MEER SC118 レビュー！評判のスーツケースをプロが検証

MEER SC118をレビュー！

MEERは格安スーツケースブランドです。
SC118という片面開き仕様のスーツケースが登場したので買ってみた。

購入したサイズはMサイズ、カラーは「ホワイト」です。
プロとして完璧にレビューしたい。

＜これ＞

楽天市場で「MEER SC118」を見る

Reviewer：パルどう＠Expert
・当サイト代表のスーツケースガチ勢

＜関連＞

・meerのスーツケースの話（どこの国・会社？良い点・悪い点等）

１、外装箱レビュー

やや変形や汚れはありますが、
厚みはあるダンボールで問題は無い。

このMEERの輸入元は「株式会社高昇」のようだ。
QRコードを読み込めばHPに繋がります。
（https://pro.takasyou.jp/）

２、包装レビュー

包装はこれ以上無い最低レベル。
スーツケースもビニール袋のみ。
開ける時はカッターは止めておこう。

MEERのタグ。

一番下のタグの裏面。

15%の容量拡張？の説明ラベル。
なお、商品ページには20%と記載ある。

側面にも説明ラベルあり。
店頭販売用だろうか？スーツケースにラベルは珍しい。

ラベルはしっかりくっ付いており、
剥がすとノリ残りでベタベタに。最悪です。

とてもこのまま使う気にはなれない。
剥がすならシール剥がし等を使うのが良いと思います。
本体は薬剤に弱いので、使用後はしっかりと洗い流してください。

あまりにも面倒なのでラベルだけで大幅減点。

３、外観レビュー

ややクリーム色なホワイトカラー。

質感はとても安っぽい。
ファスナー部の白色もバラバラで色の統一ができていない。
ホワイトとしてはいまいちかなと感じます。

ファスナー部などの歪みも気になりますが、ここは安物なので仕方ない。
また、ところどころに汚れがあり落ちにくくて大変だった。
塗装などはムラも見えず問題無し。

安い価格相応の外観です。

４、ファスナー＆TSAロックの操作感

TSAロックはダイヤル式。現時点一つ前の仕様の「007型」。

操作性等はごく普通のダイヤル式TSAロック。
ロックも解除もストレス無く問題無し。

ファスナーの動きも軽くてスムーズで問題無し。
取手部にちょっと凹み傷が付いているのが気になった。

５、キャリーハンドルの操作感

↑最大に伸ばした状態

↑最小状態

一般的な3段階調節。
ぐらつき（遊び）も小さめ。

キャリーハンドルはなかなか良い。
ぐらつきも小さく、音も小さく安物感はあまりしない。
固定用の穴も本体内にあるのでデザイン性も良い。

ここは高評価。

６、トップハンドルの持ち心地

大きく膨らむので本体に指が当たらない。
クッションもあり持ち心地も良い。

薄くぺちゃんとしているハンドルですが、
大きく膨らむので持ちやすい。

特徴なのがハンドルの構造。
上面は普通の樹脂の板ですが、内側がクッション素材になっています。
バランスが絶妙でとても気持ちが良い。しっくりきます。

サイドハンドルも同じ仕様です。

このmeerはハンドル系は素晴らしい。

７、キャスターの操作性・静音性

静音性がかなり良いキャスター！

おそらくTPE素材の厚めのホイールで静音性が高い。
あの「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」と同等です。わずかに劣る程度。
口径も53.5mmと大きい。

＜MEER SC118 静音性確認動画＞

＜比較用（HINOMOTO Lisof SILENT RUN）＞

＜比較用（うるさい安物キャスター）＞

スーツケースのキャスターとしては上位の静音性です。
耐久性は不明ですが、この値段でこの静音は超優秀。
MEER凄い。

８、容量拡張機能（エキスパンダブル）

本体中央にあるのは容量拡張用のファスナーです。

一周開けるとこのように広がり奥行が増える仕組み。
約3cmほど広がります。

容量拡張率としては少ない。

商品ページには20%と記載ありますが、ラベルの通り15%ではないかと思います。
3cm拡張で20%は見ない。だいたい5cmは必要です。

この3cmという拡張は最低レベルなのでいまいちではある。
個人的には5cmは欲しい。

９、荷物をかけるフック

横置き用の底鋲が荷物をかけるフックになっています。

上側の2個が底鋲兼フックになっています。
500mmのペットボトルも全然問題無し。
ただし、高さ的にSサイズ程度のレジ袋しかかけられないので注意。
フックの位置が低いデメリットです。

１０、内装をレビュー

片面開き仕様。
内装の品質は価格相応。

本体の中央は開かず、片面が蓋のように開くタイプです。
上図のように立てて開けることもできますが、基本は寝かせて開けます。
このMEER SC118はMサイズのみこの仕様になっています。

内装仕様は安物感が強い。
安い生地にパーツ、仕上げも悪い。

このあたり写真で説明します。

このように置いて開けて使います。
狭いスペースでも荷物の出し入れができるので便利。
ビジネスホテルとか狭い部屋でも大活躍。

蓋の開き具合はベルトで調節可能。
180度近く開くこともできます。

蓋の部分はポケットが二つ。

メッシュポケットが破損していた…

珍しい初期不良です。
破損というか縫えていないですね。
さすが中国メーカー品質。

お店に連絡したら「不良」を認めてくれました。

ファスナーは普通。
生地やメッシュは安物感が強い。

左側は普通の生地なので防水性はありません。

ここのファスナーはメンテナンス用なので開けません。
普通は取手部を裏に隠したりするのですが、そのままなので雑です。

Xバンドルはポリエステル製。
直接縫っての固定。

合わせ面のカバー部。
糸のほつれが目立つ。
ファスナーのテープ部の処理も雑。

カバーの接着が外れていました。
ほぼ付け忘れに近い。

500mmのペットボトルを立てて入れられる高さがあります。
片面開きの一般的なMサイズの大きさです。

底面はキャリーバーがあるので、ピッタリ並べては入れられない。
この凸凹を埋めるように荷物を入れるのがコツです。

－－

内装のレビューは以上です。

破損が2個と最悪だった。
1個ならわかるが、2個は管理が悪いとしか言いようが無い。
ハンドルやキャスターは良いのに、内装は残念な品質です。

ここを見ると、やはりmeerは安物スーツケースだなと感じます。

１１、内部をレビュー

トップハンドルとキャリーハンドルの裏側固定部です。
それぞれ別成形品での固定＆補強。

トップハンドル固定部は形状が細い部材でいまいち。
とはいえ、安物スーツケースはこんなものなので普通。

キャリーハンドル部も普通な固定部材。
歪みも大きく、最低限な仕様で良くは無い。

キャスター固定部とキャリーハンドル根本部です。

キャスター部は補強材が無く本体直接ねじ止め。
安物スーツケースは基本的に補強材は無いので普通。

キャリーハンドル根本固定部も普通な仕様。
安物によく使われる汎用的な固定部材です。

問題があり、右側のねじが無いこと。

いったいどんな管理をしているのか？
ねじが無いのでぐらぐらします。
明らかな不良品。

－－

内装といい、meerは管理がいまいち。
安物スーツケースの中でもひどいなと感じます。

１２、実際に転がして使ってみた感想

音が静かで快適！

安物スーツケースとは思えない静音性。
最近はキャスターも良くなってきました。
HINOMOTOの優位性はだいぶ下がっています。

キャリーハンドルのぐらつき（遊び）も小さく、操作性は良い。
ハンドル部も丸っこくて持ちやすいです。
トップハンドルも程良いクッションが持ちやすい。

重量も実測値3.57kgと軽いのも良い。明らかに軽いと感じる。
Mサイズの片面開きスーツケースは4kg以上あるのが普通なので、
ここはMEERの良い点だなと感じます。
それだけ安っぽいということでもありますが…

管理・品質に難がある感じがしますが、使っているパーツは良い。
使う分には全然問題無く良いスーツケースです。
自分も普通に使うと思います。

１３、MEER SC118の検証・レビューまとめ

MEERはパーツはとても良いスーツケース！

安物なので仕上げや質が悪いのは仕方ない。
それらを打ち消す高性能なパーツが素晴らしい。
特に超静音のキャスターは最高です。

ハンドル類も使いやすく、実使用においてのストレスが全くない。
本体も軽いので使う分なら優秀なスーツケースです。

欲を言えば、容量拡張が5cmは欲しかった。
ここは他社より劣る点です。
基礎容量は多めですが、拡張後の容量が少ない。

外観や内装は安物感が強いです。
同価格帯なら「LW5524」の方が品質は良いと感じます。
MEERはやはり、よくある謎の中国メーカー製感が強い。

コスパを重視してよく作ったと言えるスーツケース。
定価だと微妙ですが、セールで安かったらおすすめできる。
特に静音キャスターを重視する人は検討を。

－－

ちなみに、自分は「スーツケース専門のTabi Label楽天市場店」で買いました。
他のショップでもいろいろ売っているので安いところで買おう。

・楽天市場で「meer SC118」を見る