶブランドかなと思います。

６、デルセーを買うならどこがいいか？

次の3つは見ておきたい。

・DELSEY 公式 楽天市場店

楽天市場店はポイント付与が大きいのが特徴。
値引きはほぼ無いですが、ポイントでの実質値引きで良ければここが良い。

値引きにしたい人は「デルセー公式通販」がおすすめ。
新規登録で10%OFFのクーポンが貰えます。

Amazonもタイムセール等で安くなっていることがあります。
ポイント10%付与などもあったりするので見ておきたい。

・Amazonでデルセーを見る

７、仕様比較一覧表

※2024年9月2日時点
※公式通販で売られているシリーズのみ

「CHATELET AIR 2.0」はSサイズの3辺の和が「115.5cm」となっており、
厳密には機内持ち込み不可能です（上限115.0cm）。
しかし、5mm程度のオーバーならほぼ持ち込めるとは思います。

Lサイズは3辺の和が「158cm」を超えているものが多いので注意。
国際線の無料持ちこみは158cmまでのところが多いです。